史上最年少でプロ入りした15歳の将棋棋士・藤井聡太四段や、子役として「Mother」(2010年、日本テレビ系)など数多くのドラマで活躍し、ことし3月には超難関私立中学校の受験に合格して大きな話題を集めた女優・芦田愛菜、さらには2016年世界ジュニアフィギュアスケート選手権で優勝を収めた本田真凜選手など、近年目覚ましい活躍を遂げる“驚異の10代”たち。

そんな驚異の10代が活躍する日本に、“10代界の大型新人”とでも言うべきだろうか、シリーズ最年少・15歳の“新スパイダーマン”がハリウッドから満を持していよいよ上陸する。

10代という若さにして、本作で新スパイダーマンという大役に抜てきされたトム・ホランドは、もともと子役出身の英国俳優。

全世界で1000万人以上を動員し、80以上の演劇賞を獲得するほど、人気・クオリティー共に高いことで有名なミュージカル「ビリー・エリオット」で、歌唱力、ダンス、すぐれた身体能力、スタミナ、そしてカリスマ性全てが求められるような、“超難役”とも言われる主役のビリーを熱演し、一躍その名を広めた。

世界中に多くのファンを抱える「スパイダーマン」役を、当時18歳という若さにしてつかんだのは、その舞台で培った身体能力を生かした自身の得意分野であるスタントや、パルクールを披露する映像を撮影してマーベルに送ったことがきっかけだ。

そんな一面からは、自身の夢をかなえるために、大人顔負けの根気強さとストイックさを最大限に発揮し、並々ならぬ努力を積み重ねてきた姿が垣間見える。

そんな彼だが、日本での公開に先駆け、8月7日(月)には初となる来日も決定。発表後のSNS上では「絶対会いたい!!」などと熱い声が飛び交うほどの人気ぶりだ。

本作の“スパイダーマン”ことピーター・パーカーは、昼間は普通の高校生として生活し、自分の正体や気になる女子への淡い恋心を隠しつつスクールライフをエンジョイしている15歳。放課後は憧れのトニー・スターク=アイアンマン(ロバート・ダウニーJr.)にもらった特製スーツに身を包み、部活のノリでご近所パトロールの日々を送っていた。

そんなピーターの目標はアベンジャーズの仲間入りをし、一人前の“ヒーロー”として認められること。しかし、悪党を追い詰めても、まだまだ一人前のヒーローとしては対峙(たいじ)できず、悪戦苦闘を繰り返しては、必死ゆえに空回りの連続。

何度も壁にぶち当たりながらも、いちずに夢を追いかけるひたむきさは、ずっと「スパイダーマン」役に憧れ続けていたトム・ホランドの“真っすぐ”な一面と重なり、“等身大の15歳”の姿を見事に表現している。

時には無謀過ぎる言動を叱り、ヒーローである責任を教えてくれるトニーや、思いを寄せる憧れのリズ、親友のネッド、いつも心配ばかりしてくれる優しいメイおばさん…。

まだ大人になりきれないティーンエージャー特有の悩みや葛藤を抱えつつも、さまざまな人との関わり合いを経て、最後には「アベンジャーズになりたい!」という“夢”ではなく、“自分自身”と向き合って戦うピーター。

親友と悪ふざけをしたり、いじめっ子にからかわれたり、気になる女の子への思いは胸に秘めるといったような、10代らしい等身大な一面を抱えながらも、ただ一生懸命に、純粋に夢を追いかけるひたむきさや、がむしゃらになれるような一面が、見る者全ての青春時代に重ねられ、いつしか大きな魅力になる。

大人として、そしてヒーローとしての「大きな一歩」。その成長物語には、とうに10代を経験していた大人たちはもちろん、今まさに10代真っただ中という若者たちの胸をもアツくしてしまうこと間違いなさそうだ。

新スパイダーマンはもちろん、藤井四段など日本を盛り上げる10代たちが愛される魅力はそこにあるのかも?

なお、「スパイダーマン:ホームカミング」は8月11日(祝・金)より全国ロードショー。