見た目はクールで超カッコいいのに、ドジなミス連発の“愛され男子”たちの日常をハートフルに描くドラマ「クールドジ男子」(毎週金曜夜0:52-1:23、テレビ東京系 ※第7話は夜2:38-3:09)の5月26日放送の第7話で、5人目の“クールドジ男子”、五十嵐元晴(瀬戸利樹)が登場。小学生時代の友人の三間(桜田通)と17年ぶりに対面するが、三間の天然が炸裂する再会となった。(以下、ネタバレを含みます)

■三間の、小学校時代の友人とのせつない思い出

このドラマは、同名の人気漫画が原作。ドジさえもクールにキメてしまう“クールドジ男子”たちが、運命の出会いを果たし、コンプレックスや将来への不安、仕事の疲れ、隠している承認欲求などの悩みを抱えながら、時にはお互いを支え合い、友情を育くんでいくストーリーだ。

読書が趣味の三間は、小説を読みながら小学生時代の友人の元晴を思い出す。元晴は物語を書くのが得意で、自作の小説が書かれたノートを「最初の読者になってほしい」と言って三間に手渡した。彼に感想を伝える約束をしていた三間だったが、元晴が転校する日に発熱で学校を休んでしまい、感想を伝える事もノートを返す事もできないまま別れてしまったのだった。

好きな作家の作品が映画化され、そのプロモーション担当になった三間は、打ち合わせでその作家に会うことになり、嬉しさと緊張が入り混じった気持ちで彼を待つ。

■5人目の“クールドジ男子”、五十嵐登場

三間が会う小説家は、五十嵐元晴。“天才型自己完結タイプ”の、5人目の“クールドジ男子”だ。編集者との待ち合わせ場所を間違え、「いつもどうして間違えるんですかっ」と責められても、「ボクは京都から来てるんだし、大目に見てよ」と悪びれない。そして、突然「あっ」と歩みを止めた。何事かと思えば「白川ちゃん(編集者)は、今日も怒っている…漫画のタイトルっぽいね」と思いついただけだった…。そんな事で立ち止まった五十嵐に呆れて、「このマイペース男!」とぷりぷりする白川に、「アリガト」と全く意に介さない五十嵐だった。

一方、三間は五十嵐の著書を眺めながら、「どこか親近感を覚えるのは、作品内容のせいか、見覚えのある名前のせいか…」と、小学生時代の友人の元晴を思い浮かべていた。

■旧友だとスグに気づく五十嵐vs全く気づかない三間

五十嵐がやって来て、三間は名刺を渡して挨拶した。「三間貴之」という名前に、五十嵐はすぐに、アノ「貴之」だと気づく。だが、三間は緊張気味に「私、五十嵐先生のファンでして、お会いできて光栄です」と他人行儀。「気づいて…ないのか!?」と半信半疑で三間を見つめる五十嵐。三間も彼を見つめ返す。何かを考えている表情の三間に、思い出したか、と期待する五十嵐だったが、「先生って…意外と若い」と思っていただけだった…。

ビジネスライクに話を進めていく三間に戸惑いながらも打ち合わせは終了。五十嵐が神奈川に住んでた事がある、という話題になり、会社の同僚が、三間もその辺りの出身だと告げると、「そんな気がしてました」と含んだ笑顔で三間を見る五十嵐。「えっ!?」と彼をまじまじと見つめて「今、確信に変わった」と心の中で呟いて頷く三間。「やっぱり五十嵐先生は…」。期待する五十嵐。「スゴい小説家だ。ここまでのボクの言動を見て、神奈川的要素を感じ取るなんて!」。頷きの意味はそれだったのか…そんな思考回路の三間の方がよっぽどスゴい。

一向に気づく気配の無い三間に業を煮やした五十嵐は、「三間さんは今年27歳ですか?小4の時の担任は田中先生…」と、ヒントを次々に与え始めた。ここまで来ても「そんな事もわかるんですか!占い師みたいですね!」と感心するばかりの三間…。「まだまだこんなもんじゃないですよ?」と、次々と知ってる“三間情報”をくり出す五十嵐に、同席者たちは「この2人、知り合いじゃね?」と確信する。「相変わらず」と言ったり、友だちしか知りえない情報を出しても「作家さんって、何でもお見通しなんですね!」と、最後まで気づかない…。もう恐怖さえ感じるほどの鈍感っぷりだ。

■「楽しみだよ、貴之」

五十嵐が帰った後、「初めてお会いして、緊張しました」と、ほっとしている三間に、「いやいやいや、オマエ、絶対知り合いだろ」とツッコむ同僚。「確かに同じ名前の友人が居ましたけど…。その人も小説書いてました。文章のクセが似ています」と考え始め、「本人だったのか…」と、今さらすぎるタイミングで気づく三間であった…。

五十嵐は帰り道で「相変わらずニブかったなぁ」と、三間のことを懐かしんだ。と同時に、あまりにも気づかなかった彼に「もう忘れちゃったのかな」と寂しさも感じた。

五十嵐にさびしい思いをさせたとは夢にも思っていない三間は、「せっかくのドラマチックな再会だったのに…」と、残念な気持ちになった。だが、五十嵐に次回の打ち合わせのメールを打ちながら、子供のときに別れて途切れた2人の物語が、今再び動き出したようで、ワクワクするのだった。

そして五十嵐も、「東京に住めば、いろんな縁が生まれやすいのかも」と上京を決め、「楽しみだよ、貴之」と再び繋がった彼との縁に思いを馳せた。これから、三間だけでなく、颯(中本悠太)や蒼真(川西拓実)、瞬(藤岡真威人)との縁も生まれるはず。5人が揃う日が楽しみだ。

◆文=鳥居美保/構成=ザテレビジョンドラマ部