1月18日(火)より、ドラマ「パティシエさんとお嬢さん」(tvkほか)が順次スタートする。同作は銀泥による同名漫画が原作で、パティシエ・奥野丈士(おくの・じょうじ)と毎週金曜日にスイーツを買いに来る“お嬢さん”波瑠芙美子(はる・ふみこ)の、両思いでありながらも距離が縮まらない、もどかしい恋の行方を描く。

主人公の丈士を演じるのは俳優・崎山つばさ。2021年はドラマ「あいつが上手で下手が僕で」(日本テレビほか)や映画「クロガラス」シリーズ3&0などに出演し、2022年も今作のほか「WOWOWオリジナルドラマ『薄桜鬼』」(毎週金曜夜11:30-0:00、WOWOWプライム)で主演を務める。

そんな崎山に、今作での役作りやスイーツと縁が深いバレンタインデーの思い出、さらに新たな事務所に所属して活動することとなった2021年の振り返りなどについて話を聞いた。
■「銀泥先生が描いた世界観を一番大切にしたいって思いました」

――撮影はもう全話撮り終わっているということですが、今作で“パティシエさん”こと丈士を演じていかがでしたか?

元々料理はするんですけど、お菓子作りはあまりしたことがなかったので、実際に製菓学校でお菓子作りの“いろは”を教えてもらいました。何においても繊細で、しかも立ち仕事だから足も疲れるし、目も疲れるしで、すごく大変な職業なんだなって思いました。もう(パティシエを)尊敬ですね。

――製菓学校で教えてもらったことで、特に演技に生きたなと思うことはありますか?

手つきや物の持ち方は1から教えていただいたので、それは本物のパティシエっぽく見えてたらいいなって思います。(講師の手本を)撮りながらやったりもしたんですけど、“かき混ぜる”ということ1つ取っても、パティシエがやっているのとそうでない人がやっているのは全然違ったので、そこはすごく練習しました。

――丈士を演じる上で気を付けたことは?

原作の最後に“周りのスタッフさんたちに支えられながらこの作品ができました”っていうこととか、銀泥先生の作品に対する思いが書いてあって、その文章から人柄や思いがにじみ出ていたので、先生が描いた世界観を一番大切にしたいって思いました。

作品をお借りして、それを僕が丈士として体現するということで、やっぱり銀泥先生の思いや大変だったこととかも含めて映像にできればなと思いました。

――丈士はなかなか奥手な性格ですが、共感できると思いましたか? それとも自分とは違うと思いましたか?

ここまで名前を聞けないというのもなかなかですよね(笑)。原作では割とギャグっぽく描かれているところもあるので。

でも、今はSNSとかで簡単に連絡が取り合える時代であるが故に、こうやってアナログで名前を聞けないということの尊さというか、そこはすごく大事にしたいという思いはあります。

したたかさのようなものも多少あれど、やっぱりそういうピュアな気持ちというか、純粋に目の前にいる人が好きで仲良くなりたい、お話したいみたいな…要は中学生みたいな恋愛じゃないですか。

だけど、それって大人になるにつれて忘れてしまうこともあるだろうし、それを取り戻すというわけじゃないですけど、そんな気持ちになれたのはよかったですね。僕もガツガツしたタイプではないので(笑)、そういうところを大切にしながら生きていきたいなって思いました。

■印象に残っているバレンタインデーの思い出は「学校の引き出しに『チロルチョコ』が2つ入っていたんです」

――ところで、崎山さんご自身はスイーツお好きなんですか?

スイーツは好きですよ。今は冷蔵庫に「きのこの山」と「たけのこの里」が両方入ってます(笑)。チョコレート系が好きですね。

――チョコレートといえば、作中でもバレンタインデーのエピソードが描かれますが、バレンタインで印象に残っていることはありますか?

小学校の頃の話で、そんなにたくさんもらったっていう記憶はないんですけど、一番うれしかったのは学校の引き出しに「チロルチョコ」が2つ入っていたんです。

誰からかは分からないんですけど、道具箱を開けたら「チロルチョコ」が2つ出てきて、「何だこれは!?」と思いながらも小学生だから周りに「もらった!」とも言えず、うれしさをかみしめながら持って帰って家で食べたっていう、それが印象に残ってますね。

誰からかは今も謎のままなので、もしこのインタビューを読んで「私だよ!」っていう人がいたらご一報ください(笑)。

■2021年は「自分の中で考え方が変わった年でもありました」

――2021年の振り返りもお聞きしたいと思います。2021年は新しい事務所に所属されて、今後振り返った時に転機と言える年にもなるかと思うんですが、ご自身で2021年を振り返ってみていかがでしょうか?

2021年は音楽もやらせていただいていて、音楽もお芝居も、自分の中で転機というか考え方が変わった年でもありました。

Billboard Liveという素敵な場所でワンマンライブをやらせていただけて、コロナ対策でお客さんはマスクをしていたんですけど、それでもマスクの下の表情が分かるくらいの距離感、身体的いうより精神的な距離の近さを感じられて。

もちろん、自分も含めた音楽チームで一緒に作った空間ではあるんですけど、やっぱりそこにお客さんがいて、その中で自分の言葉で自分の音楽を届けるということについてすごく考えさせられたライブでもありました。

歌詞を書かせていただいたりもしてるんですけど、崎山つばさが聴いてくれる人にどう音楽を伝えたいかとか、どういう言葉を伝えたいかとか、音楽の届け方をすごく考えさせられたので、それは1つの分岐点として考えて、今後も大事にしていきたいなと思いました。

お芝居に関しても、舞台、ドラマ、映画といろいろ挑戦させていただいて、それぞれ短期間ではあるんですけど、その中で役柄の人生を“生きる”っていうことがどれだけ当たり前じゃないことで、大変で、苦しくて、楽しいことか…2021年はいろんな感情に触れました。

これも1つの分岐点になるのかなっていうところがすごくあって、演じることの尊さというか、演じることは当たり前じゃないんだなっていうのはすごく感じましたね。

――では、最後に2022年の展望や目標を教えてください。

あんまり目標とかは立てないタイプなんですけど…(プロデュースしている)レトルトカレーの第3弾ですかね(笑)。

でも、それに限らず新しいことに挑戦したいという気持ちはすごくあるので、枠にとらわれず、お芝居と音楽以外でも面白いものを作っていけたらいいなって思っています。