6人組ガールズグループ・東京パフォーマンスドールが3月17日に東京・渋谷ストリームホールで、ライブシリーズ「渋谷 LIVE CIRCUIT」のFINAL公演を開催。WEBザテレビジョンが潜入し、主観に満ちた独自の視点からライブリポートを送る。

本編ラストまでつづった前半のリポート記事に続いて、「アンコール」以降の彼女たちの様子を紹介する。

「SHINY LADY」で本編が完結を迎えると、櫻井紗季&橘二葉の“バースデー公演”という面もあるということで、アンコールは「いさき!」「二葉!」コールの繰り返しスタイルで行われ、2人が先陣を切って「皆さんアンコールありがとうございます!」「最後に一緒にタオル振り回して楽しんで帰ってください」の掛け声とともに再登場。

そして白のトレーナーに白タオルを携えた6人組が全員集合し、アンコール1曲目は、“タオルソング”でおなじみの「Are you with me??」だ。

この曲が掛かると、メンバーもファンもここは夏フェス会場だっけ?というくらいノリノリになり、異様な白の世界が会場を包む。

途中、リーダー・高嶋菜七の「いさきと二葉、これからもすくすく育ってね」という謎のお母さん目線コメントが入りつつも、終始タオルを勢いよく振り回す熱気がハンパないホール。そしてみんなTik Tokだったら「全力笑顔」の時に出しそうなくらい輝いた笑顔でMCが始まる。

■ ハッピーバースデー! いさき&二葉

MCでは、高嶋の「皆さまあらためまして本日は、渋谷 LIVE CIRCUIT〜THE FINAL〜(発音抜群)にお越しいただきありがとうございます!」のあいさつから入り、他のメンバーも観客も「THE FINAL」を発音よく言う遊びを始める。

それもすぐに収まり、高嶋が「というわけで、本当に集大成の日が参ったもんなんですけど、ちょっと一つ言わせてくださいよ!」とおもむろに語りだし、何事かと一同聞き耳を立てると、「いさきちゃ〜ん、シュークリームは私に投げないで!」とまさかのうらみ節。

「もうね、『SURVIVAL!!』のころには臭い臭い」と高嶋が苦笑いで詰め寄ると、櫻井は櫻井で自分も大変だったことを主張。

そこにかぶせるように浜崎が「これ大変だったんだからね!」とBOOMERSのリポートか!ってくらいきれいにカットインし、高嶋も「ぶっつけ本番だったからね」と続けると、大人な櫻井は「みんな盛り上がってくれてありがとうございました」と殊勝な態度で感謝を込めた。

また、ビリビリペンの被害に遭った橘は「やばいよ! 次の曲がシャドー(Shadow Dancer)とバンミー(BURN ME OUT)じゃん。この手がめっちゃ震えた。やばい! ほんとに!」と苦笑い。

しかも二葉の受難はそれで終わらなかったようで、浜崎の密告によると「二葉はビリビリ受けた後さ、ステージ裏に戻ったとき、シュークリームがついたタオルで汗拭いてたよね(笑)」と言うと、会場もメンバーも大爆笑。

一通りわちゃわちゃした後、気を取り直して浜崎から「今日はソールドアウトということで、ありがとうございます。最後まで楽しんでいただけましたか?」の掛け声に、ファンは大きな歓声と拍手で応える。

「皆さんのおかげです、ありがとうございます。さあということで、ここからはいさきと二葉の生誕コーナーにいきたいと思います!」の声から、バースデー祝いコーナーへ突入。

高嶋の「みんなの美声聞かせてね!」の呼び掛けから、会場が一体となって「ハッピーバースデー」の大合唱。バルーンアートで作られたケーキの帽子を被ったいさきと、妖精さんのよう(by高嶋)な花冠が頭に着けられた二葉に、2人を見るファンの目がハートになっていた。

高嶋の謎のおばちゃんキャラ(?)も飛び出し、2人に「かわいい!」「妖精さんだねー」などと絶賛の声が集まり、一同でフォトセッションタイム。客席をバックにシャッターが切られ、自然と拍手が起こった。

そして2人はそれぞれ抱負を「20歳になったということで、もう大人の仲間入りじゃないですか。自分の言った発言とか行動に責任を持っていければと思っています。こんな私ですけどこれからも応援していただけたらうれしいです」(橘)、「22歳になりました。櫻井紗季です。つい最近学生を卒業いたしまして。ついにみんなと一緒で、芸能一本の道に入りました。やりたいこととか楽しみたいこととか、そこにいくまでの過程が大事なんだと思うし、そこの積み重ねを努力しないと自分のやりたいことにたどり着けないなと思ったので、やりたいことに向かって必死に食らいつきたいと思います。これからも応援よろしくお願いします」(櫻井)と語った。

そして次の曲の準備に入るところで、事件は起きた…。

櫻井が帽子を取って準備を終えてとぼとぼ歩いてきたと思うと、苦笑い気味に「いま星来ちゃんにさ、『もう(帽子)外して。今からは生誕祭じゃないからね(低い声)』って言われた〜」と戻ってくる。

さすが、怒らせたら一番怖い女・SEIRA様、会場中が某“カイジ”以上にざわざわしていると、メンバーも「怖いよ〜」「切り替え早!」「余韻がほしいじゃん」と櫻井を擁護。

これにSEIRA様は笑顔で「だってファイナルってのもあるじゃん! 今日は〜」と珍しく(?)まっとうな切り返しをし、一同をうならせた。

空気を読んだ二葉が「そうだね。もう私も森の妖精じゃないもんね!」と最年少らしい素直さを出し、FINALモードに切り替えた。

■ さあ、みんなでLovelyダンス!

気を取り直し、浜崎の「まだ皆さん踊る体力残ってますか? 後ろの皆さん元気ですか〜? みんな元気ですか〜?」とあおり、続けて「さあ、次の曲は私と二葉が一緒に振り付けしたこの曲です。みんな一緒に踊ってください!『Lovely Lovely』」とコールし、ちまたで話題の“Lovelyダンス”本家フルショットバージョンの始まりだ。

服装的にYouTubeに上がっているダンスプラクティスバージョンみたいだなと勝手に思いながら見入っていると、あっという間に終了。

いろいろな人といろいろな場所でコラボダンスを踊ったり、九州コンビ(浜崎・脇)が自主的に本人が踊ってみた、をしたりしたこともあってか、最初の頃とは比べ物にならないほど完成度が上がっている印象だ。

その後のMCでは、振付考案者の浜崎が「だんだんとLovelyダンスが定着して、一緒に踊ってくれてありがとうございます!」と感謝を述べた。

そして二葉が舞台「junkie sista×junkie bros.『REizeNT〜霊前って…〜』」について、浜崎がミュージカル「リューン〜風の魔法と滅びの剣〜」再演について、脇が上西とのユニット・赤の流星のワンマンについて、それぞれ告知。

さらに櫻井は「DMM VR THEATER」での4月のライブ、上西が結成6周年を迎える6月のワンマンについて「大事で記念すべきライブになりますのでお越しください」とPRした。

これで終わりと思いきや、浜崎から「新しいお知らせを持ってきましたー!」といううれしい一言があり、「新しいものが大好き」な高嶋からCDデビュー5周年を記念した8枚目のシングルのリリースが発表された。同曲は、TPDにとって縁が深い“6月”の12日(水)にリリースされる。

その後、リーダーの熱い思いをストリームホールの観客がしっかりと聞き入り、「それでは最後に、私たちからの気持ちを歌にして皆さんに届けたいと思います。『my dearest』」という高嶋の曲振りから、ラストソングのバラード曲「my dearest」へ。

バッキバキのダンスサウンドもいいが、こういう聞かせるバラードも増えてくると、TPDとしての引き出しもさらに広がるんじゃないだろうか、と当たり前なことをあえて言ってみる。

最後に笑顔でギュッとくっつく美しい光景が広がって終わる楽曲なのだが、照れくさいようで「なんかちょっと家族写真みたいになるよな。恥ずかしい(笑)」と言いながら、また広がった。

■ ラストMCへ…!

いよいよラストMCとなり、高嶋は「今日はライブシリーズ最後でしたけど、皆さんと最高の時間が過ごせて、とてもとても幸せで…」と言い出し、途中で言葉が詰まる。

さすがにリーダーも泣いちゃったか、と思いきや「なあ、今かんだよな? 思った?」とまさかの言葉が。

メンバーから「いやいや、泣きそうなのかと思った」と言われ、高嶋は「泣いた方がいいところ?」ととぼけ、普通に「そういうのいいから」と浜崎にツッコまれ、仕切り直し。

「みんなと本当に本当に楽しい時間が過ごせて、幸せでした。皆さん、今日は本当にありがとうございました!」とあいさつし、「ありがとう!」「ばいばーい!」「後ろの方も見えてんで!」と口々に言いながら、去っていった。

これで終わりかと、思ったらまだまだ会場のファンは終わらせてくれない! 

リズミカルに拍手を繰り返し、「TPD!」コールでダブルアンコールを促し、割と食い気味に「ダブルアンコールありがとうございま〜す!」とメンバーが再び戻ってきた。

「TPDは待つってことできないから」と浜崎が言えば、高嶋も「みんなのダブルアンコールが聞こえたからすぐに出たかった」と言い、この日2回目の「Hey, Girls!」をパフォーマンス。

まさかの“26曲目”でも全くパフォーマンスの衰えないメンバーとファン。常に最高を更新し続ける彼女たちが、ここまできたらもはやフォーメーションより気迫よ!とでも言わんばかりの気合いがみなぎる歌と踊りを披露し、ラストは浜崎の「みんなサイコー!」で幕を閉じた。

さすがにメンバーから「燃え尽きた…」「もうこれ以上は無理〜!」と“限界”を迎えた声もありつつ、最後は「今日は本当に本当にありがとうございました!」とマイクなしで感謝を込め、ファンも大歓声で応え、ライブは終了した。

とんでもない2時間弱だった。「もう無理〜!」って言っていた人が「明日の朝『ZIP!』見てね!」と言って去っていくのもなかなか衝撃だったが、本当にこの華奢に見えて恐らくムキムキの6人は底知れぬパワーを秘めている。

似たようなユニットやグループが出ては消え、消えては出てを繰り返す、世知辛い時代。

彼女たちの武器であるこのノンストップという個性をこれからも大事に育てていってほしいなと思うし、個々の活動に関してもポテンシャルからすればまだまだ伸びしろは十分にあるはず。

これからも遠慮せず自分を開放して、いろいろな可能性に向けて、魅力を爆発させていってほしい。

こちらとしても「無理矢理ニュース書かなくてもいい」と言われようが、少しでもファンの方、ファンじゃない誰か、そして何らかの関係者の目に触れてもらう可能性があるのなら、彼女たちの魅力を広める一助になるように書き続けたい。

結果的にTPDがもっともっと大物になって、「は? ザテレビジョンって何だっけ?」って見捨てられても、それはそれで本望だ。

いや、それはやめて…涙で市松模様の枕を濡らすだろうから。(ザテレビジョン・取材・文=蒼野星流/取材協力=月山武桜)