9月15日に開幕した「第10回したまちコメディ映画祭in台東」。9月16日には浅草公会堂でオープニング作品「blank13」(2018年2月3日・土公開)の舞台挨拶が行われ、齊藤工監督、高橋一生、神野三鈴、金子ノブアキが登場。飛び込みで山田孝之がステージに上がり、会場を驚かせた。

「blank13」は俳優の斎藤工が「齊藤工」名義で世に放つ長編デビュー作。放送作家・はしもとこうじの実話をもとに、13年前に突然失踪した父が余命3カ月で見つかったことから始まるある家族の物語を描く。

第15回ウラジオストク国際映画祭にて齊藤、高橋、リリー・フランキーがベストアクター賞を受賞したとの報が届く一幕もあり、齊藤は「なぜか僕も…」と照れ笑いを見せつつ、「この作品に奇妙な愛着を抱いてくださったみたいで。ロシアの方たちにも心でキャッチしていただいた」と喜びを語っていた。

映画上映後には、観客からの質問にも答えた一同。「大きなお葬式で送られた男性と、ささやかなお葬式で送られた父親。どちらが幸せだと思う?」と聞かれると、高橋は「どうしても比べてしまいがちですが、自分で自分の人生を肯定しないと始まらない。隣の庭よりもまず、自分の庭をきれいにしていこうというメッセージも含まれているんだと思う」と真摯に語っていた。

観客からの熱い感想に聞き入っていた齊藤監督は「雑草のような映画を、気持ちを持ったいろいろな方がサポートしてくれた」とここまでの道のりを振り返り、感慨深け。イベント終盤には「友人枠で、駆けつけてくださった人がいる」とさらなるゲストがいることを告白。司会から「この映画に関係はあるの?」と聞かれると、「精神的にいつも刺激をもらっている。日本映画の救世主だと思っている」と紹介し、呼び込んだのが山田孝之だった。

会場は突然の出来事に「ええー!」と騒然。照れながら登場した山田は、齊藤監督とガッチリと握手を交わした。齊藤監督とメールのやり取りをするなか、「みんないるなら、行っちゃおうかなって」と思い立ったという。

齊藤監督は「本当に面白い、こういう役者さんがいたらいいなと思う役者さん。いつか何かでご一緒したい」と山田を信頼しきりで、「孝之さんと一生さんでできたら、最高じゃないですか!」と最強タッグを希望。会場から大歓声を浴びていた。