嵐の大野智が主演する映画「忍びの国」。7月1日に公開されて以来、観客動員数145万人を突破し、大ヒットを記録している。

大野にとって2作目となった主演映画で巡り合った「無門」という役。どんなキャラクターなのかと言えば、どんなに堅牢な門でも彼の前では意味をなさないと形容されるほどのスゴ腕忍者だが、普段は怠け者で女房の尻に敷かれている、という男。そんな役柄を知ると、大野が2003年春に主演した舞台「センゴクプー」で演じた役柄・風助(ふうすけ)を思い出す。発売中の「ザテレビジョンCOLORS」では、大野に「無門」と「風助」について聞いてみた。

「ああ、『センゴクプー』懐かしいね。確かに風助と無門って、ちょっと似たとこある。普段は怠け者だけど、いざ戦うと強い!ってところとかね。殺陣も考えてみたら、舞台『アマツカゼ』(2008年)ぶりだ。今回『忍びの国』の殺陣の稽古をしながら、『そうだ、殺陣ってこうやって覚えていったっけなぁ』って舞台での殺陣稽古のことを思い出していたよ」。

大野の「伝説の当たり役」との呼び声も高い風助にも似た無門。中村義洋監督は、「言い回しも変に時代を気にしないで、そのままの大野くんでやってくれていい」と、オーダーしたそうだ。「そう言われても、自分のままでやるって逆に難しいよ(笑)。だから、シーンごとの監督からの指示に従いながら、無門に対しては、自分では決め事は持たずにそのときに感じたことをやってみた」。

冒頭とクライマックスには、印象的な殺陣のシーンが。「鈴木亮平くんとの殺陣はクライマックスへの大事なシーンで、時間をかけて撮影したんだけど、亮平くんと俺、まず身長が違うでしょ。殺陣は右避け、左避けとか細かい段取りがあって、さらに身長や手の長さの違い、角度が相手によって違うことを把握してないと危険で。ダンスと違って相手がいないと実は練習もできないの。だけど、2人が揃う時間が限られてたから、お互いアクション部の人と稽古をしてから、亮平くんと一緒に稽古できる時間は撮影当日の短い時間だった。だから本番も2人の息はカンペキというわけではなかったんだよね。やりたいようにはできなくて、俺と亮平くんは納得いってないという箇所もあったけど、監督からはOKが出た。それは多分、予定通りに行ってないその瞬間が良かったんだよね。だからリアルというか。その生々しさがOKだったんだな。俺と亮平くんだけが分かるちょっと危ない瞬間もあったけど、途中で止めるに止められなかったりするからね。そんな真剣勝負のシーンになったよ」 

鈴木亮平演じる平兵衛とのシーンしかり、壮絶なシーンがふんだんに散りばめられた時代劇。「大変だったでしょう?」といたわると「暑さとかね。汗はずっとかき続けてたね。でも俺よりも絶対エキストラさんの方が大変だったよ」と笑顔を見せてくれた。