森田まさのりの人気同名漫画をドラマ化した「べしゃり暮らし」(毎週土曜夜11:15-0:05、テレビ朝日系)。漫才コンビを結成し、笑いの世界を目指して奮闘する2人の高校生・上妻圭右(間宮祥太朗)と辻本潤(渡辺大知)の青春を描く。

漫画のビジュアルを完璧に再現したヘアスタイルが話題を呼んでいる小芝風花は、辻本の元相方で彼に淡い恋心を抱いている女子高校生・鳥谷静代役で出演中。

インタビューでは、役柄や結構苦労したという漫才シーンの撮影秘話、注目を浴びた独特の髪形などについてたっぷり語ってもらった。

また、2019年1月からMCを担当している「オスカル!はなきんリサーチ」(毎週金曜深夜1:20-1:50、テレビ朝日)などで日々勉強しているというバラエティー番組への思いや、デビュー当時の懐かしい思い出、事務所の先輩・後輩という関係ならではのほほ笑ましいエピソードも披露!

――第2話から本格的に登場しましたけど、静代はどんなキャラクターですか?

笑いに対しても好きな人に対してもすごく真っすぐな女性。行動力があって、自分を曲げないところが魅力的だなと思っています。

大知さんが演じる潤くんに怒ったり、にらんだり(笑)、自分の感情をぶつけるシーンが多いので私の中では気が強いイメージ。

だから、あの独特のヘアスタイルが特徴的なウイッグを被ってお芝居をすると、家で台本を読んでいる時より語尾が強くなってしまうんです。

自然とスイッチが入る感覚。あのウイッグは静代になるために欠かせないアイテムです。ビジュアルって大事なんだなとあらためて思いました。

――静代のような髪形にしてみたいと思ったことは?

あまりにも独特過ぎて、さすがにピンポイントでは思わないですよ(笑)。ただ、髪色を明るくしたいという願望はありました。

金髪っぽくしたり、ブリーチを入れたりとか。もちろん髪形は今のロングのままですよ(笑)。

――潤と静代の漫才シーンはテンポがあって面白かったですね。

ありがとうございます! でも「漫才」はお芝居でもないし、普段のしゃべり言葉でもない。お稽古の時から思っていたんですけど、何が正解なのか全然分からなくて。漫才のシーンは本当に難しかったです。

――演出を担当している劇団ひとりさんからは、どんなアドバイスが?

静代は潤とコンビを組んでいた「SHIZU-JUN」でボケを担当していたので、ここは目線を外してとか、ちょっと半間空けてとか、ひとりさんが実際にお手本を見せてくださるんです。

それがめちゃくちゃ面白いんですよ。ひとりさんの身振り手振りや間の取り方などを参考にしながら頑張って“漫才”に挑戦しました。

――ひとりさんのお手本が面白過ぎてプレッシャーを感じたことは?

もちろん、同じようにはできないのでどうすれば近付けるのかということを自分なりに考えました。

でも、今回の作品はひとりさんが演出をしてくださったから、漫才のシーンも何とかできたのかなと思っています。もう、不安しかなかったですから(笑)。ひとりさんは漫才のネタも書いてくださったんです。

漫才のシーンはものすごく大変でしたけど、ひとりさんがOKを出してくださったから大丈夫という安心感がありました。

■ 小芝「ガチのアドリブ合戦は見ごたえがありますよ!」

――間宮祥太朗さんと渡辺大知さんの“漫才”を見た感想は?

基本的に間宮さんが自分で考えたネタを披露しているんです。完全なアドリブ漫才。間宮さんのボケに対して、大知さんがどんどんツッコんでいくスタイルです。

ガチのアドリブ合戦は見ごたえがありますよ!

――ちなみにですけど、ボケとツッコミだったらどっちのタイプ?

静代が(柳)ゆり菜ちゃん演じるはるかとコンビを組む「ニップレス」ではツッコミ、「SHIZU-JUN」ではボケ。作品の中で両方経験しているんですけど、どっちだろう…。

ツッコミだとどうしても同じ言葉ばかり出てきちゃうんです。漫才指導の方が男性だったということもあって、ツッコむ言葉が男っぽくなってしまうクセが(笑)。普段からツッコミ慣れていないからすごく難しかったですね。

だからといって、ボケが得意ということではありません(笑)。やっぱりどっちも難しいのであらためて芸人さんはすごいなと。リスペクトします!

――理想の“相方像”のようなものはありますか?

助けてくれる人、安心できる人がいいです。今回、お芝居で漫才をしてみて分かったんですけど、舞台に立つと味方は相方しかいないんですよ。

お互いに支え合っていくしかないんです。だから、撮影現場に大知さんやゆり菜ちゃんがいるとものすごく安心するんです。むしろ、2人の姿が見えないと心細い(笑)。それぐらい大切な存在なんだなと感じました。

――相方がいないのにこんなことを聞くのは大変申し訳ないんですけど…。もし、漫才をやるとしたらコンビ名は何がいいですか?

コンビ名? めちゃくちゃセンスが問われるじゃないですか(笑)。

――ムチャぶりしてすみません(笑)。

え〜、何がいいんだろう? やっぱり、名前を覚えてほしいですから…、自分と相方の名前を入れたいですね。

それこそ「SHIZU-JUN」みたいな感じで。その方が覚えてもらえそう。ただ「SHIZU-JUN」は言いにくかったです(笑)。自分たちのコンビ名なのに苦戦しました。

――では、今後の見どころをお願いします!

いよいよ、静代とはるかが「ニップレス」という漫才コンビとして本格的に活動を始めます。個人的には2人の女同士の友情が大好き。

ケンカをするシーンがあるんですけど、その時の掛け合いがものすごく面白くて。演じていて楽しかったです。

ひとりさんの演出もセリフをざっくり決めて、あとは自由にというシーンがあったりして、演者がやりやすい空気を作ってくださるんです。現場でどんどん変わっていく感じは新鮮でしたし、ワクワクしながらお芝居をしていました。

漫才を通して熱い友情物語が展開される青春ドラマを、ぜひ楽しんでください!

■ 小芝「めちゃくちゃ楽しんでいます(笑)」

――さて、ここからは「オスカル!はなきんリサーチ」についてお話を伺っていきたいのですが、毎回ものすごく楽しそうですね。

MCとしてなるべくテンションを上げていこうと自分なりに意識していますけど、それ以上にめちゃくちゃ楽しんでいます(笑)。

――以前のインタビューで「バラエティー番組に苦手意識がある」と仰っていましたが、少しずつ慣れてきたということですか?

他の番組では、まだ自分の立ち位置や求められていることが分からなかったりして難しいなと感じることが多いんですけど「オスカル」は、ちょっと失敗しても許してくださるというか、甘えさせてくれるスタッフの皆さんに助けられながら伸び伸びやっている感じ。

一緒にMCを担当している(岡田)結実ちゃん、いもっちゃん(井本彩花)は同じ事務所の後輩ですし、毎回登場する“お姉さん”たちもとても優しいのでアットホームな雰囲気の中でやらせていただいています。

――番組では、いつもおいしそうなものを食べているなという印象が(笑)。

番組で紹介するものはどれもおいしくて。毎回たくさん食べています(笑)。一日に何本かまとめて収録しているので最後の方はさすがにおなかがいっぱいですけど、全部完食していますよ! 

「オスカル」は大好きな番組なので、バラエティーのことを勉強しながら少しずつ力をつけていけたらいいなと思っています。

――お芝居に関して何か勉強していることはありますか?

最近はいろんなジャンルの舞台を見ています。先日、初めてバレエを見ました。

言葉ではなく体の動きでコミカルな感じや力強さが伝わってくるその表現力の豊かさはすごいなと。手足を使った優雅なしぐさなども勉強になりました。今度は歌舞伎や能を見てみたいです。

――ドラマやバラエティーなどで後輩と共演する機会が増えてきたと思いますけど、自身のデビュー当時のことは覚えていますか?

私が女優としてデビューしたのは2012年の夏に放送された連続ドラマ「息もできない夏」(フジテレビ系)。事務所の先輩である武井咲さんの妹役でした。

私はセットでの撮影が多かったんですけど「家の壁ってこんなに簡単に外れるんだ」ってびっくりした記憶があります。

ご飯を食べるシーンでは口の中に入れた唐揚げが全然飲み込めなくて。セリフを言えなかったことがあります(笑)。

何もかもが初めてのことだったので分からないことだらけでしたけど、共演者の方たちやスタッフの皆さんはとても優しく接してくださいました。

――武井さんとの共演で印象に残っていることは?

撮影の合間だったと思うんですけど、武井さんに「泣くお芝居ってどうやってやるんですか?」って聞いたことがありました。

――なかなかストレートな質問!

今考えると、よく聞けたなって思うんですけど(笑)。その時に武井さんから言われたのは「台本に“泣く”って書いてあったら泣かなきゃ、泣かなきゃって必死になっちゃうと思うけど、涙が流れなくても気持ちの方が大事だから」と。

だから「無理して泣こうと思わなくてもいいよ」って教えてくださったんです。

――それはすてきなアドバイスですね。

すごくうれしかったです。それで思い出したんですけど、この前「ラッパーに噛まれたらラッパーになるドラマ」(テレビ朝日系)で、いもっちゃん(井本彩花)と共演した時に同じことを聞かれたんですよ!

――井本さんからお芝居について?

「泣くお芝居ってどうしたらいいんですか?」って。

――おぉっ〜! それで、どんなアドバイスを?

私が武井さんに教えていただいた言葉をそのまま伝えました(笑)。

――職人の“技”の伝承みたいですね(笑)。

ちゃんと、私も武井さんに同じことを教えてもらったと伝えましたよ(笑)。でも、私に相談してくれたことがものすごくうれしくて。

今、いもっちゃんは15歳で、あの時の私と同じ年齢。すごくかわいく思えて、もっともっと頼りにされるよう頑張らなきゃって思いました。

――2019年もあと4カ月。やり残したことはありますか?

今年は、オタクやラッパー、漫才師などいろんな役に挑戦することができました。

これから撮影に入る作品も社会派というか、割とシリアスな感じなので女優としては充実した1年だったなと思います。個人的には勉強したいという欲がどんどん強くなってきて。今は歴史に興味があります。

本もたくさん読んで、これからもっともっと知識を増やしていきたいです!(ザテレビジョン・取材・文=月山武桜)