8月5日よりスタートしたドラマ「ウツボカズラの夢」(毎週土曜夜11:40-0:35フジ系)で、主演を務める志田未来。清純派のイメージが強い彼女だが、本作では初の“悪女役”に挑戦している。新境地に挑む思いを、志田に語ってもらった。

――オファーを受けたときの率直な感想を教えてください。

「オトナの土ドラ」の枠ということで、「あぁ、自分も大人になったなあ」と(笑)。今までにない大人のドラマの枠に出させていただけるということがうれしかったです。でも「“ウツボカズラ”って、一体どういうこと?」と思いました(笑)。

■ 未芙由はもともと“悪女”ではない

――自身と未芙由を比べてみて、いかがですか?

あまり似てないのかなと思います。未芙由は実の母を亡くして、そこから人生がガラッと変わっていってしまうので、私とは置かれている境遇が全然違うなと。

高校3年生の時点で母の看病ばかりしていた未芙由は、自分の将来のことを考える暇もなかったと思いますが、私はどちらかと言うと、すごく周りに恵まれて育ってきたので、全然違うのかなと思います。

――では、性格面ではいかがですか?

未芙由は、明るい普通の女の子だと思うので、そういった部分は自分に似ているのかなと思います。でも、未芙由は「自分の居場所をしっかり見つけていく」とか「自分が一人で生きていくには」という覚悟がすごいです。

私が18歳の時には、周りに甘えて生きていたので、そこまで「自分一人で生きていく」という気持ちは持っていませんでした。

――今回、原作は読まれましたか?

読んでないです。どうしても原作を読んでしまうと、原作に引っ張られ過ぎてしまうので、いつも読まないんです。もちろん、原作を読むことも大切だと思いますが、またドラマはドラマで違った未芙由を見せて、“オリジナル”作品にしたいと思って演じています。

――初の悪女役に挑戦ですが、役作りで気を付けていることはありますか?

未芙由は、もともと悪女というわけではないですが、回を重ねるごとに、どうしてもそう見えていってしまう部分があります。

最初は長野から上京してきた、あまり世間を知らない、自分の世界しか知らないかわいそうな子なんです。なので、最初から「こういうふうにしよう」というのは作らずに、撮影が進むにつれ、“悪女”に見えていったらいいなと思っています。

■ 自分自身が“ウツボカズラ女”の餌になってるのかも(笑)

――今回、さまざまな女性キャラクターが登場しますが、作中で一番共感できるキャラクターは?

正直、誰にも共感できないです(笑)。みんなそれぞれ闇を抱えてますし、人には言えない秘密を隠さなければいけないというか…。それぞれが欲望だとか、自分の中にうずまくものがいろいろあり、「みんな腹黒いな」って(笑)。表面的にはそう見えないですけど、実は腹黒いと思う登場人物ばかりだと思います。

――ご自身は、隠しごとや秘密にすることはあまり得意ではないですか?

そうですね。家族や仲良い友達には自分をさらけ出します。自分を知って共感してもらって、絆が深まると思っていますので。

――今回のテーマは“ウツボカズラ女”ですが、ご自身が生活する中で実際に目撃したことはありますか?

あまりないですね。でも、もしかしたらだまされているのかもしれないです(笑)。自分自身が餌になってるのかもしれないですね(笑)。

■ 「本当の幸せって何だ?」と見つけていくドラマ

――作中では、富や名声など“持つ者”と“持たざる者”の格差を描くということなんですが、ご自身が「持っている」と思うものはありますか?

周りに恵まれているので、いろいろ持っていると思います。家族もすごく仲良いですし、友達もこの仕事のことを理解してくれて、支えてくれる子が多いです。仕事上すごく不規則なので、前から約束していて、ドタキャンしてしまっても誰も怒らなくて、「すごく理解してもらっているな」と思います。それに、この仕事で出会った方々もすごく良い方ばかりですし、“人運”はすごく持っていて、いろいろな人に支えてもらっていると思います。

――逆に、持ってないものや人をうらやましいと感じることはありますか?

あんまり人をうらやましいと思わないです。昔は、人をうらやむときもありましたが、今は「自分は自分だから」という思考に変わってきました。きっかけはないですが、「時間の無駄だな」と思うようになって(笑)。自分自身が楽しめていれば、「それはすごく幸せなのかな」と思ってます。

――最後に、この作品の見どころをお願いします。

このドラマでは、それぞれが抱えている悩みや欲望が入り混じっていたり、格差も描かれています。その中で「本当の幸せって何?」と見つけていくドラマです。

“悪女”というフレーズが前面に出ていますが、みんなそれぞれ、きっとそういう部分を持ち合わせているのかなと思っています。ドロドロした話ではありますが、見てくださる方がスカッとするような話になっていると思うので、ぜひ、特に女性の方には共感して見ていただきたいです。