<マイファミリー>富澤たけし、芝居をする上で意識するのは「間の違い」撮影現場では芸人としての“葛藤”も
脚本は「グランメゾン東京」(2019年)、「危険なビーナス」(2020年)、「TOKYO MER〜走る緊急救命室〜」(2021年)など、数々のTBSドラマを手掛けた黒岩勉氏が担当。また、Disney+(ディズニープラス)で世界配信もされる。
富澤が演じる吉乃は、温和な人柄で部下からの信頼も厚い人物。また、葛城(玉木宏)の向こうみずな性格と執着心を心配しているという役どころだ。
■難しいせりふの中でも「表情で人柄を伝えることを意識」
――吉乃を演じるにあたって意識していることを教えてください。
どこか優しい雰囲気はあるのですが、せりふは捜査員を指示するものばかりなので、表情で人柄を伝えることは意識しています。ただ、まだ役はつかみきれてないですね(笑)。
普段はサンドウィッチマンとしてコントをやっていますが、ドラマのお芝居とは間が違います。コントだと間を詰めたくなるし、ドラマでも「僕なんかのために時間を割くのは申し訳ない」という気持ちがあって間を詰めてしまうのですが、「もう少し間をください」と言われるので、気をつけています。
――現場の雰囲気はいかがですか?
シリアスなシーンが多いですし、和気あいあいという感じではないです。現場を盛り上げたい気持ちはあるのですが、何せ警察の専門用語のせりふが難しくていっぱいいっぱいになってしまっています。
ただ、たまに本番で「ここで何かボケたらウケるのか?」という考えがよぎり、ボケたいという衝動にかられることも。結局撮り直しになって撮影が延びるのも申し訳ないので、衝動をぐっとこらえて撮影しています(笑)。
シリアスなシーンが多いので、当たり前ですが演じていてもスタッフの方もリアクションがないんです。僕としてはそれがずっとスベっているような感じがしてしんどい(笑)。こればかりは慣れないです。
■「まだ何があるか分からないので頑張ります(笑)」
――捜査一課メンバーとお芝居してみていかがでしょうか?
玉木さんとご一緒することが多いのですが、撮影の合間はディズニーランドの話とかしています。迫田(孝也)さんは僕がボケると突っ込んでくれるので、優しい方だなと。僕が歩くシーンで毎回同じ場所で滑ったりしていたんですけど「何回やるんですか(笑)」と言ってくれたり。ありがたいです。
――相方の伊達さんとはドラマについてお話されますか?
しょっちゅうしてますね。「あの人が怪しい」とか言ってくるので、ちゃんと見てるんだなと思いますね。あとは「せりふかんでるな」もすごく言ってくるんですよ。二宮くんのお芝居を絶賛した後も「かんでたな」という言葉に着地しますから(笑)。
――となると、今後の吉乃の注目ポイントは滑舌でしょうか?
警察用語が一番言いづらいのですが、第2話と第3話がすごく多かったんです。何とかそこは脱したので助かりましたけど、まだ何があるか分からないので頑張ります(笑)。