原田美枝子が、9月9日に都内で開催された主演映画「百花」の初日舞台あいさつに出席。ダブル主演の菅田将暉、共演の長澤まさみ、永瀬正敏、原作者であり本作の監督・脚本を手掛ける川村元気と共に“新たに開花させたい才能”などを語った。

■大勢の観客に感謝

川村の同名小説が原作の「百花」は、記憶を失っていく母と向き合うことで母との思い出をよみがえらせていく息子・葛西泉を菅田が、全てを忘れていく中でさまざまな時代の記憶を交錯させる母・百合子を原田が演じ、親子の愛を紡ぎ出している。長澤は泉と同じレコード会社で働き、初めての出産を控える泉の妻・葛西香織を、永瀬は百合子の「秘密」を知り、「事件」と深い関わりを持つ男・浅葉洋平を演じる。

初日を迎えた感想を、原田は「見たいなと思っても実際に映画館まで足を運ぶというのはきっとすごくエネルギーが要ることだと思うので、初日にこんなにたくさんの方が来てくださって、見てくださってとってもうれしいです。本当にありがとうございます」と感謝の面持ちでコメント。

■菅田は“頼れる人”

また、自身とダブル主演を務めた菅田について「撮影中は菅田さんがどんな人か分からないというか、どんな人かなんて思う余裕もなく、毎日百合子の側から泉を見ていたという感じで、菅田さんもそうだと思うですけど」と前置きし、「この宣伝活動をするようになって(撮影から)1年たって、『あ、菅田さんっていいやつだな』と思いました(笑)。仕事に対して真摯(しんし)だし、一生懸命いいものを作ろうとするし、普段話していても男気があるので。息子のように年は若いんですけれども、頼れる人だなって思いますし、またいつか、一緒に仕事ができたらうれしいなと思っています」と最大級の賛辞を送る。

それに対し、菅田は「ありがたいですね。こちらこそですし、今回見ていただいたら分かると思うんですけど、(原田演じる百合子と)会話が成立しないお芝居がほとんどだったので、次はぜひ…ほんわかしたコミュニケーションを一緒に取れたらなと思います」とラブコールを送り、原田も「ぜひ!」と笑顔を返していた。

そんな中、作品のタイトルにちなんで「新たに開花させたい才能」についての話題では、原田は「『百花』のおかげでピアノが好きになったので、ピアノが弾けるようになりたいなと思います(笑)。今2曲弾けるようになったので、もう1曲練習中なんですけど、3曲目が完成するのはいつかな…(笑)。ピアノの音って気持ちいいんですよ。イライラしていても、ピアノの練習を始めるとだんだん落ち着いてくるんです。だから今はとってもいい相棒みたいな感じですね」と語った。

なお、同作は9月16日(金)から24日(土)までの9日間にわたってスペインで開催される「第70回サン・セバスチャン国際映画祭」のオフィシャル・コンペティション部門に正式出品されることが決定。原田と川村監督が日本から参加することが発表された。

これについて、原田は「日本の中だけで通じるということを超えられるか。国や文化を超えて分かってもらえるか、というのは映画祭で分かると思うんですよね。認知症も本当に身近になっていて、私も何年後かにはなるかもしれないし、みんなその悩みは抱えていると思うので、きっと通じるところはあると思うし、親と子の関係性も絶対分かってもらえると思うので、楽しみにしています」と、思いをはせた。

◆取材・文・撮影=ブルータス海田