木村拓哉主演のドラマ「未来への10カウント」(毎週木夜9:00-9:54、テレビ朝日系)の第3話(4月28日放送)では、ボクシング部唯一の女子部員・水野あかり(山田杏奈)が「強くなりたい」と言っていた理由が判明し、あかりの母・響子(吉沢梨絵)を苦しめていた元義父・今宮(袴田吉彦)と対決した。
あかりを演じる山田に、重要回となった3話の撮影の裏話や今後の見どころを聞いた。


■元義父・今宮(袴田吉彦)との直接対決は話題に
――あかりたちを苦しめていた今宮との対決はいかがでしたか?

袴田(吉彦)さんが全力で対応してくださいました。打ち込む練習をさせていただいた時から全力で「うぉ〜」と反応してくださったり、全力でリングの上を転げ回ったりしてくださったので、面白さも出ていたと思います。
あかりとしてはずっと殴りたいと思っていた人を初めて殴るシーンで、思いが一つ消化されて、まるでつきものが取れるような場面になるので、気持ちの面でも大事にお芝居しました。

――木村拓哉さんは普段からボクシングの練習に付き合ってくれたそうですね。

はい。袴田さんにパンチを入れるシーンの練習にも付き合ってくださり、ほぼ毎日、木村さんのお腹にパンチを入れさせていただいてました。袴田さんにはお芝居上で計3回打つのですが、1回ごとにどう打ったらカッコよく見えるかも一緒に考えてくださって、すごく勉強になりました!

――あかりは母を守るという目的を果たしたことで、今後は違った方向に進んでいくのでしょうか?

第3話以降は性格が明るくなっていきますし、表情も柔らかくなり、ようやくスポーツとしてボクシングを楽しめるようなります。部活への愛情も芽生えていくので、あかりがボクシング自体を好きになっていく変化を見せていけたらいいなと思っています。

■「17才の帝国」はSF要素がありつつ、アニメっぽさも
一方、5月7日(土)スタートのドラマ「17才の帝国」(NHK総合)では、AIで選ばれた17才の総理・真木亜蘭(神尾楓珠)の補佐官・茶川(さがわ)サチ役として出演する山田。最先端のAIが選んだ「最も総理にふさわしい人物は17才の少年だった」という奇想天外な物語の見どころも聞いた。

――近未来の「実験都市UA(ウーア)」を舞台にした今作は、設定からユニークなドラマですね。

脚本を担当されているのが「けいおん!」や「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」などの人気アニメの脚本を手掛けている吉田玲子さんなので、SF要素がありつつ、アニメっぽさもあるんです。今まで経験したことのない作品でセリフにもアニメっぽさがあったので、そこをどう表現しようかと悩みながらも楽しんで演じました。

――世界観やセリフだけでなく、SFらしいメガネなど登場する小道具も面白そうだなと思いました。

あのグラスはよく登場するんですけど、撮影時は、実際オンエアされたときにどう見えるかが分からなかったので、一度、どんなものが見えるのかサンプル画面を見せてもらいました。その後は常に想像力を働かせながらお芝居していました。
物語では技術的な面が進んでいる分、変わらない人間の本質が際立って見えて、そういうところも面白いなと思います。また、高校生が政治を行ったり、AIが政治に関与したりするとどうなるのか?ということがファンタジー要素を取り入れつつリアルに描かれていて、そこは新感覚だと思いました。

――山田さん演じる茶川サチはどんな子ですか?

サチは特別何かの能力が高いというわけでなく、すごく普通の感覚の子で、いろいろ分からなくてどうしようとワタワタしている感じです。そんなサチが政治の世界に入っていくので、すごく緊張感がありました。

■実際に起こり得る話だと思う
――総理の真木を演じる神尾さんをはじめ、閣僚メンバーは配信動画で人気を集める林完を望月歩さん、MBAを取得している秀才の雑賀すぐりを河合優実さん、総理の孫の鷲田照を染谷将太さんと若い出演者が多い現場ですね。

みんな仲は良かったのですが、すごく広いセットにぽつん、ぽつんと感覚を置いて座っている不思議な現場でした(笑)。みんな独特の空気感を持っていつつ、それぞれに落ち着いているチームでした。
あと、神尾くんとは共演がもう4回目なので、もはやしゃべることもないな〜という感じでした(笑)。

――このドラマに関わったことで、描かれているテーマについて考えさせられたりしましたか?

「AIが発展したらどうなるんだろう?」ということや、死者とAIのお話も出てきたりするので、もし自分や身近な人の話だったらどうするかな?ということを考えたりしました。
ここで描かれていることは、どれくらい先か変わらないですけど、実際に起こり得る話だと思うので、人間って何なんだろうということも考えさせられると思います。

――では、「17才の帝国」の見どころも教えていただけますか?

SF要素を絡めた政治ドラマなので、これまでの政治モノとは違った視点で楽しんでいただけると思います。サチはいろいろ引っ掻き回してしまう子でもあるので、そこも楽しみにしてください!

取材・文=及川静