3月14日に広瀬すず主演ドラマ「anone」(毎週水曜夜10:00-11:00、日本テレビ系)の第9話が放送された。

主人公・ハリカ(広瀬)たちを巻き込んだニセ札作りは、とうとう警察の捜査が及ぶことになり、亜乃音(田中裕子)、るい子(小林聡美)、舵(阿部サダヲ)たち“疑似家族”の幸せな時間が終わりを告げようとした第9話。

また、ハリカはやっと会えた彦星(清水尋也)が、高額治療を拒んでいることを知り、治療を受けさせるために悲しいうそをつくことに。

悲しい涙、温かい涙を誘った脚本・坂元裕二が紡ぐせりふを、喜怒哀楽別に振り返ります!

■ 「人生、何がうれしいって、悲しくて悲しくてやりきれない出来事があっても、『いつの間にか笑えるようになるんだなあ』『こんなつらくてもいつか笑えるようになるのかな』って思うと、なんか楽しくなりませんか?」持本舵(阿部サダヲ)

■ 「亜乃音さんは私に『おかえり』って言ってくれた。『ただいま』って言わせてくれた。私も彦星君の居場所になりたい」辻沢ハリカ(広瀬すず)

■ 「私が選んだの」林田亜乃音(田中裕子)

まずは【喜】シリーズを。ハリカが彦星と会えることになり、わが事のように喜ぶ亜乃音たちと幸せな時間が流れ、舵は「なんか楽しくなってきました。これまでの人生で起こった全ての理不尽な出来事が忘れられる気がします」と、この印刷所での暮らしにしみじみ。

そして、ハリカも抑えられないドキドキを胸に“疑似家族”への感謝を口にした。

亜乃音のせりふは、亜乃音がハリカへ買って来た赤いワンピースについて、初めは拒絶される不安から「適当に選んだだけだから」と逃げ腰だったが、「着るよ!」と試着したハリカがあまりにもキュートで、たまらずドヤ顔で放ったせりふ。

もちろん亜乃音には、玲(江口のりこ)との親子関係の修復を期待したいが、ハリカとの毎回深まる“親子関係”も応援したくなる。

■ 「うそはね、うそで隠すしかないんですよ。うそに終わりはないんですよ。うそで守ったうそは、結局君たち自身の心を壊していく」花房万平(火野正平)

■ 「守秘義務っていうのはね、犯罪を隠蔽(いんぺい)するためにあるんじゃないの」花房万平(火野正平)

続いて【怒】。ニセ札作りを目撃してしまった弁護士の万平は、怒りの言葉を述べる。

理市(瑛太)に首を絞められた上に「もし良かったら、仲間に入りませんか?」「あなたを雇います。このことを守秘義務にしてもらえませんか」というめちゃくちゃな誘惑を受けた万平だが、そこは一刀両断。

多くの罪を犯した“その後の人生”を見てきたからこそ、説得力のある言葉だったが、願いは届かず、亜乃音の元に捜査の手が及んでしまった。

■ 「君のこと、面倒くさくなっちゃった」辻沢ハリカ(広瀬すず)

そして、【哀】はハリカの言葉から。彦星は、ハリカを一途に思うあまり、茉歩(藤井武美)の勧める高額医療を拒絶。

彦星と会う直前にその事を聞いたハリカは、彦星に長生きしてほしいという思いから「重荷になってきた」と心にもないうそをつき、突き放した。

第1話から「会いたい」と願っていた彦星との“カーテン越しの対面”シーンは、10分超にわたって描かれた。

厳しい言葉を彦星に浴びせる一方で、涙が止まらない少女の素直な表情に、視聴者の心も強く締め付けられた。

■ 「そしたら、みんなで逃げますか?」「うれしそうな顔して」林田亜乃音(田中裕子)

場面は一変して、【楽】編を。理市が防犯カメラに映った映像がニュースで流れた時の、亜乃音のせりふ。

自分たちが罪に問われる可能性があるにもかかわらず、なぜかワクワクしてしまう4人。特にハリカは、亜乃音たちと思い出が増えていくことが楽しくて仕方ない様子。

■ 「ニヤニヤなんかしてないです」「モジモジなんかしてないです」辻沢ハリカ(広瀬すず)

こちらも【楽】のシーン。彦星との対面の約束を、亜乃音、るい子、舵に報告したハリカ。

「デートの約束して浮かれてる女の子みたいに見えちゃいましたね」といじられ、ちょっとムキになって返事をするハリカがとてもかわいらしい。その直後、思わず「クソ」と口走って、大人たちを驚かせ笑わせる一幕も。

注目すべきは、食卓の場面での様子が、1話で放送された幼少期の天真爛漫なハリカ(大迫莉榎)のしぐさにどんどん似てくる点。広瀬の細かい表現力にも目が離せない。

■ 「僕がやったんだ。これは僕の犯罪です」中世古理市(瑛太)

続いて、【怒&哀】の混合せりふ。亜乃音が妻子ある理市を心配し、「私が罪をかぶる」と申し出るが、「これは僕の犯罪」と断る。

「余計なことをしないで」という拒絶、ニセ札作りが終わる悲しさ、そして誇りすら感じる、理市らしい言葉だった。

■ 「ついに私の願いをかなえてくれる、そういう人なのかなって気がするんだよね」青羽るい子(小林聡美)

さらに、るい子の【哀&喜】の言葉を。舵が倒れた時に「大事な人が倒れたのに、救急車も呼べない。これが犯罪者になるってことなのか」と気付いたるい子。

「私は、願い事とかかなったことないからさ、何か思った時にはすぐ諦めるようにしてるんだけど…。持本さんとはね、なんかずっと一緒にいられるんじゃないかなってそんな予感がするんだよね」と切なくも前を向くるい子。

だが、舵は余命宣告を受けているため、またもるい子の願いはかなわなそうで…。

■ 「私、看取るわ。それぐらいならいいでしょ。それぐらいなら願ってもいいでしょ」青羽るい子(小林聡美)

最後は【喜怒哀楽】全てを詰め込んだるい子の言葉を紹介。

理市について行くため、るい子を突き放す舵に、とうとうるい子は舵の命に期限があることに気付く。

舵を強く抱きしめたるい子の申し出は、希望であり、絶望。この2人は、どんなラストを迎えるのだろうか。

■ 3月21日(水)放送の最終話の結末が気になる!

最終回となる第10話は、彦星を突き放したハリカ、警察に連行された亜乃音、捜査の手から逃れるるい子、舵、理市たちの結末が描かれる。

坂元裕二が描き、広瀬たちが全力で演じ切るラストはぜひリアルタイムで見届けよう!(ザテレビジョン)