M!LK×げんじぶの5人が扮する“アンリミッターズ”を直撃「このドラマでしか見られないグループ感を楽しんで」<怪談新耳袋>
■ 世界に恐怖を与えた「怪談新耳袋」が10年ぶりに復活
同シリーズは2003年にBS-TBSで放送が始まって以降、2013年までに6シリーズ(110話)とスペシャルドラマ6作の放送を行ったジャパニーズホラー。今回は、”闇“をテーマにした新作8本を製作。1話10分で構成される4話完結の連続ドラマと10分のオムニバスホラー(短編集)4本を放送している。
5人が演じたのは、動画配信グループ・アンリミッターズのメンバー。人気低迷を打破すべく、ネットの都市伝説で有名な“人形村”を突撃取材する、というストーリーだ。
■ホラーは「挑戦してみたいジャンルの一つだった」
――ホラードラマである本作に出演が決定した際の心境はいかがでしたか?
塩崎太智(以下、塩崎):実は撮影前に参考用の映像をいただいたのですが、ホラーを見るのが苦手でして…事前に見ることなく撮影に挑みました(笑)。
曽野舜太(以下、曽野):「ホラー作品の出演が決定したよ」と聞いた時に、僕自身がすごく怖がりなので、リアルに怖がってしまう気がして、ちゃんとお芝居ができるかと不安になったんです。
ですが、ホラーによく参加している方から「怖がりの人の方がいいものが撮れる、ホラーが好きな人だと楽しんじゃうから」と聞いて、怖がりな自分に(今回の役は)ピッタリだなと思いました。ちなみに事前にいただいた参考映像はダイジェストだけ見ました(笑)。
武藤潤(以下、武藤):僕は参考用の映像を全部見たのですが、怖すぎてその日の夜は全く眠れなかったです(笑)。
「人形村」は進行方向のカメラと、自分たちを追うカメラの2つの画が組み合わさってできる作品なので、どういう画が怖いのかなと考えながら見ていたら、すごく勉強になりました!
吉澤要人(以下、吉澤):ホラーは俳優として挑戦してみたいジャンルの一つだったので、参加できると聞いてすごくうれしかったです。
それに、お話をいただいたときにM!LKのお2人と一緒だということも聞いたので、安心感があって。初挑戦ではあったのですが、楽しみな気持ちが大きいまま、撮影の日を迎えることができました。
大倉空人(以下、大倉):僕は一度ホラー映画に出演したことがあったので、ホラー作品自体についてはその時に研究していたんです。でも、今回は自分で撮影をしなければならないということに緊張していて。
普段僕たちはカメラで撮ってもらう側なので、いざ自分で撮影するとなるとセンスが問われますし、その映像のクオリティで「全然怖くない」と思われるのも悔しいですし…。なので、みんなのことを撮るときも、自分のことを撮るときも、どの角度がいいのかなと考えながら撮影に挑みました。
――カメラの勉強会は事前に行われたのでしょうか?
塩崎:そうですね、事前にみんなで集まる機会があったので、その時にカメラの使い方を勉強しました。誰か「めっちゃ上手い!」って言われていたよね、潤だっけ?
武藤:いやいや、でもスタッフさんも驚くくらいに僕たちができたらしくて「すごいね」と言っていただきました!
曽野:実は僕だけ衣装合わせの時に少しリハーサルをしたのですが、渡されたカメラがロケに使用するような重たいカメラで。「これを使って山の中で撮るよ」と言われていたので、“僕だけ修行させられるのかな!?”と思っていたのですが、最終的には軽いものになって安心しました(笑)。
■長ぜりふは「絵描き歌のようにして覚えました」
――それぞれのキャラクターの裏設定や演じる上で意識したことがあれば教えてください。
大倉:僕が演じるリョウは“わんぱく小僧”としか言っていないのですが、仲が良いのは太智くん演じるセイヤと、舜ちゃん演じるスバルなんです。
意外と(コウキと、ハヤトには)従順といいますか、せりふの中でもコウキと、ハヤトには敬語だけれど、セイヤとスバルには「ね?」と声を掛けていたりして。
あとは“わんぱく”というよりも、元気に見えるように振る舞っている人物として演じました。イメージとして「わんぱく小僧にならなきゃ!」と思っているような感覚があって、スイッチをオンにすることで明るい性格になるという設定で演じました。
武藤:僕は参考にしたホラー映画の登場人物の中にハヤトに近いキャラクターがいて。その役どころとしては、配信会社に勤めていて、普段は見られないようなものを撮ることで、視聴率を上げて、次第に数字に惑わされていくんです。
今回演じたハヤトも、不可思議な状況に立たされたときに「どうしても映したい!」という思いが彼を動かしていて。ハヤトはこの動画を機にアンリミッターズを有名にしたいという思いが強いキャラクターです。
吉澤:コウキはアンリミッターズのリーダーで、誰よりも仲間思いなところがありますが、視聴回数は欲しくて。
監督と話していたときに「多分アンリミッターズを始めたのはコウキとハヤトなんだろうな」と言われたのですが、今回のような状況でハヤトは数に惑わされ、コウキは仲間と数字を天秤にかけて、仲間を選び…動画を始めたきっかけである二人の仲間割れというのも物語の中で一つ大きなポイントかなと思っています。
曽野:スバルは“ガリ勉キャラ”といいますか、勉強が得意なんです。わりと落ち着いていて、中間管理職のようにみんなを見ていますし、カメラでもみんなを映すようにしています。メンバーがけんかをしたら止めに入ったりとお兄ちゃん的存在です。
今回、長ぜりふのシーンがあるのですが最初に台本を読んだときに一か所すごく長いところがあって…よく見てみたら意味の知らないカタカナがたくさん並んでいたので、絵描き歌のようにして覚えました(笑)。
塩崎:セイヤは動画配信者として登録者数を伸ばしたいという気持ちもあると思うのですが、危ないところに行くことが苦手な人物なので、勝手に一人で行動したりとビビりなところがあります。
曽野:かわいかったよね、弟感があって!
塩崎:そうかな、実年齢でいうと一番年上なんですけどね(笑)。
■「5人の絆や友情にも注目して見てほしいなと思います」
――皆さんホラーは苦手ということですが、霊感がある方はいらっしゃいますか?
大倉:霊感はないですが…家にいると特に夜は細心の注意を払いません? 例えば、寝る前に電気を暗くしたら、コツンコツンと音が聞こえて…とか。実際には音を立てているのはお母さんなんですけど、音に敏感みたいで。ビビりなんです。
塩崎:メンバーに (霊の気配を)感じやすいタイプの人がいて、前に愛知県でライブをしてホテルに泊まったときに「絶対にいる!」って言うんですよ。そしたら本当に不気味な感じがしてきたことはあります。
曽野:僕も見えるとかではないのですが、何となく分かるんです。“あ、ここ気持ち悪いな”とか、“ちょっとヤバいかも”とか。
遠征にいったときに“気持ち悪いな”と思っていたら、夢の中で眼鏡をかけた知らないおじさんに上に乗られて。次の日の朝にアラームが鳴って起きたら、画面が突然緑色になって、スマホが壊れたことあります…。
一同:こわ…。
曽野:スマホを修理に出して原因を聞いたら「強く衝撃を与えましたか?」って聞かれて。「寝ていて、横に置いていただけなので、特に衝撃は与えていないです」と伝えたら、「原因は分からないです」と言われて…それは怖かったですね。
――後半戦に向けて読者の皆さんにメッセージをお願いします。
塩崎:第1、2話はまだ物語のオープニングアクトなので、本編はこれから始まります。続けて見ていただけたら、より楽しめると思います! ぜひご覧ください。
曽野:太ちゃん(塩崎)が言ってくれたように、前半はみんなの説明が大半だったりと、まだまだ序章です。1話10分くらいで短いので、見返していただきつつ、次の話に進んでいただけると、より怖さが伝わるんじゃないかなと思います。楽しんでください!
吉澤:このドラマでしか見られないグループ感を楽しんでほしいですし、ホラーシーンの驚きや怖さだけではなく、5人の絆や友情にも注目して見てほしいなと思います。それに、特殊なカット割りでスピード感のある作品になっているので、疾走感を楽しんでいただけたらと思います。
武藤:人形村は存在するのか、“シギルの館”とは一体何なのか、アンリミッターズはどうなっていくのか。今後の放送をお楽しみに!
大倉:こんなに生意気な男の子が最後どうなるのか、僕のせりふに注目してください!
※「塩崎太智」の「崎」は、正しくは「たつさき」