1月20日、映画「前科者」の公開直前舞台あいさつが東京・TOHOシネマズ日比谷で行われ、磯村勇斗が、有村架純、森田剛、石橋静河、岸善幸監督と共に登壇した。

本作は、原作・香川まさひと、作画・月島冬二による同名漫画を有村主演で実写化したもの。2021年11月から連続ドラマ版「前科者―新米保護司・阿川佳代―」が放送・配信され、1月28日(金)に映画版が公開される。

映画版で磯村が演じるのは、有村演じる主人公・阿川佳代の中学時代の同級生で、工藤(森田)を追う刑事・滝本真司。「撮影初日に監督から『目をずっと鋭くしていてほしい』と言われました。滝本は消えない傷をずっと抱えていて、刑事になって、そして大きな事件を追っている。その過去があるからこそ、沸々と心の中で燃えるものというか、刑事としての役目というものを感じているんです。感情をあまり表に出す人ではなく、ずっとふたをしたまま事件に取り組んでいくので、鋭さや内に秘めた力強さを出していきたいと思いました」と撮影を振り返った。

磯村と有村は、連続テレビ小説「ひよっこ」(2017年、NHK総合ほか)以来4年ぶりの共演となる。有村は久々の共演に照れくささもあったと話しつつ、「4年間の中でお互いいろんな経験をして、いろんなものを見てきたと思うんです。お互いにそういう姿で再会できたことは喜ばしいことだなって思いました。でも、ご本人の性格は一切変わってなくて、穏やかで、いつも自分自身と向き合っていて」と語る。一方の磯村も、「この撮影を楽しみにしていました。照れくさい部分もありましたけど、感慨深かったです。しっかりと前に立ってくださってたので安心感がありましたし、“やりやすい”という言い方は安易かもしれないんですけど、何を投げても受け止めてくれるので、お芝居をしていて楽しかったです。人としても女優さんとしても羽ばたいているんだなと感じました」と熱弁した。

作品の内容にちなんで「勇気づけられたエピソード」を聞かれると、磯村は「架純ちゃんの存在は大きいかも。朝ドラで共演してから連絡を取り合ったりすることがあるんですけど、最後、いつも『お互い頑張ろうね』って送ってくれるんです。すごく先に進んでるのに、それでも貪欲にまだまだ芝居や作品を突き詰めようとする姿が刺激になります。頑張ってる同世代に『頑張ろうね』って言われたら、頑張らないわけにはいかないですよね。ムチで叩かれているみたいな感じもあって(笑)、刺激をもらっていますし、勇気をもらってます」と明かした。

◆取材・文=田中隆信