太宰治の遺作となった小説「人間失格」を映像化した、小栗旬主演映画「人間失格 太宰治と3人の女たち」(9月13日[金]全国公開)の追加キャストが発表され、成田凌、千葉雄大、瀬戸康史、高良健吾、藤原竜也が出演することが分かった。

累計1200万部以上を売り上げ、現在もなお単一書籍として歴代ベストセラーランキングのトップを争う「人間失格」の誕生秘話を、太宰自身と彼を愛した3人の女性たちの目線から、事実を基にしたフィクションとして初めて映画化。

蜷川実花が監督を務め、太宰役に小栗、太宰を献身的に支える正妻・津島美知子役に宮沢りえ、太宰の愛人であり弟子でもある太田静子を沢尻エリカ、太宰の愛人で最後の女・山崎富栄を二階堂ふみが演じる。

■ 藤原竜也が太宰の同志・坂口安吾役を熱演!

そして今回、新たに男性キャストが解禁となった。成田は、当時太宰に関わったとされる編集者数名の要素を1人に集約した映画オリジナルのキャラクターで、太宰に「人間失格」の執筆を依頼する老舗出版社の若手編集者・佐倉潤一を演じる。

崇拝する太宰に執筆の依頼をするためたびたび太宰の前に現れては煙たがられているが、やがて太宰の巻き起こすさまざまな女性問題に巻き込まれ、翻弄(ほんろう)されていく熱心な若手編集者という役どころだ。

千葉が演じるのは、太宰の弟子であり愛人でもある静子(沢尻)の弟・太田薫。太宰の子供を身ごもった姉・静子に対して、世間体を気にして苦言を呈するも、音信不通となった太宰に本気で怒りをぶつける姉思いの弟役を強気に演じている。

また、太宰が心を許す親友であり、脚本家としてラジオやテレビなどを中心に活躍した気鋭の作家・伊馬春部を、瀬戸が演じる。自身と同じ福岡出身の伊馬を演じるにあたり、劇中で流ちょうな九州弁を披露している他、明るく人懐こい役どころをコミカルに表現する。

太宰を批判する若き日の三島由紀夫を演じるのは高良。後に日本文学界を代表する世界的作家となる三島は、無名時代に太宰と直接対面し真っ向から批判したという知られざる実話が残っており、本作ではスター作家にけんかを売る野心的な若手作家を、高良が強い目力と堂々たる演技で演じ、小栗演じる太宰との直接対決に挑む。

最後に、映画「Diner ダイナー」(7月5[金]全国公開)の主演に続き、2作目の蜷川実花作品となる藤原は、代表作「堕落論」など過激な思想で戦後一躍時代の人気者となった無頼派(ぶらいは)を代表する作家であり、実際に太宰の友人でもあった坂口安吾を演じる。

本作での坂口は、決して酒と薬を手放さない破天荒で強烈な作家であり、太宰を堕落へと誘う悪魔的な魅力を持つ人物として描かれ、この難役を藤原が唯一無二の存在感で体現している。

■ 成田凌(佐倉潤一役)コメント

蜷川実花さんの作品で、主演は小栗旬さんと聞いた時点で、迷いは全くなく、そのような作品に自分も参加できることがうれしかったです。僕が演じた太宰の担当編集者・佐倉潤一は、太宰の嫌な部分をたくさん見ていて、さまざまな問題に巻き込まれるのですが、何よりもまず学生時代からの太宰の大ファンで敬意が前提にあるということを大切に演じました。驚くほど映像がきれいで、どのシーンもすごく印象的で鮮明に残っています。どんな作品になるのか誰も想像できないから、完成した作品を見るのが本当に楽しみです。

■ 千葉雄大(太田薫役)コメント

沢尻さんの弟役は実は2回目なのですが、映画としては初めてで、光栄な時間でした。薫はある意味堅物だと思いますが、常に姉のことを思っている。それを根底にもって演じました。蜷川監督作品は、お客さんとしてファンだったので、自分が出演させていたきすごくうれしいですし、もっとこの世界観に浸っていたかったです。蜷川監督が描く太宰の人物像、末路がとても気になります。完成が楽しみです。

■ 瀬戸康史(伊馬春部役)コメント

僕は太宰の友人・伊馬春部という役を演じました。2人は本当に仲が良かったそうなので、距離感の近さを表現したかったのですが、初共演の小栗さんに非常に優しく接していただいて、楽しく演じることができました。また、伊馬が北九州出身ということで、僕も福岡で生まれ育ったので、福岡弁をやらせてもらっています。とても大切な印象に残るシーンになったと思います。

■ 高良健吾(三島由紀夫役)コメント

三島由紀夫さんの本には個人的にも影響を受けているので、プレッシャーはもちろんありましたが、演じられて光栄でした。今回自分が演じた三島は、21歳の学生の頃なので、みんなが持っている三島像とは差をつけたいという思いで探りながら演じていました。蜷川監督の三島への思い、演出も非常に的確で分かりやすく、若い時に鍛えていただいた小栗さんとの共演も、緊張感がありつつも本当に楽しかったです。

■ 藤原竜也(坂口安吾)コメント

蜷川監督とは「Diner ダイナー」でもご一緒させていただきましたが、小栗くん主演の本作に出演できるということは、非常に光栄でうれしかったです。坂口安吾という重要な役どころをいただき、実際に太宰と安吾が通っていたバー“ルパン”での撮影はまるでタイムスリップしたようにすごくすてきな空間で、大変貴重な経験をさせていただきました。

■ あらすじ

天才ベストセラー作家、太宰治。身重の妻・美知子と2人の子供がいながら、恋のうわさが絶えず、さらには自殺未遂を繰り返すという破天荒な生活を送っている。弟子でもある作家志望の静子と、未亡人の富栄。2人の愛人と正妻を巡り、日本中を騒がせた“文学史上最大のスキャンダル”が幕を開けようとしていた。(ザテレビジョン)