土屋太鳳が2022年1月7日(金)放送の新春ドラマスペシャル「優しい音楽〜ティアーズ・イン・ヘヴン 天国のきみへ」(夜8:00、テレビ東京系)で主演を務めることが分かった。土屋はさまざまな事情を抱えながらタケルに接近する女子大学生・鈴木千波役で、これがテレビ東京ドラマ初主演。また、千波に一目ぼれし、鈴木家の止まった歯車が動き出すきっかけとなる男性・永居タケルを永山絢斗が演じる。

同作は、「そして、バトンは渡された」などで知られる瀬尾まいこによる小説「優しい音楽」をドラマ化。神奈川・鎌倉を舞台に、それぞれが忘れられぬ過去から新たな一歩を踏み出すまでの“再生”を描いた、音楽がつなぐ優しさあふれる愛と絆の感動物語。

また、石原さとみ主演の新春ドラマスペシャル「人生最高の贈りもの」(2021年、テレビ東京系)や映画「いま、会いにゆきます」(2004年)などを手掛けた岡田惠和が脚本を担当し、映画「Fukushima50」(2020年)で日本アカデミー賞最優秀監督賞を受賞した若松節朗が演出を務める。

■鈴木千波役・土屋太鳳コメント

「演じた役が見てくださる誰かと出会い、心の友として一緒に人生を歩んでほしい」私が初めてそう願ったのは、16歳の時でした。撮影所に作られた教室で芽生えた小さな願いは、10年たった今、役に向き合う際の大きなエネルギーとなっています。私がテレビ東京さんを通して出会う作品は、なぜかどれも命に向き合うテーマを持っていました。「優しい音楽」は、私が女優として向き合ってきたそのテーマを、ある意味、総括するような存在になるのではないかと予感しています。

命には形がありません。どこから、なぜ来て、どこに、いつ行ってしまうのかも分かりません。分からないからこそ人は目の前にある命を愛おしみ、守りたいと願うのだと思いますし…その願いが届かなくなる事実も、存在するのだと思います。

この作品は、その事実をやわらかく包みながらも目をそらすことを許さず、深く優しく心に突き刺します。命を育む樹が大地に深く根を張るように、この作品が突き刺すさまざまな思いが見てくださる方々の心の中で力強い根となり、命への新たなパワーを育むことを心から祈っています。そして先輩方を全力で追いかけ、千波として生き、音楽の力を信じて、届けたいと思います。

■永居タケル役・永山絢斗コメント

冒頭から不思議な会話のキャッチボールに釘付けになって、あっという間に読み終えていました。

瀬尾まいこさんの原作も読ませていただきましたが、これまた読みやすく、とても面白かったです。そこに岡田惠和さんのすてきな味付けが加わり、まさに新春に見ていただきたいドラマになる事、間違いはないです。

若松監督をはじめ、豪華なキャストの中で自分の名前だけが場違いのようで震えていますが、出せる力を出し切って楽しんで演じたいと思います。

少し変わった2人の変わった恋愛の物語で、それぞれの境遇から起こってしまう感情の摩擦だったり、人間誰しもが持つ清濁の両面も大切に表現出来るよう尽力します。土屋太鳳さん、どんな方なのだろう。皆さま楽しみにしていてください。

■脚本・岡田惠和コメント

大好きな小説をドラマにできて幸せです。瀬尾まいこさんの「優しい音楽」が出版されたのは2005年。脚本家として一目ぼれしてしまって、立候補させていただきました。

そこから15年以上たってしまいましたが、この度やっと実現いたしました。しかも最高の布陣で。ヒロイン千波に、土屋太鳳さん。タケル役に永山絢斗君が決まったときは本当にうれしかった。二人とも一緒に、良い仕事をした思い出のあるすてきなすてきな俳優さんです。どんなお芝居なのか、楽しみで仕方ありません。

そして大好きな兄貴。若松監督も引き受けてくださった。硬派な名作が多い若松さんですが、ちょっと照れながら撮る、恋の物語は、とても良い感じなのです。

2022年初頭に、優しい再生の物語をお届けしたいと思います。どうかお楽しみに。

■田淵俊彦プロデューサーコメント

岡田惠和さんは瀬尾まいこさんの珠玉の小説にほれ込んで、長年この脚本を温め続けていらっしゃいました。私は脚本を読ませていただく機会を得て、「今こそ世に送り出すべき作品だ」と確信しました。コロナ禍で孤独や絶望感にさいなまれ「自分は何のために生きているのか」と感じる方も多いなか、「自分の存在はちっぽけなものかもしれないけど、もしかしたら誰かの役に立つかもしれない……」そう思わせてくれる不思議な脚本だったからです。何度読んでも涙が出てしまう、そんな脚本にはめったに出会うことはありません。しかし、この脚本にはそんな〈魔力〉がありました。私は一瞬で岡田脚本の〈魔法〉にかかってしまったのです。

そしてその魔法を更に強い〈力〉に変えてくれる方を探しました。若松節朗監督は硬軟、緩急すべての演出を巧みに使い分けることができる〈魔法使い〉です。稲本響さんの音楽には「情景を思い浮かばせてしまう」というすごい〈魔力〉があります。素晴らしい創り手のお二人が私の思いに賛同してくれ、百人力となりました。

次はその魔法の力を視聴者の皆さんに伝えてくれる方が必要です。主人公・千波の〈優しさ〉と〈力強さ〉が共存する難しい役を演じ切られるのはどなたかと随分悩みました。土屋太鳳さんは〈気品〉や〈静けさ〉の中に〈力強さ〉を秘めている稀有な俳優さんで、千波にぴったりだと監督と意見が一致してお願いすることに決めました。永山絢斗さんの繊細な表現には常々驚かされていたので、微妙な心の〈揺れ〉が要となるタケルをぜひ演じてもらいたいと思いました。お二人とも忙しいスケジュールを調整して作品に参加してくれることになりました。

以上の素晴らしい出演者の力を借り、若松組の最高峰のスタッフが一丸となって、新年早々〈究極の魔法〉を視聴者の皆さんにかけたいと思います。ご期待ください!

■あらすじ

大学教授でギターが上手な父・雅志、歌がうまくて完璧な母・桂子と暮らす女子大学生・鈴木千波(土屋)が、いつもより早く家を出たある朝のこと。江ノ電のとある駅に着いた千波は、ホームにいた永居タケル(永山)を見るなり、思わず立ちすくみ激しく動揺する。だが心当たりがないタケルは、話し掛けられても困惑する。

広木克彦が営む小さな造船所で日々真面目に働くタケルは、古い木造アパートでひとり暮らし中。家には過去に何かあったのか、家族写真や父母のものらしき眼鏡が大事に飾られている。そんな境遇の違う2人は、奇妙な出会いを経て、やがて恋人同士になる。