神木隆之介主演の連続テレビ小説「らんまん」(毎週月〜金曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか)。第7週「ボタン」より、要潤演じる東京大学植物学教室の初代教授・田邊彰久(たなべ・あきひさ)が登場している。万太郎の人生を大きく変えることになる役どころだ。このたび、WEBザテレビジョンでは要にインタビューを実施。撮影現場の様子や演じる役柄への思い、エピソードなどを語ってもらった。

■「台本を初めて読んだ時から、みんなとお芝居の掛け合いをするのがとても楽しみで…」

――今回、出演が決定した時の感想を教えてください。

朝ドラは久しぶりだったのでうれしい気持ちと、「まんぷく」(2018年、NHK総合ほか)のスタッフがいらっしゃって、また再会できる楽しみな気持ちがありました。そして、田邊教授というとても重要な役をいただき、気合いを入れて頑張らないとなと思いました。

――台本を読んでどう感じましたか?

僕は主に東京大学のシーンに出演しますが、東京大学の植物学教室というものに関して、非常に興味深いシナリオだなと感じました。そして、万太郎に対する田邊教授の向き合い方が非常に奥深く「これはワクワクするな」と思いながら読んでいました。

東京大学のメンバーはとても濃い人たちばかりで、頼もしいメンバーがそろっているので、台本を初めて読んだ時から、みんなとお芝居の掛け合いをするのがとても楽しみでした。

■「高知弁を喋りたかったという思いも少し感じています(笑)」

――香川県出身の要さんですが、同じ四国、高知県出身の牧野博士をモデルにした今作に出演することへの気持ちはいかがですか?

高知はいいですね!「龍馬伝」(2010年、NHK総合)に出演した時も「やっぱり高知県っていいな」という印象でした。また高知に関われる仕事ができ、お隣が故郷の者としては非常にうれしい限りです。ただ、高知弁を喋りたかったなという思いも少し感じています(笑)。

――要さん演じる田邊教授の登場シーンはせりふのほとんどが英語ですが、台本を読んで率直にどう感じましたか?

英語のせりふに関しては、僕も語学をずっと勉強していたこともあり、かつ監修の先生が細かく指導してくださるので、何とか乗り越えられています。

実際にやってみて、英語と日本語の切り替えもそれぞれテンポが違うので、その点は気をつけています。神木くんは「ごちゃごちゃになる」「すごく難しい」と言っていて、僕もそうならないように気をつけています。英語と日本語でせりふの中で分けられてた方が楽ですね。

――要さんは、“朝ドラ”への出演が三度目。“朝ドラ”という枠自体に特別感はあるのでしょうか?

幼い頃から見てきたものですし、国民的なドラマという印象なので、特別感はもちろんあります。

3本目なのでいろいろ要領が分かってきているものの、“朝ドラ”は毎日放送されるものなので、スピーディーでスケジュールもタイト。疲れてきて気が抜けたり、台本の読み込みが甘かったりするとそれがそのまま出てしまうので、撮影のスピード感に負けないように気合いを入れないとという気持ちになります。

■初登場シーンは、万太郎と田邊の間の“緊張感”を意識

――神木さん演じる万太郎と田邊教授が初めて教室で出会うシーンでは緊張感を感じました。その場面を演じるにあたり、どのようなことを心がけていましたか?

おっしゃる通り、出会いの段階では“緊張感”を意識しました。「この人、何なんだ」という少し食えない感じの表情を入れつつ、万太郎にとってどういう存在になっていくかを視聴者の皆さんにはあまり明確に表示しないようにしました。

「どっちなの? すごく歓迎しているけど少し変な顔してない?」と含みを持たせ、この先二人がどうなっていくのだろう…と感じてもらえるような雰囲気を出そうと演じていました。

――今後の展開で田邊教授はどういった立ち位置になっていくのでしょう?

これから、田邊教授は万太郎を自分のものにしようとしていきます。才能がどんどん開花していく万太郎の姿に多少嫉妬しながら、教授という立場として彼を上手く利用できないかと考えるわけです。自由奔放に前に進んでいく万太郎を、自分の範疇の中に繋ぎ止めておきたい、操りたいという思いがどんどん強くなっていくんですね。それが、周りにとって、万太郎にとっての足枷になっていく。

おそらく万太郎はもっと広い世界を見ているのに、田邊は自分の敷いたレールの上を歩かせようとします。それが東京大学のためになるというのが田邊の主張になるわけですが、田邊が最初に言っていた「とにかく留学しなさい」「もっと世界は広いんだ」という言葉が逆説になってくるというか…そういったシナリオになっていきます。

――田邊教授と万太郎はライバルになっていく…?

田邊教授にとって万太郎は、ライバルといえばライバルなのですが、すごく良くできる社員のひとりという感覚だと思います。味方につけると心強いけど、敵に回すとちょっと怖いな…という思いで接しているのかなと考えながらお芝居をしています。

――初出演時「田邊教授トレンド入りしてる!オオタニサンの次の次 やっほーい」と喜びのツイートをされていましたね! 教授のキャラクターがもっと話題になるといいなという思いはありますか?

そうですね。おそらく現時点では、視聴者の皆さんは田邊と万太郎が二人三脚で何かを成し遂げていくのだろうと予想されていると思いますが、実際は真逆に進んでいきます。視聴者の方をどんどん裏切っていく方向にいくので、きっと皆さん喜んでくれるのではないかな。

「朝ドラで言っていいの?」というような衝撃的なシーンやせりふが出てくるので、そういう意味では皆さんへのサプライズになるのではないかと思います。

■神木隆之介との共演は「成長を見ている感じがして、親心のような気持ちに(笑)」

――主演の神木さんへの印象はいかがでしょうか?

神木くんのことは、彼が8歳の時から知っているのですが、お芝居に対して本当に真摯に向き合っていて、子どもの頃から良い意味で印象は変わっていません。そして、いつでも元気をもらえる存在で、共演者に対してもスタッフに対してもフラットに向き合っている姿勢がすてきだなと思います。

8歳で出会い、彼が13歳の時に「探偵学園Q」(2007年、日本テレビ系)でご一緒し、そして今彼の30歳の節目で“朝ドラ”にて共演すると。成長を見ている感じがして、親心のような気持ちになりますね(笑)。

――ご縁を感じますね。お芝居の中でも見守る気持ちは出てきていますか?

ありますね。8歳の頃のお芝居と今のお芝居とでは全然違うので、年齢とともにこうやって変わってくるのだなと。幅を感じています。

そして、本当に純粋なんだなとも思います。神木くんとお芝居の話はほとんどしませんが、僕は割と裏に裏にいきたいタイプなのに対し、彼は真正面からパッと出してくるので、本当に素直で…8歳の頃の印象から変わっていないです。まさに万太郎という役がぴったりだと思います。

――最後に、皆さんにメッセージをお願いします。

田邊教授という、これから万太郎に対して非常にストレスのかかる役柄を演じますが、万太郎も田邊教授もどちらも間違ったことはしていないと思うんです。両極の気持ちを皆さんには分かってもらえると思うので、プラスとマイナスがなかなか一致しない、田邊と万太郎のキャラクターを、逆に楽しんで見てもらえたらうれしいです。