2020年3月に亡くなった志村けんさんの半生を山田裕貴主演で描く、12月に放送予定のドラマ「志村けんとドリフの大爆笑物語」(フジテレビ系)で、志村さん以外のザ・ドリフターズのメンバーを演じるキャストが明らかになった。いかりや長介さん役は遠藤憲一、加藤茶役は勝地涼、高木ブー役にはバイプレイヤーとして活躍し、現在「二月の勝者 ―絶対合格の教室―」(毎週土曜夜10:00-10:54、日本テレビ系)に出演中の加治将樹、そして仲本工事役は、スーパー戦隊シリーズから舞台まで幅広く活躍する松本岳が務める。なお、脚本・演出は福田雄一が手掛ける。

■語られてこなかったエピソードも描く

ドラマは、コメディアンになることを決意した志村さんが、いかりやさんの元を訪れ、1968年、高校卒業間際にバンドのボーヤ(付き人)として携わるところから始まる。見習い時代の修業の日々、そして1974年にメンバーの一員となってから1990年代までの想像を絶するような過酷なスケジュールや、人気の裏に隠された挫折と苦悩、葛藤を描く。また、毎週行われていたネタ会議の様子や、徐々に築かれていく加藤との友情も明らかに。今まで表には出ることのなかったメンバーとのやりとりや、いかりやさんとの関係など、今回のドラマ化にあたって、取材して初めて分かったことも描かれる。

さらに、当時人気を博した「8時だョ!全員集合」(TBS系)や「ドリフ大爆笑」(フジテレビ系)の懐かしい場面も登場。今回発表となったザ・ドリスターズメンバーのキャストによる「ドリフ大爆笑のテーマ」や「ドリフのズンドコ節」、名作と言われる数々のコントシーンにも注目だ。なお、撮影はすでに終了している。

■加藤茶役・勝地涼「山田君との時間を大事にしようと心掛けた」

コントシーンの撮影について遠藤は「当時、ご本人たちがアドリブでやっていたことを台本に起こして、それを自分たちが演じることはなかなかない難しい経験だった」と語る。また勝地は、「(志村さんと加藤さんの関係性を築く上で)山田君となるべく一緒に過ごして、その時間を大事にしようと心掛けた」と言い、撮影現場では山田とのコントシーンの練習も頻繁に見られた。

また「ドリフ大爆笑」のオープニングシーンの撮影について、加治は「幸福感と興奮で、夢のような時間だった」と語る。仲本本人と実際に会う機会があったという松本は「こんなに目はパッチリしてないよ(笑)」と言われつつも「君なりの仲本工事をやり切ってください」という激励のアドバイスを受けたそう。当時の実際のメンバーのように、撮影中は濃密な一緒の時間を過ごし、毎週行われていた綿密なネタ会議や体当たりでのコントシーンに挑んだ5人による“ザ・ドリフターズ”に期待が高まる。

■遠藤憲一コメント

小学校時代、ザ・ドリフターズは見ていたのですが、まさか自分がいかりや長介さんを演じるとは予想もしていなかったので、びっくりしました。こわもてというところと年齢的なところが起用理由でしょうか。当時、ご本人たちがアドリブでやっていたことを台本に起こして、それを自分たちが演じることはなかなかない難しい経験でした。いい意味でナンセンスなものを作るのが上手な福田監督が、この作品をどのように仕上げていくのか。自分も出来上がりが楽しみなので、視聴者の皆さんと一緒に、今から放送を楽しみにしています。

■勝地涼コメント

今回のお話をいただいた時は、とにかくテンションが上がりました。(実際の放送は)自分の世代とはちょっと違うんですが、再放送やスペシャルを見て育ったので。“加トちゃん”という呼び方も、みんなに親しまれている呼び方ですし、僕自身、加藤さんが大好きなので、ぜひやりたいと思いました。撮影中は、山田君となるべく一緒に過ごすようにして、その時間を大事にしようと心掛けました。いかりやさんのせりふに「来週もまた、一生懸命頑張ります!」とありますが、その精神で僕たちもこのドラマに挑んだので、そこが伝わるといいなと思います。

■加治将樹コメント

お話をいただいた時は、「ぜひやりたい!しかも福田組なの?」という驚きとうれしさで、大イベントに参加できるような感覚でした。高木さんはのんびりしているようなイメージがあるんですけれど、キレがあってリズム感が良い方なので、演じるに当たってそこは意識しました。「ドリフ大爆笑」のオープニングシーンは、一視聴者として子どもの頃から見ていたので、収録の時は、そこに立つことができた幸福感と興奮で、夢の様な時間でした。撮影が終わった時には、役者をやっていてよかったと本当に思うことができた作品です。

■松本岳コメント

皆さんが知っていて今もご活躍されている国民的スターの仲本工事さんを、僕みたいな未熟者が演じるというのは恐縮な限りだと思っています。今回、事務所の大先輩である志村けんさんとザ・ドリフターズの皆さんの作品に携わることができ、本当に光栄な一方で、当初は不安を通り越して恐怖感がありました。そんな中、ドリフメンバーの皆さんにご報告に伺った際に「ドリフはドリフにしかできないんだから、君なりの仲本工事をやり切ってください」という仲本さんからの激励や、加藤茶さんからの「(仲本さんは)のんびりやに見えてちょっと格好つけてるところあるからな(笑)」というアドバイスを胸に演じさせていただきました。楽しんで見ていただけるとうれしいです。

■編成・安永英樹氏(フジテレビ編成部)コメント

遠藤憲一さんの立ち居振る舞い、こわもてだけどどこか憎めないその顔つき。いかりや長介さんを演じていただくには遠藤さんしかいないと思い、お願いしました。実際の撮影現場でも、在りし日のいかりやさんの姿に重なって見えることが何度かありました。加藤さんの軽妙なせりふ回しと、フットワークの軽さ、そして時折見せる芯のある表情。その役を演じるのには幅広い演技力が問われるのですが、いろいろな役を常に器用にこなされる勝地涼さんでしたらと思いました。

高木ブーさんは、不思議な雰囲気と魅力を持つ方ですが、個性的なお芝居を得意とする加治将樹さんならと。そして、仲本工事さんのマイぺースなところを松本岳さんならしっかりと表現してくださるだろうと思い、それぞれお願いしました。皆さんが演じるドリフメンバーが繰り広げる抱腹絶倒のやり取りとコントを楽しみにしていただければと思います。