奥平大兼、スクリーン2作目で世界へ!映画「マイスモールランド」ベルリン国際映画祭正式招待が決定
■デビュー作で新人賞4冠の快挙
映画「マイスモールランド」は、気鋭の新人監督・川和田恵真監督の商業映画デビュー作。日本、ドイツ、イラン、イラク、ロシアのミックスという5か国のマルチルーツを持つ新人女優・嵐莉菜が主人公で在日クルド人の高校生・サーリャを演じる。
クルド人の家族とともに生まれた地を離れ、幼いころから日本で育った17歳のサーリャ。ごく普通の高校生活を送っていたが、あるきっかけで在留資格を失い、家族の日常が一変する――。同作では、そんな過酷な環境で主人公サーリャが、東京に住む日本人の少年・総太との出会いをきっかけに、アイデンティティに葛藤しながらも成長していく物語が描かれる。その少年・総太を演じるのが奥平だ。
奥平は、演技未経験で参加した初オーディションを経て「MOTHER マザー」でメインキャストに抜てきされ俳優デビュー。第44回日本アカデミー賞新人俳優賞、第94回キネマ旬報ベスト・テン新人男優賞、第63回ブルーリボン賞新人賞、第30回日本映画批評家大賞新人男優賞の新人賞4冠を受賞し、大きな注目を集めた若手注目株だ。
2021年はドラマ「ネメシス」(日本テレビ系)や「世にも奇妙な物語‘21 秋の特別編」(フジテレビ系)などに出演。2022年も2月からWOWOW「アクターズ・ショート・フィルム2」が放送・配信されるほか、初の連ドラ主演作「WOWOWオリジナルドラマ 早朝始発の殺風景」(2022年、WOWOWにて放送・配信、全6話)も控える。
■奥平「世界中のたくさんの人に見てもらいたい」
今回、「マイスモールランド」がベルリン国際映画祭ジェネレーション部門に正式招待されたことにより、このベルリンでの上映がワールドプレミア上映となる。
72回ベルリン国際映画祭は、現地時間2月10日〜2月20日まで開催予定。また本作は企画段階で、2018年の釜山国際映画祭内イベント「ASIAN PROJECT MARKET (APM)」でアルテ国際賞(ARTE International Prize)を受賞している。難民2世という題材をベースに、世界に開かれた視点で、現代日本が抱える社会問題を切り取りながら、誰もが“自分ごと”として受け入れられる普遍的なドラマとして描く点が高く評価されている。
新人賞を多数受賞したデビュー作に続き、2作目で世界に注目される作品に出演することになった奥平。今回の「マイスモールランド」のベルリン国際映画祭正式招待を受け、「自分が携わった作品がこのような素晴らしい舞台に行けることがとても嬉しいですし役者としてすごく刺激になる出来事です。ベルリン国際映画祭をきっかけに『マイスモールランド』が世界中のたくさんの人に見てもらえるようになれば良いなと思います」と喜びのコメントを寄せている。