
フィギュアスケート選手を目指す少女・結束いのり(CV:春瀬なつみ)と、元アイスダンス選手のコーチ・明浦路司(CV:大塚剛央)がタッグを組み、フィギュアスケートの世界で頂点を目指す「メダリスト」(毎週土曜深夜1:30-2:00ほか、テレビ朝日系で放送/ディズニープラス「スター」にて単独最速配信開始、ABEMA・FOD・Hulu・Leminoほかで順次配信)。原作は「アフタヌーン」(講談社)で連載中の人気漫画で、「次にくるマンガ大賞2022」コミックス部門第1位をはじめ、第68回小学館漫画賞一般向け部門、第48回講談社漫画賞総合部門を受賞するなど、面白さは折り紙付き。1月18日に放送されたscore03は、2ヶ月後の大会に出ることを決めたいのりと司が、大会へ向けて準備を進めていく「たい焼きとケーキ」。(以下、ネタバレを含みます)

■普段とは別人!? 司のスケートシーン
バッジテストで見事初級に合格したいのり。頑張っているいのりを見てきた母親は、彼女の努力は認めるものの、それでも「フィギュアスケートは中学まで」という方針は変わらない。そんないのりからの相談を受けた司は、早く実績を積んで母親に認めてもらうため、2ヶ月後に行われる大会へのエントリーを提案。こうして大会出場が決まったいのりは、実際に音楽に合わせて滑る練習に入っていくが、周囲の目が気になってしまい、なかなか思い切って振り付けを披露することができない。そんないのりを見かねた司は、「俺といっしょに滑ってみようか」といのりを誘い、ともにリンクへと上がる。普段の様子からは想像もできない、ダイナミックながらも繊細な司の滑りを目の当たりにしたいのりは、大いに刺激され、その滑りに憧れを抱くのだった。
先週のラストシーンで、どんなに苦しい練習も乗り越えて上手くなりたいと覚悟を決めたいのり。母親とのやり取りをすぐに司に相談するなど、以前と比べると積極性が感じられ、内面的な成長も伺える。そして序盤の見どころはなんといっても司のスケートシーン。上着を脱いでリンクに立つだけで周囲の視線を集め、ひとたび滑り出すと、ふだんの元気いっぱいな司とは一変、力強く優雅な雰囲気に変貌する。成人男性らしい重量感や安定感はもちろん、長い手足から繰り出されるスケールの大きな振り付けもしっかりと表現されており、いのりが心奪われるのも納得だ。これにはSNSでも「司先生かっけえ!!」「脱ぐとマッチョなのが最高!!」などの声があがっていた。司のフィギュアスケーターとしての実力を感じさせる素晴らしいスケートシーンで、今後、各キャラクターのスケート描写がますます楽しみになった人も多いだろう。
■三河弁の強烈キャラ、ミケが登場!
大会まで40日。司の滑りに刺激を受け、いっそう練習に熱の入るいのりだったが、そこに現れたのは、コテコテの三河弁を喋る“ミケ”こと三家田涼佳(CV:木野日菜)だった。かなりこまっしゃくれた性格で、年下にも関わらず当然のようにいのりを呼び捨てにして、コーチである那智鞠緒(CV:戸田めぐみ)ともいつも喧嘩しているなど、随所に気性の荒さが目立つ。しかしどういうわけか友達認定されてしまったいのりは、以降、ミケに振り回されることに。大会まで24日と迫ったある日、司に呼ばれたいのりがミケの元を離れようとすると、ミケはそれに腹を立て、ついには「あんたみたいな大人に甘えとるヤツには、絶対負けんから!」と啖呵を切るのだった。
またまた強烈な新キャラが登場。そもそも三河弁を喋る小学生女子というキャラクター自体が珍しいが、それ以上にその言動が強烈なインパクトを与えている。初対面のいのりを呼び捨てにして「チビ」と言ってみたり、友達認定をして一方的に振り回したり、さらには「大人の言うことばっか聞いとるとバカになるだに」「スケート向いてないと思うわ」など、かなりの暴言メーカーっぷりを発揮。しかし、それと同時にどこか憎めない愛嬌があることもたしかで、SNSでも「ミケちゃん、めっちゃ強くて好き!」「これはさすがに怖くて泣いちゃうかも…」など賛否が分かれていた。いのりと涼佳の今後の関係性がどうなっていくのかも気になるところだが、いのりにとってまたひとり、強力なライバルが出現したことは間違いないだろう。


■迫られる「選択」に対し、真剣に向き合ういのり
2回転ジャンプを武器とする涼佳に対抗するため、司から2通りの作戦を示されるいのり。ひとつは2回転ジャンプに重点をおいた「ショートケーキ作戦」で、もうひとつは基礎技術の完成度を上げつつ、時間を見て2回転の挑戦をする「いちごたい焼き作戦」。自らの意思で後者を選んだいのりは、ここから大会までの3週間、ジャンプを捨ててスケーティングの練習に専念していく。その成果もあり、基礎技術はみるみるうちに上達していくいのりだが、やはり2回転ジャンプにまでは手が回らない。一方ライバルのミケは、ダブルサルコウとシングルアクセルの連続ジャンプを成功させるなど、優勝に向けて万全の準備を整えていくのだった。
ここでは、2つの作戦を提示した司に注目。これまでいのりは、自分で何かを選択したことはなく、ひたすら目の前の課題に対して懸命に頑張ってきた。その意味で、今回初めて自分の意思でどちらかの作戦を選ぶことを迫られたいのりは、思わず司の考えを読もうとしてしまうが、これを司が遮り、あくまで自分の意思で選択することを求める。これからのスケート人生でたびたび訪れるであろう“選択”をこのタイミングで要求する司のコーチングも見事なものだが、いのりの心理的なハードルを下げるため、どちらを選んでも優勝に導いてみせると豪語したこともまた素晴らしい。このシーンにはSNSでも「スケートだけじゃなく、人生で大切なことでもあるよね」「めっちゃ好きなシーン! なぜか泣けてくるんよ」「カッコいいなあ。“あなた”って言う呼び方もまた素敵!」などの声が寄せられていた。
■秘策「フライングシットスピン」を伝授!
大会4日前。2回転ジャンプはきっぱりと諦め、優勝は無理でも上位入賞を目指すべきだと主張する高峰瞳(CV:加藤英美里)。しかし、まだ優勝を諦めたくない司は、偶然出会った迷い犬が自分の尻尾を追いかけて回転する姿を見てある秘策を思いつく。その秘策とは、フライングシットスピン。スピンの軸が安定しているいのりだからこそできる技で、これを取り入れることにより、2回転を武器とする涼佳にも負けない得点が期待できると言う司。基礎の強化は正解だったと確信した司は「この大会で 絶対に優勝を勝ち取ってみせます!」と息巻くのだった。
最後は、司のコーチとしての優秀さが際立ったエピソード。最後まで優勝を諦めない姿勢はもちろん、選手の特性を活かした構成や技を探し出し、それを授け、さらには点数計算で優勝への道筋を確かなものにする司は、まさにコーチの鏡。フュギュアスケートのコーチと言うと、素人目にはメンタル面の指導に注目しがちだが、実際には構成や技術、ライバルたちの動向といった勝利に直結する能力は必須で、まさに司が優秀なコーチであることを感じさせてくれた一幕となった。これにはSNSでも「必殺技伝授っぽくて燃える!」「長所を見つけて伸ばしてくれるいい先生」などの声が寄せられていた。さて次回score04は1月25日(土)放送予定。期待して待とう!
◆文/岡本大介



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