
2014年に劇場公開された映画『WOOD JOB!(ウッジョブ)〜神去なあなあ日常〜』が6月14日(土)21時から、CS放送「映画・チャンネルNECO」にて放送される。映画ファンから高く評価されている本作について、作品のメッセージや豪華役者陣による体当たりの演技など、その魅力について紹介する。
■映画『WOOD JOB!(ウッジョブ)〜神去なあなあ日常〜』とは?
映画『WOOD JOB!(ウッジョブ)〜神去なあなあ日常〜』は2014年に劇場公開された林業をテーマにした作品。直木賞作家・三浦しをんの「神去なあなあ日常」を映画化した青春エンターテインメントだ。
大学受験に失敗し、彼女にもフラれて高校を卒業した平野勇気(染谷将太)が、林業研修プログラムのパンフレットの表紙に映る美女(長澤まさみ)につられ、ケータイの電波も届かない田舎の神去村で林業の研修に参加することになるところからスタートする本作。そこで勇気は、想像を絶する現場の過酷さに逃げ出したくなるのだが、パンフレットの美女が村に住んでいることを知り、そのまま田舎暮らしと林業を続けていくことを決意する…といったストーリーだ。
■コメディと感動展開のバランス感覚の良さ
監督を務めたのは『ウォーターボーイズ』や『ハッピーフライト』などのヒット作を世に生み出してきた矢口史靖。オリジナル脚本で映画を手がけてきた矢口監督にとって、この作品が、初めての原作小説の映画化ということでも当時話題になった。
実際に作品を見てみると、コメディと心を震わせる描写のバランス感覚は、さすが矢口監督と思わずにはいられない。
例えば、物語を通して勇気が徐々に成長し、林業の魅力を知っていくさまは胸を熱くさせられる。しかし、それだけでは終わらないのが矢口作品。ラスト15分に巻き起こる、村の祭りでのとんでもない展開は「いやいや、そんなわけない!」とツッコみたくなる一方、見ている人の笑いを誘うこと間違いなしだ。
このように、いろいろな感情を引き起こしてくれるのが、矢口監督ならではの、作品の魅力の1つである。
■キャスト陣の表情の変化がスパイスに
そんなコメディ要素を彩るのに欠かせないのは、キャスト陣の豊かすぎる表情である。
特に都会っ子の主人公・勇気を演じる染谷将太の喜怒哀楽ぶりは圧巻。
冒頭、田舎暮らしにカルチャーショックを受けるシーンで、「飲むか?」と差し出された水に葉っぱが入っているのを見て、また、ハブを漬けたお酒を見て、あからさまに「うえー」と嫌がる顔は見ているこちらにまで伝染してくるほどにリアルだ。

また、村の林業を支える1人、飯田ヨキを演じる伊藤英明のキリッとした表情はまさに林業を支える職人らしく勇ましい。その一方、妻であるみき(優香)の前ではちょっぴり頼りなく、女性に弱いデレデレとした浮気な一面とのギャップも見どころ。序盤は「ちょっぴり怖い人なのかな」と思っていたヨキに対して、映画を見終わるころには「かわいらしい一面もある頼れる兄貴」という印象を持つことだろう。
このほかにも、長澤まさみ、西田尚美、マキタスポーツ、光石研、柄本明ら豪華キャストが出演。ぜひともそれぞれのキャラクターのギャップを楽しんでほしい。
■明日からの日々を前向きにしてくれる、お仕事映画
そして何よりも、近年流行りのお仕事作品としてもおもしろいのが同作の魅力。
人間関係や仕事において、新しい環境に飛び込んでみたものの「思っていたのと違う」という経験をしたことはないだろうか。そんな人たちにとって「違うと思ったら、辞めてもいい」という風潮が昨今では強いが、本作では“続けることで見えてくる良さ”のようなものを感じる。

勇気にとって、初めはパンフレットの表紙に映る美女・直紀(長澤まさみ)の存在につられて始めた林業ではあったが、理由なんかどうだっていい。「もう少しだけ、ここで頑張ってみよう」を積み重ねることで見えてくることもある、そんなポジティブな気持ちにさせてくれる作品なのだ。
きっと作品を見終わる頃には「もう少し頑張ってみようかな」「続けたら良いことがあるかもしれない」と思わせてくれることだろう。
文/於ありさ


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