「名探偵コナン」原作者・青山剛昌、登場キャラについてぶっちゃけ発言「亡くなりました!」
■映画「名探偵コナン 黒鉄の魚影(くろがねのサブマリン)」あらすじ
同作品は、アニメ「名探偵コナン」(毎週土曜夜6:00-6:30、日本テレビ系)の劇場版シリーズ26作目。
世界中の警察が持つ防犯カメラをつなぐ海洋施設「パシフィック・ブイ」が東京・八丈島近海に建設され、本格稼働に向けて世界各国のエンジニアが集結。顔認証システムを応用した新技術のテストが行われる。一方、八丈島にホエールウォッチングに来ていたコナン(声・高山)のもとへ、沖矢昴(声・置鮎龍太郎)から、ユーロポールの職員がドイツで黒づくめの組織のジン(声・堀之紀)に殺害されたという知らせが入る。
■青山剛昌が苦労を語る「漫画家の仕事じゃない(笑)」
舞台あいさつでは、青山氏らが“ネタバレあり”の制作裏話を披露。立川監督は、青山氏が脚本の打ち合わせに始まり、全ての絵コンテのチェックや監修を務めていること明かした上で、青山に「絵コンテのチェックってどのくらいのスピードでやっているんですか? 早くないですか?」と質問。
すると、青山氏は「(シーンによって)その都度ですね。時間かけるところはかけるし。まあまあの時間ですよ」と答えながらも、「(量は)すごい。あれをチェックするのは大変だよね。漫画家の仕事じゃない(笑)。面白くないとやれない」とにやり。
また、高山は声を入れる際にキャラクターの心情に寄り添うことで、水中の最後のシーンは元々の時間から1分近く延びたことを告白。
■青山剛昌が初期の劇場版では遠慮していたことを明かす「最近は遠慮してない(笑)」
ほか、絵コンテのチェックで青山氏が修正を入れた部分が公開される一幕も。青山氏は、灰原のせりふ変更した部分やラストシーンの画角を修正した意図を打ち明けた。
さらに、自身が希望したシーンの原画を描いていることを明かすと、高山が「結構描いてますよね? だんだん増えてる。最初の頃はあっても2カットくらいで『描いてくれるんだ〜!』って思ってましたもん」とコメントすると、青山氏は「最初は遠慮してたの。アニメーターさんの仕事を奪っちゃうと思って。最近は遠慮してない(笑)」とジョーク混じりに述懐し、会場を沸かせた。
■高山みなみも大笑い「元も子もない〜!」
観客からの質問に答えるコーナーでは、観客から「黒の組織のピンガが大好きなキャラクターで亡くなってしまったのが惜しいくらいなのですが、どういったところから着想を得られたのでしょうか?」という質問が寄せられ、青山氏が「今までにないようなキャラにしたいかなと思って」と返答。
そんな中、司会者が「まだ亡くなったかどうかは明言されていないですから」と含みを持たせるも、青山氏が「亡くなりました!」と断言し、観客を爆笑させる。そんな青山氏の発言に、高山も「元も子もない〜!」と大笑いしきりだった。
◆取材・文=原田健