河瀬直美監督が6月20日、都内にて開催されたアジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2022」アワードセレモニーに、奥田瑛二、山田孝之、水川あさみ、飯島寛騎、服部樹咲、小川紗良らと共に出席。自身が手掛けた東京2020オリンピックの公式映画の公開を前に「この上なく幸せ」と心境を語った。

俳優の別所哲也が代表を務める同映画祭は、2022年で24年目を迎える。今年は「Meta Cinema(メタ シネマ)〜超える・見つける・始まる」をテーマに、世界約126の国と地域から集まった5720本以上の中から、選りすぐりの約200作品を上映。セレモニーの司会は青木源太、望月理恵が務めた。

■「公式記録映画」から「公式映画」へ

自身が手掛けた東京2020オリンピックの公式映画「東京2020オリンピック SIDE:A/SIDE:B」について、河瀬監督は「3年半の月日を費やして、やっと。実はほぼ一週間前に納品ができて公開できるという風に、肩の荷がある種降りた瞬間にここに呼んでいただいて」と安堵。

「今回、ドキュメンタリーを作ったわけなんですけれども、IOCがかつてここ数年前くらいまでは『公式記録映画』と言っていたものを『公式映画』という言い方に変えて、『作品を作って欲しい』という風に言われました」と打ち明けた。

■「『アスリートという“人”を描く』ということが全うできた」

さらに「そこからコロナ禍を経て、今回作り上げた作品がカンヌで上映された時にIOC、オリンピック財団の皆さんに来ていただいたんですけれども、そこで初めて見ていただく時に『これはスポーツのドキュメンタリー映画ではなくて、映画だね。人間が描かれているね』という風に評価してくださって」と告白。

「最初にオーダーしていただいた『アスリートという“人”を描く』ということが全うできたんだなと思って、感無量でした」と当時の喜びを振り返った。

そして「実はその時『SIDE:A』しかできておらず、カンヌから戻ってきて『SIDE:B』を仕上げたばかりなんですけれども、これが24日から今週公開になります。皆さんの前にスクリーンでお披露目できることをこの上なく幸せに思っている、そんな今です」と現在の心境を口にした。