小泉孝太郎がKY刑事・冬彦に扮(ふん)する「金曜8時のドラマ『警視庁ゼロ係〜生活安全課なんでも相談室〜SEASON4』」(毎週金曜夜8:00-8:54、テレビ東京系ほか)が放送中。

厄介払いされたメンバーが集まる「ゼロ係」を舞台に、冬彦や寅三(松下由樹)らが難事件に挑む姿が好評を博している。

今回、“吸血鬼”という異名を持つ連続殺人鬼・神沼洋を演じて話題の中野裕太にインタビュー。サイコパスな役へのアプローチ法をはじめ、見どころなどを語ってもらった。

■ 徹底的な役作りで疲労困憊(こんぱい)

――ゼロ係は第4弾となる人気作ですが、その中に特殊な役で参加することはいかがですか?

失恋したり、心がわさわさしている時に、目の前にすてきな景色があるとほっこりするじゃないですか。…そんな感じです(笑)。

小泉さん松下さんらファミリーは、すごくすてきな景色で、神沼は“謎”として関係するので、その一部じゃないんです。

一部になるわけじゃなく、それを傍観していたり、そこに雨を降らせたり影響を与える立場にいるので。でもなんか目を開けた時にすてきな景色があると、気持ちいいみたいな(笑)。

――殺人鬼を演じるに当たり準備したことを教えてください。

演じることはワクワクしましたが、エクストリームな役なので役作りが大変でした。1日3本くらい本や映画を見て、下調べをしました。

その中で、神沼という役のテーマとなるような作品も見つけました。役作りをする短い期間で、「なんで人を殺すんだろう」とかを考え続けていたので、病みそうになりました。

――なかなか殺人犯の心情を考えながら見ないですもんね。

例えば、ハンニバル・レクターが登場する作品や、殺人鬼のリアルドキュメンタリー、インタビュー映像を見ていたんですね。普通「こわい」とか「こんな人もいるんだ」と他人事として見るけど、演じるために「この人は何を考えているんだろう」と理解しよう、共感しようとして見ていたので、とても疲れました。

■ 「ゼロ係」に新しい風を吹き込みたい

――私生活において、気持ちが役に引きづられることはありましたか?

役作りをしているときは心配でした。「よし、寝る前に殺人鬼のドキュメンタリーを見るか」と考えながら、「そういえば昼間も殺人鬼の本読んだな」って思ったり。でも撮影が始まってみると、私生活に影響されることはないですね。

殺害シーンの撮影は、感情的にも肉体的にも疲れるんですが、帰ったら何も覚えていないんです。これまでだと役によったら、私生活も引っ張られたりしていたのですが、初めての感覚です。

――演じていて、表情や視線で工夫したことはありますか?

演じるということは、自分の一部を取り出して全部にすることだと思います。テクニカルなことは、カメラの角度やお芝居のカットによって必要だったりしますが、あまり意識し過ぎないようにしています。自然に出てくるのが理想ですので。

――監督からの指示で、表現の仕方で気付いた点や新しい発見はありましたか?

撮影が始まる前に、監督とプロデューサーとみっちり、役について話し合う機会を用意していただきました。

その時に神沼のイメージを共有して、曲を聞いてもらったり、読んでいる本を見てもらったりしたので、根本的な部分は、委ねていただき、役に入りやすかったです。

あとは「こういうしぐさをすると分かりやすいよ」などの提案は頂きました。

――ドラマを見て、視聴者に感じてほしいことを教えてください。

殺人ものは世界中でやってきたエンターテインメントの形です。僕も「ゼロ係」に新しい風を吹き込めたら。これまでのシーズンとは違い、神沼は「ゼロ係」に別の奥行きを加えるような役なので、それがエンターテインメントとして成立していればいいなと思います。

見応えもありますので、面白く豊かなエンターテインメント作品を見れてよかったなとか、毎週金曜が楽しみだなと思っていただければ幸いです。(ザテレビジョン)