草なぎ剛が、発売中の「月刊ザテレビジョン(9月号)」の連載で、夏に寄せる思いをいろいろと語った。また、誕生日が訪れると想いを馳せるあの恩師のことについても話が広がった。

■ 人生「冗談ハンバーグ」だよ(笑)

「7月に誕生日を迎えました。歳を一つとるたびに、ヤバいぞ、大人にならなきゃ、もっとしっかりしないと!と思うけど、大人になるって何だろう?と考えてるうちに、まあいいかって忘れちゃう(笑)。とりあえず、家に届く「重要」とか書いてあるお知らせとか、カードの明細みたいなものは右から左に放置せず開封しようとは思った(って今ごろか!)。アハハハ、うそうそ、“冗談ハンバーグ”だよ。あ、冗談は半分にしてって意味ね。僕の友達がよく言うの。何それ、ダサいね、でも面白いなと思ってたら僕も移っちゃった。そう、人生、冗談ハンバーグだよ(笑)」と43歳を迎えてもなおその“お気楽”スタイルは健在だ。

「今年初めに放送された「『ぷっ』すま」(テレビ朝日系)の箱根日帰り旅で、占いの方が『誕生日以降に運気急上昇』と言ってくれたんだよね。まさしく今がそのときなので、その波に乗っていきたいなと思ってる。1年に1度、たくさんの方に祝ってもらって、新たな日々が始まる。ここから1年まわそうって気持ちで頑張りたいなと思う」

そんな夏生まれの草なぎに、夏の記憶について話を向けると「子どものころの夏で思い出すのは、ところてん(笑)。竹みたいなのでグ〜ッと押して細い糸状にして。親が好きだったんだろうね。子どものころ、ところてんばっか食べさせられたから元気に育ったのかなと思って。うち、四国だから、おばあちゃんの家が。原料のテングサとかカラダにいいんだよ。最近たまたま何かのCMで見て、ちょっと食べたいなと思ってたところで。あとスイカね。これも親が好きだったのか、毎回毎回スイカだったからご馳走感が全くなくて。でも好きー。ことしは黄色いスイカを食べたいなと思って。去年フルーツ屋さんに行ったら、黄色いスイカを買ってる人がいてね。いいな!と思って、『僕もあれ買いたいんですけど』って言ったら、あれが今年最後の一個なんです、って(笑)。だから今年は予約してあるんだ」とまさに“夏男”らしい食べ物について語った。

■ 今このときもきっと天国で見てくれていると思う

「それと――。誕生日に思ったことがもう一つあったんだ。翌7月10日は、つかこうへいさんの命日だということ。これも不思議だよね。絶対忘れないわけだもんね。だって、おかしいでしょ。誕生日の次の日に旅立ってしまうなんて。人生ってやっぱり何かあるんだよ。つかさんは神様になっちゃったけどさ。生きてるときから神様みたいな人でね。ハチャメチャで浮き世離れしていて・・・」

草なぎが、つかこうへい原作「蒲田行進曲」の舞台に立ったのが20代半ば。18年ほど前になるが、「そのときから僕の本質を見抜いていた。つかさんは僕の恩師と呼ぶにふさわしい人なんだと思う」と今なお畏敬の念は変わらない。

「僕にとっては本当にかけがえのない存在で、後にも先にもああいう人はいない。あの時間は本当に僕の財産。つかさんと仕事をした人は、それぞれそうだと思うけど、消えない思いみたいなのがあるんですよね。それが自分の中で演じるうえで、いろんなものを生み出す力に一番なるのかなって。命日ということで、つかさんのことを考える機会になれてよかった」と、ふと空を見上げながら、恩師への想いを述べた草なぎ。そして自らを鼓舞するようにこれからの意気込みを語った。

「今の僕を見て、きっとなんか笑ってるよ。『お前、何やってるんだよ』って感じで。その感じは僕自身、悔しいところもあるし。みなさんにたくさん応援していただいて、そういう点では満足してるところもあるけど、でもまだまだ今、全然満足はしてない」

「今このときも、きっと天国で見てくれていると思うよ。今の僕の仕事も、仕事以外のことも天国だったら全部見えるわけだから。全部しっかり見てるから、どう考えても嘘はつけない。つかさんからいただいた、この大きな羽根でね、羽ばたいていきたいと思っているので、ちょっとは褒めてもらえるように…まぁ、つかさんに褒めてもらうのは相当なことだと思うけど、見ていてください」