2020年3月に亡くなった志村けんさんの半生を山田裕貴主演で描いたドラマ「志村けんとドリフの大爆笑物語」(夜9:00-11:03、フジテレビ系)が、12月27日(月)に放送される。いかりや長介さん役を遠藤憲一、加藤茶役を勝地涼、高木ブー役を加治将樹、仲本工事役を松本岳、荒井注さん役を金田明夫が演じる。また、志村さんの父親・志村憲司さん役を渡辺いっけい、母親・志村和子さん役を宮崎美子が務める他、ムロツヨシ、肥後克広(ダチョウ倶楽部)、ミッツ・マングローブも出演。脚本・演出は、福田雄一が手掛ける。放送に先駆け、加治と松本からコメントが届いた。

同ドラマは、志村さんがコメディアンになることを決意し、いかりやさんの元を訪れ、1968年、高校卒業間際にバンドのボーヤ(付き人)として携わるところから始まる。見習い時代の修業の日々、そして1974年にメンバーの一員となってから1990年代までの、想像を絶するような過酷なスケジュールや、人気の裏に隠された挫折と苦悩、葛藤を描く。

また、毎週行われていたネタ会議の様子や、徐々に築かれていく加藤との友情も明らかに。そして今まで表には出ることのなかったメンバーとのやりとりや、いかりやさんとの関係など、今回のドラマ化に当たって、取材して初めて分かったことも描かれる。

さらに、当時人気を博した「8時だョ!全員集合」(TBS系)や「ドリフ大爆笑」(フジテレビ系)の懐かしい場面、それに「ドリフ大爆笑のテーマ」や「ドリフのズンドコ節」「ひげダンス」、メンバー全員による「威勢のいい風呂屋」など名作といわれる数々のコントシーンも登場する。

■高木ブー役・加治将樹のコメント

――今回のお話がきた時の感想を教えてください。

お話をいただいたときは、「ぜひやりたい!しかも福田組なの?」という驚きとうれしさで、大イベントに参加できるような感覚でした。同時に、僕と同じ事務所の後輩の山田裕貴君が志村さんを演じるということも聞いて、本当にうれしくて。でもその一方では、もちろん、プレッシャーも感じました。

――「ドリフ大爆笑」のオープニングの撮影シーンはいかがでしたか?

初日に「ドリフ大爆笑」のオープニングシーンを撮ると聞いて、改めて映像を見直したときには、何とも言えないくらいものすごいプレッシャーが押し寄せてきました。さらに、当日は高木ブーさんが撮影現場にいらっしゃって! ご本人のいらっしゃる前でその方を演じるというのはなかなかない機会でしたし、一生忘れられない思い出ですね。

――役を演じる上で気をつけた点や意識した点はありますか?

いかに“何もしないか”でした(笑)。高木さんは、みんなを俯瞰(ふかん)で、大きな心で見て一緒に楽しんでるというイメージでしたので。僕自身は、アグレッシブな演技が好きですし、特に今回は福田組でしたが、あえて“無”を意識しました。その一方で、のんびりしているようで、動きにキレがあってリズム感が良い方だと感じていたので、動きは研究しました。そして演じていくうちに、高木さんは、メンバーからこういう愛され方をされていたんだ、ということをすごく実感しました。

――共演者の方の印象を教えてください。

山田君には、クランクイン前日に連絡をしたんです。「(山田君の)プレッシャーは分かっているけれど、お互いにこんな経験絶対できないから、一緒に楽しんでいこう、サポートするからね」って。でも当日彼の顔を見たら、とてもいい顔していたので、すごいなと思いましたね。一方で、荒井注さんの脱退のシーンの時には、本当に妙な空気を感じて、金田さんの演技の素晴らしさを感じました。

――印象に残っているシーンはありますか?

やはり「ドリフ大爆笑」のオープニングシーンですね。あのセットを見た時の衝撃と、スクールメイツの皆さんが踊っているところを5人で歩いて行くという、一視聴者として子どもの頃から見ていた場所に立てた幸福感と興奮とで夢のような時間でした。撮影が終わった時には「役者をやっていて良かった」と本当に思うことができた作品です。

――最後に、視聴者の皆さまに見どころをお願いします。

“お笑い”をテーマにしたザ・ドリフターズという偉大な方々の物語を純粋に楽しんでいただきたいですし、明日への活力にしてもらえたらいいなと思います。福田さんの創る作品と、ザ・ドリフターズのコントは、“ただ見ていて面白い”というところが共通していると思います。そしてこのドラマを見て、温かい気持ちになっていただけたら本望です。

■仲本工事役・松本岳のコメント

――今回のお話がきた時の感想を教えてください。

みんなが知っていて今もご活躍されている国民的スターの仲本工事さんを、僕みたいな未熟者が演じるというのは恐縮の限りだと思いました。今回、事務所の大先輩である志村けんさんとザ・ドリフターズの皆さんの作品に携わることができ、本当に光栄な一方で、当初は不安を通り越して恐怖感がありました。

――役を演じる上で気をつけた点や意識した点はありますか?

僕の勝手なイメージですが、仲本さんは格好よくてすごく男らしい方で、そこはちょっと意識したいなと思いました。ドリフメンバーの皆さんにご報告に伺った際に、仲本さんからは「こんなに目はパッチリしていないよ」と言われました(笑)。

でも一方で、「ドリフはドリフにしかできないんだから、君なりの仲本工事をやり切ってください」という激励もいただきましたし、加藤茶さんからの「(仲本さんは)のんびり屋に見えてちょっと格好つけてるところあるからな(笑)」というアドバイスを胸に演じさせていただきました。

――印象に残っているシーンを教えてください。

やはりコントですね。ドラマのお芝居の中にコントが入ってくるので、初めはそこが一番不安でもありました。ずっと勝地さんと山田さんが現場でセリフ合わせをしていたのをそばで見ていましたし。本番では、みんなのやりとりを見ていたら、自然に笑顔になって、楽しくなってきて。やれてよかったと思うシーンでした。

――共演者の方の印象はいかがですか?

山田さんは、普段カメラがまわっていないところでも、その練習量とかストイックさがすごいと思いました。多分志村さんもそうだったのではないかな、ちょっと似ているのかな?と感じました。(志村さんは)ずっとネタを考えて、ずっとひとつのことに集中してる方だとドリフメンバーの先輩方に伺っていたので、山田さんも、楽屋にいるときもずっとセリフを覚えていたり、勝地さんと間とかを細部までやりとりをしている姿は、志村さんと重なる部分も多いのではないでしょうか。

日を追うごとに、ザ・ドリフターズのメンバーの仲がどんどん良くなって、僕も仲本さんはこういうふうにメンバーと接していたのかなと考えながら過ごすようになりましたし、メンバーの皆さんと接していく中で、仲本さんという役を、徐々に演じやすくなっていきました。

――最後に、視聴者の皆さまに見どころをお願いします。

事務所の大先輩であり、お笑い界をけん引されてきた偉大な方たちのドラマができあがるのは僕もすごく楽しみですし、いいドラマになればいいなと思いながら演じさせていただきました。会議室でのネタ会議をしているシーンは、多分本当にザ・ドリフターズのメンバーもこんなやりとりがあったんだろうなあと思いながら演じていました。

そういうところは普段決して見ることができないので、見どころのひとつだと思います。コントは撮影の日まで、みんなで毎日練習していましたし、楽しく演じることができましたので、ぜひ、視聴者の皆さんも見ていただきたいです。