コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、的野アンジさんがサンデーうぇぶりで連載中で、2月9日にコミックス7巻が発売となった『僕が死ぬだけの百物語』より「モロハカヤマ駅」をピックアップ。

作者の的野アンジさんが12月15日に本作をX(旧Twitter)に投稿したところ反響を呼び、9千以上の「いいね」が寄せられ話題を集めている。この記事では、的野アンジさんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。

■表裏のある男はやめたほうがいい…
卒業式間近、由美はやり残したことをやらないと、と思い告白することを決めた。由美はクラスメイトである三田にも、気になっている人はいないのかと尋ねた。三田が気になっている人とは三年間毎朝電車で見かける人だった。反対方面の電車に乗っている人なため話したことはなく、電車が出発するまでの間だけ隣り合わせで、その人はずっと三田のことを見ているのだという。三田はその人がカッコよく見えていたが、由美は「そんな人どんな裏があるか分かったものじゃない」と否定した。そして次の日、三田はその人に話しかけてみることにしたのだった。

「あの人に表裏あるはずない…!」と三田は思い、いつもとは反対側の電車に乗り男の人を見つけた。今日に限ってその人は、いつもと反対側を見ていたため、三田と目が合ってしまった。勇気を出して三田は、「私と知り合いになってくれませんか?」と話しかけてみると、その男は「やめたほうがいい」と言ったのだった。よく聞くと、「やめたほうがいい」という声がその男の後ろからもから聞こえる。三田はその男を見て驚いた。なんと、その男の素顔は…。

まさかの想像もできない展開を迎える本作。ネット上では、ストーリーまで緻密に作られたホラー漫画に「怖いの苦手だけど面白い!」「ホラーで上手い話をしている(笑)」「もの凄い裏があったな…」と、本作に魅了されたコメントが多く寄せられていた。

■「身近なものを題材に」作者・的野アンジさんの語る創作の裏側
――『僕が死ぬだけの百物語「第七十二夜モロハカヤマ駅」』を創作したきっかけや理由があればお教えください。

生活していると、よく顔は見るけど全く知らない人ができたりします。勝手に親近感が湧いたりこんな人だろうと想像したり。

ですが、実際に話したときに全く違う、想像外の人物だったら怖いと思いこの話を書こうと思いました。

――『僕が死ぬだけの百物語「第七十二夜モロハカヤマ駅」』 の中で気に入っているシーンがありましたら、理由と共にお教えください。

男性の裏側が見えるシーンです。

もともと背中側だけの人間の予定でしたが、表面だけに変更して、より絵のインパクトが出たと思うので良かったです。

――『僕が死ぬだけの百物語』では不思議なストーリーに多くのファンが魅了されていますが、ストーリーはどこから着想をえているのでしょうか。

生活している中で、嫌だな、怖いなと思う物事をメモしておいて話を作ることが多いです。なるべく身近なものを題材にしています。

――『僕が死ぬだけの百物語』では多種多様な多くの作品が連載されていますが、印象に残っている話やお気に入りの話がありましたら理由と共にお教えください。

第七巻に収録されている「柵」は連載が始まる前に描いた原稿を今回一から描き直したので思い出深いです。

また七巻に収録された「ベッドの下」というお話は、自分が一人暮らしを始めるタイミングで描いたので印象的です。

――的野アンジさんの今後の展望や目標をお教えください。

「僕が死ぬだけの百物語」を最後までやりきれるよう頑張ります。

――最後に作品を楽しみにしている読者やファンの方へメッセージをお願いします。

ここまで連載が続けられたのは紛れもなく読者の皆さまのおかげです。

百物語も終盤に入り、第七巻も盛り上がって参りましたので最後までよろしくお願い致します!