俳優の奥平大兼が「WOWOWオリジナルドラマ 早朝始発の殺風景」(2022年、WOWOWにて放送・配信、全6話)に主演する。奥平にとっては同作が初めての連ドラ主演作となる。ともにW主演を務めるのは女優の山田杏奈。高校生たちの密室会話劇で描かれる青春ミステリー作品に挑む。

■平成のエラリー・クイーン話題作をドラマ化

「―早朝始発の殺風景」は、デビュー作「体育館の殺人」が鮎川哲也賞を受賞し、ミステリーにおける論理展開の緻密さから“平成のエラリー・クイーン“と評価される若き俊英作家・青崎有吾の同名短編小説集をドラマ化したもの。

お互い話したこともないクラスメイトの殺風景(山田)と加藤木(奥平)が、なぜか早朝始発の列車で遭遇することから起こる小さな謎の探り合いを描いた第1話「早朝始発の殺風景」をはじめ、「メロンソーダ・ファクトリー」「夢の国には観覧車がない」「捨て猫と兄妹喧嘩」「三月四日、午後二時半の密室」「啄木町の七不思議」の全6話にわたり、殺風景と加藤木の物語が描かれていく。

脚本監修を務めるのは「ファイトソング」「にじいろカルテ」などの岡田惠和。脚本を「夢中さ、きみに。」の濱田真和が担当。「大豆田とわ子と三人の元夫」にて第108回ザテレビジョンドラマアカデミー賞監督賞を受賞(共同受賞)した瀧悠輔ほかが監督を務める。

そんな同作で主人公のひとり・加藤木を演じるのが、若手俳優の奥平大兼(おくだいら・だいけん)。演技未経験・初オーディションを経て「MOTHER マザー」でメインキャストに抜てきされ俳優デビュー。第44回日本アカデミー賞新人俳優賞、第94回キネマ旬報ベスト・テン新人男優賞、第63回ブルーリボン賞新人賞、第30回日本映画批評家大賞新人男優賞の新人賞4冠を受賞し、大きな注目を集めた若手注目株だ。

■「ぜひ楽しんで見てもらえたら」

2021年はドラマ「ネメシス」(日本テレビ系)や「世にも奇妙な物語‘21 秋の特別編」(フジテレビ系)に出演した奥平。2022年も2月からWOWOW「アクターズ・ショート・フィルム2」が放送・配信されるほか、夏には日仏共同制作の映画「マイスモールランド」の公開を控える。

そんな彼が、山田演じる殺風景とともに、ほぼ全編二人芝居という役どころに挑戦する。第1話の偶然の出会いから最終話まで繋がっていく二人の若手実力派俳優による演技合戦は必見。身近でありきたりな日常から、非日常へと突如変化させる一言、腹の中を探り合うような心理戦―― 。会話劇によって解き明かされていく真相と、息苦しさからの解放。青春という脆くて青い人間模様を、密室での特異なシチュエーションで描くユニークな物語に仕上がっている。

同作出演にあたり、奥平は「初めて連続ドラマの主演を務めさせて頂けるとわかったとき、とても嬉しかったのと同時に今までよりも強く責任感を感じました」と気合十分。「今回、全体的に長くて独特な台詞回しがとても印象に残っています。そこにキャラクターの個性が加わっていて、色々な場面で見応えがある作品だと思います。ぜひ楽しんで見てもらえたらと思います!」と見どころを語る。

鮮烈なデビューを経て着実にステップアップする奥平の新たな代表作となりそうだ。

■殺風景役・山田杏奈コメント

ひとつの空間の中での会話劇、という題材にわくわくしました。
台本を初めて読んだ時ひとつのシーンと台詞の長さにまず驚いてこれまでで一番台詞を覚えるのに苦労しました。
殺風景のクールさととある目的のための意志の強さを大切に演じさせて頂きました。
各話魅力的なキャラクター、会話の中でひとつの真相が見えてくる面白さを是非楽しみにしていただければ幸いです!

■加藤木役・奥平大兼コメント

初めて連続ドラマの主演を務めさせて頂けるとわかったとき、とても嬉しかったのと同時に今までよりも強く責任感を感じました。
初めて台本を読んだ時に、特殊なシーンが目に止まりました。
台本を読みながら「このシーンはどうなるんだろう」などと一人で考えて楽しんでいました。 そして僕が演じる加藤木は至って普通っぽい子ですが、山田杏奈さん演じる殺風景は特殊な役柄なので実際にお芝居をするまで空気感やテンションなども予想がつかなったので色々な不安はありました。
でも現場に入って時間が経つにつれ、特殊な殺風景を相手にするのが楽しくなっていきました。
今回、全体的に長くて独特な台詞回しがとても印象に残っています。
そこにキャラクターの個性が加わっていて、色々な場面で見応えがある作品だと思います。 ひ楽しんで見て貰えたらと思います!

■原作・青崎有吾氏コメント

『早朝始発の殺風景』は、「気まずさ」をテーマにした青春ミステリーという、ちょっと変わったお話です。
この気まずさが難物でして、空気感や間合いなど、文章ではなかなか表現しづらい。 役者さんが演じたらどうなるのだろう、とこっそり気になっていました。今回答えを知れるので、わくわくしています。というか主演が山田さん&奥平さんなのでわくわくを通り越してびびっています。台詞量が多くてごめんなさい。
原作のエピソードはすべて密室劇で、それが最後に開かれます。 現実でも家にこもりきりの状況が続いていますが、ドラマが放送されるころには、登場人物たちと同じように晴れやかな気持ちで外に出たい。そんなことも祈っています。