三山凌輝(BE:FIRST・RYOKI)が、以前から大好きだったという「HiGH&LOW」シリーズの最新作「HiGH&LOW THE WORST X」(9月9日公開)に出演。“天下井公平”という役柄やもともとファンだったという中本悠太(NCT 127・YUTA)との共演について、また今後の俳優活動について語ってもらった。

■大好きな作品に出演できて、すごく気合いが入りました

ーー三山さんにとって「HiGH&LOW」シリーズはどんな存在でしたか?

作品自体がすごく好きでファンだったんです。特に前作の「HiGH&LOW THE WORST」は何回も見てるぐらい好きで、アクションシーンの撮り方もそうだし、爽快感とか、入ってくるストーリーの分かりやすさだったり。そういうのを含めてすごく大好きな作品だったんですよね。

前作を映画館で見た時に、続編があるっていうのもわかっていたので、1ファンとして楽しみにしていました。次の撮影をするときは数年後だとして、その時はきっと若手の人とかがキャスティングされるんだろうなぁ〜とか想像したり。だから、まさか自分にいい意味で飛び火が来るというか、そんな世界線になるとは思わなかったので、いち役者として嬉しい限りです。

ーー本作の出演が決まった時の気持ちを教えてください。

小学生の頃からボクシングをやっていたので、これは自分の特技が活かせるんじゃないかと思ったんですけど、まさかの人を金で動かす役で(笑)。あんまり自分が動かないのでカクッときましたが、その分芝居力で見せるというか演技のシーンが多かったので、すごく気合が入りました。

ーー天下井公平という役柄を知った時、どんなことを感じましたか?

悪役なのでこれは徹底して役作りをしなくちゃいけないなぁと思いました。また台本を読んでいくと、花岡楓士雄(川村壱馬:THE RAMPAGE)と対になる役だけど、似ているところや共通点があると思ったんです。

芯だったり自分を信じる気持ちみたいなものがしっかりあった上で真正面からぶつかるっていうか、天下井なりのアプローチがあるっていうか。ただの“悪役”対“善者”っていうものじゃなくて、どっちにも正義があるっていうか。ある意味、人間味が溢れてるキャラではあるなとは思いました。

■中本悠太との共演に「泡ふいた!」 ずっと会いたかったけど不安も

ーーもともと中本さんのファンだということでしたが、今回バディーのような間柄の役だと知った時、どんな気持ちでしたか?

泡ふきました(笑)。僕K-POPが好きで、特に悠太くんはK-POP界で日本人メンバーがそんなに多くない時から活躍されていて、ずっとファンだったし、すごく応援していたんです。いつかお会いしたいなとか、BE:FIRSTが結成された時には、もしかしたらいつか会えるんじゃないかとか、一緒に音楽で共演やパフォーマンスができるんじゃないかとかも思っていたりしました。

でもまさか、こんなにも早く、しかもピンポイントで、自分と悠太くんに強い絆ができるような作品に巡り合うことができるなんて。本当にこういう世界線ってあるんだなってビックリしたのと、いい意味での“神様のいたずら”だなぁって思いました。

ーー三山さんが感じている、中本さんの魅力を教えてください。

一言でいえば“人間性”ですね。人間味があふれているんですよね。僕はファンとして見ていた時間が長かったから、実は会うのが少しだけ不安だったんです。こんなに好きで応援してるけど、本当のところどういう人かってわからないじゃないですか。「もし会ってコミュニケーションし辛い方だったらどうしよう」とか思ってて(苦笑)。

でも、本当に信じられないぐらいウマが合ったんです。学生時代、同級生とかだったら、ずっと親友だったんだろうなって思います。地方でこの映画の撮影をしていた時、空き時間に2人でショッピングモールに行ったりとかもして。その時に、お互い同じ地域で育って同級生とかだったら、すごい楽しかっただろうなとかも感じましたね。

ーー対立する役となった川村さんとの関係はいかがでしたか?

壱馬くんは最初気を遣ってくれたのか、壱馬くん自身もあんまり最初からガツガツいかないタイプだったみたいで、僕の方から話しかけにいったりしました。そこからすごく仲良くなって、僕のことを「ここまで打ち解けやすい相手はいなかった」って、ずっといってくれてます。「信用できるヤツだ」ともいってくれていて、すごくうれしく感じていますね。

ーー挿入歌「Wings」を、川村さん、吉野北人(THE RAMPAGE)さん、中本さんと4人で歌われてみての感想を教えてください。

自分のパートの前後で聞こえてくる歌声が全然違う人で(笑)。BE:FIRSTとは声の質とかも全然違いますし、メンバーじゃない歌声が聞こえてきてから歌うって、なんだかおもしろいなって思いましたね。グループも事務所も違うボーカルが4人集まって歌うって、多分、今までにないんじゃないですか。それがすごくうれしかったです。

あと映画とか作品において「音楽ってやっぱり大事だな」って、改めて思いました。音楽が入ることによって、感動具合が全然違いますよね。劇中歌を歌わせてもらって、自分たちがこの作品にたくさん貢献できてるんだっていう喜びもあって、ものすごく感慨深いと感じました。

■MV撮影中に天下井になる瞬間も! 改めてBE:FIRSTでよかったと感謝

ーーBE:FIRSTのライブ「“Bye-Good-Bye” One-day One Man Show」のMCで、「グループから離れて仕事をしていて精神的にきつかった時があった」と話していたと思いますが、それはこの映画の撮影のことでしょうか。具体的に、どんなことがきつかったか教えてください。

そう、あの時の仕事はこの映画の撮影でした。シンプルにスケジュールがきつかったのと、役へのプレッシャーできつく感じていましたね。撮影が結構タイトだったんですよ。

役作りもあまり時間なくて、撮影していく中で天下井と過ごして向き合っていくって感じでした。その中で1日だけ都内に戻って、2nd.シングル「Bye-Good-Bye」のMV撮影をしたんです。そのMV撮影中、カットがかかった瞬間に、天下井になってる自分がいて(笑)。

天下井をひきずってる瞬間とかありましたね。ボーとしてた時に話しかけられて出る声のトーンとかも。あのギュッとした期間で、天下井として考え、天下井でいる時間が長かったので。でもその時、メンバーが応援してくれて、改めてこの7人でよかったなって感じましたし、感謝しました。

ーーBE:FIRSTのメンバーは、もう本作を見られましたか?

(8月中旬の取材時には)まだです。でもすごく楽しみにしてくれています。Music Trailerの「三校連合篇」では、僕がお芝居しているシーンが多く流れているんですけど、それを見たメンバーから「やばいね」「めっちゃいいやん」とかメッセージが届いて、僕もうれしかったです。

ーーBE:FIRSTとしてのRYOKI、俳優としての三山凌輝で、ご自身で区別していることはありますか? 

自分ではないんですけど、そもそも職業というかやることが違うので、勝手に区別してる部分はあります。表現することは共通しているんですけど、アプローチの仕方が違いますよね。

俳優は役を演じてる時点で、自分じゃないものを演じようとしていて、アーティストは逆に自分のエゴイズムだったりとか、自分の音楽性を出していける場所でもあるわけですし。共通する部分は、ウソがない部分だったりするところかなと感じています。

■怖いだけじゃない、いろんな天下井の性格や人間性を見てほしい

ーー今回、本作で大きな役を演じたことで、俳優・三山凌輝として何か変化はありましたか?

やっぱり、経験っていうのは大きいですね。大好きだった「HiGH&LOW」シリーズで、“天下井公平”という今作にとって大事な役を演じられたことは、本当にうれしく思っています。

あとどうしても切り離せなくて、今回素晴らしいなぁと思ったのは、アーティスト同士が役者をやるということでした。アーティストだけど演技もするという同じ境遇で理解し合える人と一緒に、最高の作品作りができる環境にいられたことが、僕はすごくうれしいと感じました。

ーー今後、どんな役を演じてみたいですか?

今回の天下井は人間味があって、僕も天下井に情があるんですけど、情すらわかないようなサイコパス的な役とか、とんでもない役とかもやってみたいですね。かと思いきや、人間味が溢れていて、すんごいほんのりしてたりとか。別に何か大きな事件が起こるわけではないけど、人間がすごく共感できる小さいことを連ねた作品とか、そういうのとかいろいろやってみたいです。

ーー“胸キュン”作品はいかがですか?

胸キュン……求めていただけるなら(笑)。とにかく、役を演じるのはいろんな見せ方があるし、無限大だと思うので、いろんな作品に出演していきたいです。そしてその出来上がった作品を見て、客観的に俯瞰に自分を見ていくことによって、これからの俳優・三山凌輝の強みっていうのも探していきたいと思います。

ーー今作で、三山さんが特に見てほしいと思っているところを教えてください。

やっぱり、悠太くん演じる須嵜と僕・天下井の関係の行方というか、最後の盛り上がるシーンは注目してほしいです。

あと天下井の狂気じみているけど、まっすぐな人間性みたいなもの。結構一筋縄ではない性格をしている感覚があったので、全編の中でいろんな面を見せようと思ったんですよね。怖いだけじゃなくて、寂しさを感じてるのか、戸惑いを感じてるのか。シーンごとに現れる、天下井の性格や人間性も見てもらいたいです。

「HiGH&LOW」はシリーズものですけど、初めて見る方でも楽しめる作品だと思います。アクションもすごくかっこいいんですけど、ストーリーがよくって、人としての大事なものがつまっている作品なので、ぜひたくさんの方に見ていただきたいです。