「イケメンが傷だらけになる様が見たい」という、女性なら誰しも(?)持っている願望をかなえる番組「傷だらけのイケメン達」(dTVチャンネルのひかりTVチャンネル+で配信中)。イケメン若手俳優が、さまざまなシチュエーションのもと、毎回何かしらのトラブルに巻き込まれ、傷つき汚れていく姿をアクションシーン満載で描く。1年間に渡って配信された同番組の最終回、9月の配信に登場するのは俳優の碓井将大。朝から続いた撮影のクライマックス、最後の入浴シーンに臨むその前に番組の感想などを聞いた。

■ 本当にハードな一日でした!

――この作品の企画を聞いた時、率直どう思われましたか。

不思議な企画だなって思いましたけど、監督の話を聞いて、「これは面白そうだ!やってみよう」という気持ちになりました。アクションもだいぶ自由にやらせてもらえて、楽しかったです。でも本当にハードな一日でした。

――ハードなアクションシーンが多かったですね。

本来、アクションはそんなにやる方ではないんですが、昨年、今年とアクションをやる機会が続いています。アクションをやる時は、ちゃんと稽古をしないと怪我をしちゃうので、今日のように初めて会った方と一日で作り上げなければならない芝居は緊張しますが、そこは気合を入れ集中してやりました。

■ 健康的に汗をかいている女性は素敵ですね

――“イケメンが傷つけられたり汚されたりすることを望む”女性のフェチズムについてはどう思いますか。

男性がピンク映画を観るのと一緒で、僕はありだと思います。今は男だから、女だからという時代じゃないと思うし、女性も正直に好きなことを表現できるようになってきたんじゃないでしょうか。この作品はそれに加えて日本人の持っている奥ゆかしさとか、何かいけないことをしている感じとかがあって、そういう少しだけ隠れている部分にいやらしさが増したり興奮したりすると思うんですよね。

――碓井さんが女性に求めるフェチズムは何ですか。

汗をかいている女性がいいですね。ねっとりした感じではなくて、フィットネスやスポーツで健康的に爽やかに汗をかいている女性は素敵だなと(笑)。最近は運動する女性が多いですし、女優さんでもアクションをやったりして、そういう作品も増えていますからね。ハリウッドのアクション映画でもマーベル作品で女性がメインの映画もありますし。

■ パーツの一部になりたい!

――今、映画の話が出ましたが、映画好きの碓井さんが、この作品をあえて好きな映画に例えてみるとしたら何でしょう。

最後の方のシーンなんですが、急に「笑ってくれ」って言われたり、そんな狂気的なところが塩田昭彦監督の『カナリア』みたいだなと思いました。また岩井俊二監督の作品のように、画の中の時間は自然に流れているのに急に日常から非日常的なことが起こる、笑いと怖さが合わさっているところもこの作品にはあって、短い時間でしたが、楽しく興味深く演じることができました。

――ご自身が海外の映画やテレビドラマなどに出演してみたいという目標はお持ちですか。

以前はそういう思いが強くありましたが、今は役者として参加するというよりも、作品をみんなで作りたい、どんな形でもかまわないので、そのパーツの一部になりたいという気持ちのほうが強いですね。役者だけに限定すると制限があるので、もっと幅広くクリエイティブなところで自由に参加したいです。

■ 面白いアプローチの作品。きっと愛が伝わると思います!

――今回が番組の最終回ということで、トリを飾ることになりましたが、心境はいかがですか。

すごく光栄です。初めは変な企画だなと思いましたが(笑)、皆さんが真剣に取り組んでいる作品に参加できて、こうして最後を務めさせていただけたのは本当に光栄ですし、何だか不思議な感じもします。とにかくスタッフの皆様、一年間お疲れさまでした。

――視聴者に向けて番組の魅力を、どんな風に伝えたいですか。

「何だこれ?」と思う不思議な部分もあるでしょうけど、イケメンを傷つけるという面白いアプローチで、他にはない一風変わった興味深い作品です。撮影も一日しかない限られた時間の中で、それでも面白いものを作ろうと試行錯誤しながら少数精鋭で作りました。きっと見てくださった方にも愛が伝わると思います。そして、またこういう番組が復活したらいいですね。

――では最後に、碓井さんを応援してくれているファンの方々に向けて一言お願いします。

僕は、今年は脱いでばっかりなんです(笑)。これからも頑張って体を鍛えて、その鍛えた体が僕のひとつの魅力になればいいかなと思います。ぜひ、この作品の感想も聞かせてください。これからもよろしくお願いします。

■ 加藤千春監督が喜びと自身のフェチズムを語る!

番組の最終回を記念して、加藤千春監督にも話を聞いた。

■ 特撮ヒーローが大好き!

――現場の雰囲気や流れが回を重ねるごとにどんどん良くなっているように見受けられましたが、監督からご覧になっていかがですか。

最初は試行錯誤と言いますか、分からないことだらけでした。私はバラエティー出身でドラマはやったことがありませんでした。ただ特撮のヒーローものが大好きで、ただただ、その大好きな特撮ヒーローに会いたいという願いと、私のゆがんだ性癖からなんですが、ヒーローがボコボコにされて傷だらけになった姿が見たいという思い、この2つから始まった番組なんです(笑)。

――ということは、この番組は監督のフェチズムの具現化なんですね。

そうなんです(笑)。アクションシーンでも普通はヒーローが勝って終わるところを、あえてやられて終わる。そういう番組をやりたくて、昔からずっと企画を出していましたが、どこの局からも「これは面白いけど斬新すぎて難しいね」と言われてなかなか通らなかったんです。

――ヒーローがボコボコにされて負けて終わる番組というのは、たしかに斬新ですね。

演じる俳優さんたちもフラストレーションが溜まっただろうなとは思います。なにせ今まで勝ち続けてきた方々が、負け続けなければならないんですから(笑)。

――次はどんなフェチズムを具現化させた作品を撮りたいですか。

最終的に敵が現れて、主人公がなぜかボコボコにされて終わるというパターンは変えずに、これからもいろんなバージョンをやっていけないかなと考えています。

――このスタイルを継続するということですか。

そうですね。これからもこのスタイルで別の新しい企画ができないかなと思っていまして。実は、実験的に箱根で撮ったんです。前半は主人公が爽やかに美味しいものを食べたりする普通の旅番組なんですが、最後の最後になぜか敵が現れてそこでやられてしまう(笑)。そういう新しい旅番組とか、いろんなパターンの作品が撮れたらいいなと思います。

■ 視聴者の方に突っ込んでいただいて成立する番組

――とにかく一年間お疲れさまでした。

ありがとうございます。なんとか一年間やり切りました。本当に幸せな時間でした。自分のやりたいことが思う存分こんなにできるなんて今までなかったので、楽しすぎました(笑)。

――出演された俳優の方々とスタッフに向けて一言どうぞ。

こんな私の趣味にお付き合いいただいて本当にありがとうございます。私の趣味の塊の番組でしたが、一緒に楽しんでもらえたら幸いです。

――この番組のファンに向けてもメッセージをお願いします。

どっぷりとハマっていただけたなら本望です。また、この番組は見ている方に突っ込んでいただいて初めて成立する番組だと思っているので、土曜の夜に「なんでやねん」とか「いやいや、おかしいでしょここ」と言って突っ込みながら見ていただければ、私は幸せです。本当に一年間ありがとうございました。(ザテレビジョン)