11月28日に放送された野球トークバラエティ「ダグアウト!!!」(毎週火曜夜10:00-11:00、BSJapanext<263ch>)。今回はシアトル・マリナーズ時代の同僚コンビである岩隈久志と、川崎宗則という元メジャーリーガー2人を迎えた豪華回だ。ムネリンが得意のトークを爆発させ、お笑い芸人をもタジタジにさせていた。

■ムネリンの持ちネタ「チェスト!!」にはきちんと意味があった

28日のゲストはシアトル・マリナーズ特任コーチである岩隈久志と、現在栃木ゴールデンブレーブスに所属している川崎宗則。この日のMCを務めるますだおかだ・岡田圭右が早速「チェスト!!」と川崎の持ちネタを披露すると、すぐさま本人から「僕のだから」とツッコミが入った。「人の“ギャグ”取っちゃダメ」とMC・上田まりえがフォローをするも、「ギャグではないけどね!」とこちらにも食い気味で川崎からツッコミが入った。

野球ファンから「ムネリン」の愛称で親しまれている川崎が、ギャグではないけど“俺の”と言い張るワード「チェスト」。そもそも「チェスト」とは何なのか。岡田は「“ムネ”リンの“胸”でchest」だと思っていたと予想を明かすのだが、これはハズレ。川崎いわく、同ワードには「知恵を捨てて臨みなさい」という教えが関係しているという。知恵を捨て、考えすぎず、無心で臨むという意味が込められているのだとか。

意外な“チェスト!!”の意味がわかったところで、話題は岩隈の妻との馴れ初めに。岩隈は2002年12月、当時埼玉西武ライオンズの打撃コーチを務めていた広橋公寿の長女と結婚。2人の出会いは広橋が西武の1軍打撃コーチをしていたとき、たまたま球団を超えて野球関係者が集まる場で挨拶したのが初まりだとか。

そのとき岩隈たち2人は特に連絡を交換しておらず、両家の母親同士が連絡先を交換していたそうだ。しかしそのあと岩隈が大阪近鉄バファローズ(現:オリックス・バファローズ)時代の2年目に1軍デビューを果たし、初登板で初勝利を飾ったあたりから、連絡を取り始めるようになったと馴れ初めを赤裸々に明かした。

バファローズに所属していた岩隈は、広橋がコーチを務めるライオンズにとって同じパ・リーグで戦うライバル球団選手。いわばロミオとジュリエット的な立ち位置であった岩隈夫妻の馴れ初めを聞いた岡田は、「生々しい所まで言ってくれた。もう少し恥ずかしそうに、いやいや…と言われるかと思った」と興奮しっぱなしだ。上下関係が厳しい野球界で、コーチの娘と結婚したという話はなかなかないと川崎に話を振る。

しかし川崎は、「野球選手は案外出会いがない」と意外な言葉を口にした川崎。しかし岡田はなかなか信じず、「僕ら平成ですから」と主張する川崎と押し問答になった。川崎は改めて出会いのなさを主張しつつ、グイグイくる岡田のトークに「台本通りにいかないのはわかった」とひと笑い。番組の空気を察したようだ。しかし岡田からも「あなたに言われたない!」とツッコミが入ったところを見るに、MC・ゲストとも自由な空気でトークしていることがわかった。

そしてそのアンコントロールな雰囲気で一番ダメージを受けていたのが上田。「ちょっと待ってください、なんでここブッキングしたんですか?一番大変…」と困った表情を浮かべた上田に、スタジオ中から再び笑いが起こった。「岩隈さん、頑張りましょうね」と上田。岩隈は、「アツくなってきた」と手で顔を仰ぐ仕草を見せる。

■「3年間は陸上部だ」と言われた岩隈、ドラフト5位から1軍への昇格秘話

最初のトークテーマ「球界アレコレ話」では、岩隈がライバル投手として松坂大輔の名前を挙げた。松坂は岩隈より年齢が一歳年上。同じパ・リーグで投げ合っていたこともあり、勝手にライバルと呼んでいたそうだ。またオリンピックやWBCでは日本代表のチームメイトとしてともに戦い、投げ方や変化球の握り方などについて多く言葉を交わしたことが印象に残っていると語る。

「勝ったという記憶はない」としつつも、現在のベルーナドーム(当時の西武ドーム)で9回0対0の投げ合いをしたときのことが、いまだ岩隈の記憶に鮮明に残っているのだとか。

同期である川崎は、当時の岩隈のようすを語った。岩隈は2軍では投げることなく、飛び級して1軍でプレーしていたという。ドラフト1位や2位の選手が2軍で投げているなか、ドラフト5位の岩隈が1軍で投げる。これが当時の近鉄の投手の育て方だった。選手目線としても、この育て方はとても斬新だったようだ。しかし、今ではこの育て方がスタンダードになっている。

湯治について、「プロに入るときに、3年間は陸上部だ」と言われていたと話す岩隈。プロの技術で、ドラフト5位の岩隈がどこまで伸びるかということが重要視されていたと首脳陣の考えを明かす。高校生がいきなり、4月からいきなり投げると肩を壊すリスクが大きいことから、1年間はしっかりとトレーニングさせ、そこから伸ばすという育成方法によって岩隈は大きく成長を遂げたのだ。

「当時の近鉄そんな最先端なことやってたの?」と驚きの表情を浮かべる岡田。「いや、たまたまだと思う」川崎がキレッキレで返すと、スタジオからは笑いが起きていた。

■お笑い芸人にも負けない川崎のトークスキルとパッション

今回の放送では、お笑い芸人である岡田と川崎のマシンガントークでスタジオに何度も笑い声が響くことに。川崎といえば、明るいキャラクターと物怖じしないコミュニケーションの取り方が有名だ。

プロ野球時代はもちろん、そのキャラクターは特に海外で話題を呼んでいた。バリバリの片言ジャパニーズイングリッシュながら、知っている言葉を尽くしてパッションあふれるジェスチャーで意思を伝えようとする川崎は、メジャーで瞬く間に人気を獲得。ブルージェイズ時代のヒーローインタビューで「アイムジャパニーズ!」と叫んだシーンは、メジャー公式が選ぶ「GIBBY賞」“Cut4 Topic of the Year”に選ばれた。

今回の放送でも、自由人・岡田に「あんたに言われたくないわ!」と言わせるほど台本の枠からはみ出すトークでスタジオを沸かせた川崎。なお川崎は本日12月5日(火)夜10時の放送回にも登場し、同じく栃木ゴールデンブレーブスに所属する成瀬善久とともにトークを繰り広げる。

※川崎宗則の“崎”は、正しくは“たつさき”。