放送中のドラマ「純愛ディソナンス」(毎週木曜夜10:00-10:54、フジテレビ系)で、吉川愛演じる冴らとともにシェアハウスに暮らす園田莉子を演じ、存在感を大きく示している畑芽育。さらに11月公開の映画「森の中のレストラン」、2023年3月公開の実写映画「なのに、千輝くんが甘すぎる。」と出演作も次々と控えている。役によってさまざまな表情を見せる最注目の若手俳優の一人である彼女に、芝居への想いを訊いた。

■作品の中でいいスパイスになるような大切な役

──『純愛ディソナンス』(毎週木曜夜10:00-10:54、フジテレビ系)での莉子の活躍、話題になっていますね。

うれしいです。自分から「何話から出るから見てね」と告知していたわけではなかったのに、友達から「『純愛ディソナンス』見てたら芽育が出てきてびっくりした!」という連絡をもらうことも多くて。そのくらい注目度の高い作品だったんだなと改めて実感しました。莉子は2部からの登場ですが、作品の中でいいスパイスになるような大切な役。莉子として出演させていただけてすごくうれしいなと思っています。

──莉子を演じるのは難しかったですか?

はい。私は今まで実年齢より年上の役を演じたことがなかったのですが、莉子は実年齢よりも3歳ほど年上。キャラクターとしても、あそこまで底抜けに明るくて場を回すような役は演じたことがなかったし、自分自身とは違う部分も多かったので、莉子を演じることは、自分にとってチャレンジでもありました。でも、だからこそいい学びになったし、すごく良い経験になりました。

──学ぶことが多かったということですが、莉子を演じたこと、『純愛ディソナンス』という作品に出演したことで得たものを一つあげるとしたらどういったことでしょうか?

今回の作品はいわゆる“修羅場”みたいなシーンがたくさんあって。吉川愛ちゃん演じる冴と、富田靖子さん演じる母親の静が、ものすごい熱量で掛け合いをしているんですよね。そんなおふたりの演技を目の前にして、すごく感動しました。声を荒げたり、感情が高ぶるシーンでも、表情がブレなかったり、声がキンキンしなかったり。そういう細かいところまでちゃんとお芝居されていて、すごいんです。怒鳴ったり怒ったりするシーンって、演じるのはすごく疲れるんですけど、愛ちゃんは簡単にこなしているように見せていて。すごいなと思いました。

──確かに修羅場が多いですよね。

愛ちゃんは「慣れた」と言っていましたけど、やっぱり怒るシーンってそのたびに自分の中で火種を作って気持ちを高ぶらせないといけないし、疲れるだろうから本当にすごいなって。シェアハウスでの修羅場のシーンでは、莉子でいなきゃいけないはずなのに、ふたりのお芝居を目の前にして、畑芽育に戻ってふたりのお芝居に見入ってしまいました。私もそういう演技ができるようならないといけないなと、勉強になりました。

■温かい人間もいるんだよと気付ける作品で何かを受け取ってほしい

──一方、映画「森の中のレストラン」では“最後の晩餐”を求めて、森の中のレストランを訪れる、絶望を抱えた少女・紗耶を演じます。

紗耶は……一言で言うとめちゃくちゃ暗いです。台本を読んですぐに役には入り込めたのですが、でも演じるのは難しかったですね。監督には「中学生っぽく」と言われていたのですが、中学生の頃の気持ちを思い出すのも難しくて。中学生って、思春期で、絶妙な年頃じゃないですか。その絶妙な感情を演じるのが難しくて。自分が通っていた中学校の前まで行きました。下校中の中学生を見て「この子たちはどんなことを考えているんだろうな」と考えて。しかも紗耶は絶望を抱えている。考えることが多い役柄で、正直、撮影はもう終わっているのに今だに「あれでよかったのかな」って時々思い出しちゃうくらい。でも自分なりの紗耶を演じられたと思います。

──そんな「森の中のレストラン」の見どころを教えてください。

決して「明るく元気になれる映画!」というわけではないですけど、うまくいくことばかりの人生なんてないし、私自身もそうですけど、悩むこともある。そんなときに「明日おいしいごはんを食べるために、もう1日生きてみよう」と思えるような映画になっていると思います。わかりやすくエールを伝えている映画ではないですが、温かい人間もいるんだよと気付ける映画になっていると思うので、何かを受け取ってもらえたらうれしいです。

■「なのに、千輝くんが甘すぎる。」ではヒロインに!

──さらになのに、千輝くんが甘すぎる。」では、ヒロイン・如月真綾を演じます。

いまだにドッキリだと思っています(笑)。それくらい信じられないお話でした。でもすごくうれしかったですね。本読みの段階で監督に「全然暗い」と言われたこともあって、真綾も私にとっては挑戦的な役になりました。また新しい畑芽育を見てもらえる作品になっていると思います。私は、作品ごとに「今まで見ていた芽育ちゃんと違うな」と思ってもらえるような役者さんになりたいんです。「千輝くん」は、そのきっかけになる作品かなと思います。あとは、とにかくキュンキュンばっかりなので、楽しみにしていてほしいです!

──「作品ごとに印象の違う、振り幅のある俳優になりたい」とのことで、まさにその言葉通り、これまでさまざまな役柄を演じていますが、この先挑戦してみたい役や出演してみたい作品はありますか?

何でも出たいというのはもちろんなのですが……「千輝くん」で元気でハツラツした女の子を演じてみて、すごく楽しかったので、そういう役にもっと挑戦してみたいですね。見ている人が声を出して笑うようなコメディ作品にも出てみたい。昔から「勇者ヨシヒコ」シリーズが大好きなので、いつか出てみたいですね。