本日最終回を迎える「ウルトラマンジード」でヒロイン・鳥羽ライハ役を務めるほか、「劇場版 ウルトラマンジードつなぐぜ! 願い!!」(18年3/10公開)にも同役で出演する山本千尋。実は彼女、世界ジュニア武術選手権大会「槍術」部門で08年、12年に金メダルを獲得、JOCジュニアオリンピックカップ「長拳」「剣術」「槍術」部門では10〜12年にわたり3年連続で優勝を果たすなど、とてつもない経歴の持ち主なのだ。小柄な体に底知れぬパワーを秘めた山本千尋に、女優を目指したきっかけなど、インタビューを敢行した。

■ ジャッキー・チェン好きの母の影響で中国武術の世界に

――3歳から中国武術をされていたそうですね。

母が香港映画のジャッキー・チェンやジェット・リーが大好きで、その影響で私も始めました。最初は遊び感覚だったんですけど、気付けば練習が楽しくなって大会などでメダルを取りたい! という気持ちに変わっていましたね。国際大会に初めて出たのは小学6年生のときです。最初は挑戦というか、自分を試してみようっていう感覚で出ていたんですけど、中学生からはこういう部分に注意して頑張ろう、こういう部分でアピールしようっていうのを意識しながら大会に臨んでいました。

――その国際大会での優勝メダルを含め、すごい数のメダルをお持ちだとか。

ちゃんと数えたことはないんですけど、金メダルだけじゃなく4位入賞のものなども含めると、けっこうあると思います。今までに頂戴したものは全て親が飾ってくれているので、今度実家に帰ったら何枚あるのか数えてみます(笑)。

――アクションスターに憧れを抱いたのはいつから?

小さい頃から母と一緒にジャッキー・チェンやジェット・リーの映画を見ていたので、こういう人たちってキラキラしていてカッコいいなという気持ちはその頃からありました。芸能界に入りたいと具体的に考えていたわけではなかったですが、とにかく武術が大好きだったので、武術で輝ける人になれるといいなって思っていましたね。

■ 武術を広められたら、その一心で芸能界へ

――女優デビューのきっかけはなんだったんですか?

高校生のときに世界大会で優勝したのがきっかけで、メディアの方に“武術の女の子”という形で取り上げていただいたんです。それを機に学校でも「かっこいいスポーツだね」「ちょっと披露してほしい」などとみんなから注目してもらえるようになって。以前から武術というスポーツ種目のマイナーさにもどかしさを感じていましたし、逆に私が広める立場になれるんじゃないかなと思いました。昔から華やかな場所に憧れもあって、ちょうど芸能のお話もいただいたので、挑戦してみたいなと決意しました。

――実際に芸能活動を始めてみて難しさを感じた部分は?

武術は表情や体で表現するものなんですけど、女優活動にはセリフがあるので、そういう部分はいまだに緊張しますし、まだまだ難しいですね。日々勉強しているという感じです。でも辛いシーンでは実際に辛いことを思い出していると本当に涙が出たり、今まで自分の中に隠していた感情をこうやってオープンにすることによって意外とスッキリするんだなとか、そういう楽しさも知りましたね。

――かなり激しいアクションにも臨まれている作品も多いですが、アザなどはできないものなんですか?

武術のコーチには「アザができるのは下手くそな証拠だ」と教えられていたので、最初の頃はいかにケガをしないようにできるかと考えていたんですけど、お芝居で当てられる動きもあって。どうしてもアザができてしまって。だんだん、これらは私にとって頑張った証拠だ、相手の方も本気でお芝居してくださったんだ、と思うようになりました。今ではアザができても、逆に「よし!」って思っちゃっています(笑)。

■ 武術には色っぽさも力強さも両方必要!

――けっこう男前気質なんですね。

ホントですか!? 確かにわりと「男っぽい」って言われますね。もうちょっと女子力を磨かないと…(笑)。

――でもネイルが趣味だというお話も。

そうなんです! 武術には美しさや色っぽさ、華やかな部分もたくさん必要なので。大会のときはネイルを日本の国旗にして願掛けをしていたこともありました。感覚はフィギュアスケートなどと似ていると思います。刀を持つ際は色っぽい方がいいと言われますし、素手だと力強さがある方がいいとも言われますし。いろんなジャンルの見せ方があって楽しいです。

――これからの目標を教えてください。

もっと武術というものをいろんな人に知ってもらうためにも、女優として頑張りたいと思っています。今はアクションのお仕事をいただくことが多いので、画面に映った際には「やっぱり世界大会で優勝しただけあるな」「中国武術ってかっこいいな」と思ってもらえるような動きをしたいと思っています。端っこにいても引きつけるものがあるよねって言ってもらえるような存在になりたいですね。

■ 本日放送の最終回のストーリーは

強大なウルトラマンベリアル アトロシアスの力の前に、ロイヤルメガマスターも苦戦する。そこへ駆けつけたウルトラの父の援護を受けて、ジードとゼロは一旦退く。もう一度ベリアル アトロシアス打倒作戦を決行するため、決意も新たに戦場に飛ぶリク=ウルトラマンジード。父との因縁に挑むリク… 過去との決着をつけようとするライハ… 傷つき倒れていくレイト… 仲間たちの様々な想いがめぐる時、最大の奇跡が訪れる!!(ザテレビジョン)