30回目を迎える音楽プロジェクト「Milky Pop Generation」(通称“ミルジェネ”)主催のライブシリーズ企画「Live from Grapefruit Moon -月で逢いましょう-」で、セクシー女優の中山ふみかが自身初のワンマンライブを12月20日に都内で開催した。本記事ではそのライブレポートを公開。また、終演後、本ライブへの思いなどを聞いた。

ミルジェネは「オリジナル楽曲」「生楽器」にこだわりライブを行う、元&現役セクシー女優が所属する音楽プロジェクト。中山は9月に、同じくミルジェネ主催の「ニューカマーSpecial」と題した計4人が登場するライブへの出演から音楽活動をスタート。その時披露した歌声が評価され、この日ワンマンライブを開催するに至った。今回、中山のステージを支えたバンドメンバーはKey.平方元、Gt.福田正人。

■1曲目は「U」(millennium parade × Belle)からスタート!
1曲目は映画「竜とそばかすの姫」のメインテーマとしても知られる「U」(millennium parade × Belle)でパワーのある高音と芯のある低音で観客を引き付け、曲調の疾走感を維持したまま2曲目「怪物」(YOASOBI)へ繋げる。3曲目「Funny Bunny」(ELLEGARDEN)、笑顔で歌う彼女の声からは切なさや優しさを感じさせるとともに、観客へ贈るエールのような印象も受けた。

MCでは「駆け抜けるような3曲を続けましたが、だいぶ息が上がっちゃいました(笑)。今回初めてワンマンライブをさせていただけるということで、今にも心臓が出そうなくらい緊張してます」と明かす。

4曲目は本ライブシリーズではおなじみの「Fly me to the moon」、大人びたしっとりとした歌声を披露。5曲目は映画「魔法にかけられて」の中の1曲の日本語歌バージョン、「そばにいて」(小西のりゆき)では観客を酔わせる圧巻の声量とともに歌い上げた。

軽やかに6曲目「カタオモイ」(Aimer)を熱唱したあと、「Aimerさんがすごく好きで、何か1曲入れたいと思って、この曲が全体を見た時に必要だって思ったけど、私が一番苦手な曲だったんですよね(笑)」と笑顔を見せながら話す姿も愛らしい。7曲目「新世界から」(月詠み)、パワフルで伸びやかな歌声とともにライブ本編を駆け抜けた。

少しホッとした様子で登場したアンコールでは、伸び伸びと「オリオンをなぞる」(UNISON SQUARE GARDEN)、「プラチナ」(坂本真綾)の2曲を楽しみながらパフォーマンス。メンバー紹介で笑いを誘う余裕も見せつつ、初ワンマンライブを締めくくった。

ライブ後、中山やバンドメンバーに話を聞いた。

■中山ふみか「求める完成度と“今の自分”のギャップが…」

――初めてのワンマンライブはいかがでした?

中山:前回のライブの時は4人での出演でしたが、今回はソロということもあって1人で体当たりしていく感じで、いろんな気持ちでいっぱいいっぱいになっていました。自分で選んだカバー曲ですけど本当にこのセットリストで良かったのか悩んだり、表現したい形がギリギリまで自分の中で固まらなかったり、求める完成度と“今の自分”のギャップが詰まらなくて本番に臨んだ感じですが…楽しかったです!


――選曲はいつ頃、どんな感じで決めたんでしょうか。

中山:10月半ばから後半辺りに決めました。ライブを通して気持ちが情緒不安定にならないようにというか、似たような印象のある曲、方向性が近い歌詞の曲というのを意識しつつ、誰が聴いても「この曲は知ってる!」っていう曲があると良いなと思いながら選びました。

――声量がしっかりしている印象を受けましたが、過去に歌にまつわる経験があったりしたんですか?

中山:ありがとうございます。歌うのは好きでしたけど、月に一度行くか行かないかくらいの友達とのカラオケで歌うくらいなんです。あとは舞台とバンドが好きで見に行って、それで覚えた歌を家で歌うくらいですね(笑)。ボイトレも前回のライブの時に少しやりましたが、今回はやらずに自分で歌い込んで、リハーサルで方向性を見てもらって。私は自分がない方なので…ライブ用に作ってくださったメロディーを聴いて「この方向でいけばいいんだ!」って答えをいただけたので、それに気持ちよく乗れたのかもしれません。

――セットリストは中々歌い辛い曲が多い気もしましたが、ご自身ではいかがでしたか?

中山:今回の選曲は私もそう感じてはいるんですけど、昔から、歌い辛いか歌いやすいかよりも、好きか嫌いかで選ぶタイプだったんです。曲の歌詞やメロディーが好きっていうのが最優先だったので、今回はそれで首が絞まった部分もありますね(笑)。

――選曲してからライブに向けて、どんな感じで臨んでいったんでしょうか。

中山:曲の順番が中々決まらなくて、決まるまでは1曲ずつずっと繰り返し練習して。自分なりに歌詞の中身をかみ砕いて、最初はしばらく歌わずに、聴きながら歌詞をノートに書いて、ここはどこに掛けてるのか、答えはここに持ってくるのか、とかワーッといろいろ書き込んで。それでやり過ぎてぐちゃぐちゃになったので、リハーサル直前に全部ゴミ箱に捨てて臨みました(笑)。「怪物」(YOASOBI)の曲のアンサーは、私の中では「新世界から」(月詠み)だと思ってるんですけど、そういうのを自分の中で納得がいくように考えたりもしました。

――マイクのケーブルを肩に掛けている方を初めて見ました(笑)。

中山:中途半端にうろうろ動いて足元にケーブルがたまっちゃうんですよね。あ、こけるかもしれないから掛けてようって思ってやってました(笑)。

――心臓が出そうなくらいの緊張は、どの辺りから薄れていった感じですか?

中山:実は7曲目の「新世界から」くらいまでずっと緊張がありました…その辺りでやっと吹っ切れて、この曲とアンコールは思い切り楽しめました。

――緊張している中でも、観客の方をじっくり見ながら歌っている姿も印象的でした。

中山:「Fly me to the moon」と「そばにいて」(小西のりゆき)はお客様の目をずっと見ていて。でも嫌われてるのかなってくらい目が合わない方もいました(笑)、曲に乗ってくれてて。どこ見ていいか分からなくなっちゃうので、来てくれている皆さんの目を見て落ち着けた気がします。

――中山さんと一緒にライブを作られたGt.福田さんはいかがでした?

福田:僕としては不安なことはなかったです。普段はトラブルシューティングをしたりするんですけど、今日はそんなこと考えませんでしたね。

――Key,平方さんは気持ち良さそうにコーラスされてましたね。

平方:初めて歌声を聴いた時に、コーラスをやりたいっていう願望を持ちたくなる声だったんです。音楽をやっていると、自分の声と混ざってどれだけ気持ちいいかが分かるんですけど、コーラスを入れたら絶対良くなるなってボーカル力があります。良い悪い、上手い下手じゃなくて、声の圧というか、芯のしっかりしたボーカルです。ただ、弾きながら出来るかなって難しい曲ばかりで…“選曲ハラスメント”を受けた気分でした(笑)。

――ちなみに今回の衣装のイメージは?

中山:前回のライブではシックな衣装だったのと、今日はオフ会で私服とコスプレがあって両方参加してくださる方もいたのでイメージがかぶらないように…。あと、最初の3曲にずっしりした曲を持ってきたので曲の印象に寄せました。手袋も私物で使ってる物ですし、なんならこの格好で街をうろうろしてる時もあります(笑)。

――最後に、今後に向けての意気込みをお願いします。

中山:自分の中で本番にダメ出しをしたくないんですけど、表現の幅の狭さを感じたので…次の機会がいただけるなら、一辺倒にならないように意識していきたいですし、これからも音楽活動を続けていきたいなと思います!

■「Live from Grapefruit Moon -月で逢いましょう- 中山ふみか」セットリスト
1. 「U」(millennium parade × Belle)
2. 「怪物」(YOASOBI)
3. 「Funny Bunny」(ELLEGARDEN)
4. 「Fly me to the moon」
5. 「そばにいて」(小西のりゆき)
6. 「カタオモイ」(Aimer)
7. 「新世界から」(月詠み)
EN1. 「オリオンをなぞる」(UNISON SQUARE GARDEN)
EN2. 「プラチナ」(坂本真綾)