NHK総合で放送中の井上真央主演のドラマ「少年寅次郎」(毎週土曜夜9:00-9:50)が11月16日(土)に最終回を迎える。

国民的映画「男はつらいよ」シリーズで監督を務めた山田洋次が主人公・寅次郎の少年期を描いた「悪童 小説寅次郎の告白」をドラマ化した同作。寅次郎の出生の秘密から戦争を挟んだ“悪ガキ”時代、そして妹・さくらに見送られて葛飾柴又から旅立つ13歳までを描く。

最終回を目前に控え、制作統括の小松昌代氏が作品についてのエピソードを明かした。

光子を演じる井上が以前、インタビューで印象的だと語っていた寅次郎(井上優吏)が光子をおんぶするシーン。小松氏は「あのシーンは井上(真央)さんのクランクアップの日だったんです」と明かし、「井上さんは『寅ちゃんの成長を感じた』と話していましたが、成長していく寅次郎に対して光子のさまざまな思いが積み重なっていく様を芝居で見事に表現されていましたよね」と井上の演技を絶賛した。

■ 「彼自身の成長も重なっていた」

また、同作の大きな見どころとなっているのは二人の寅次郎の熱演。

小学生の頃の寅次郎を演じた藤原颯音については、「藤原くんは本当にああいう感じ(やんちゃ)ですからね(笑)。今までゲラゲラ笑っていたかと思ったら急に機嫌が変わったり…。

でもどこかの段階でスイッチが入ったみたいなんです。さくら(落井実結子)がしっかりしているからか、彼女に対して『負けちゃいけない、自分は兄なんだ』って。スイッチが入った瞬間が分かって面白かったです」と裏話を披露。

一方、中学生以降の寅次郎を演じる井上優吏にも撮影期間に変化があったという。

「1カ月ちょっとの撮影期間の間に顔つきが変わって、本当にびっくりしました。最初のうちは緊張でガチガチで、必死にその緊張をほぐしていたんです。はじめのうちは演出が寅次郎の気持ちの動きなども説明していたのですが、撮影の終盤には特に何も言ってないんですよ。

さくら(野澤しおり)と仲が良かったことや真央ちゃんと一緒に芝居をしていた影響もあると思いますが、寅次郎の感情をくみ取るということにとても優れていましたね。寅次郎も成長していきますが、彼自身の成長も重なっていたと思います」と語った。

11月16日(土)に放送される最終回では、しきりに腰をおさえるようになった光子を車家の人々は案じるが、平造(毎熊克哉)だけは知らん顔。そんな父を許せずにいる寅次郎と揺れ動く車家の人々の姿、そして寅次郎が“フーテンの寅”になるまでの姿が描かれる。

そして最終回に向けて、主演の井上よりコメントが寄せられた。

井上は、「『日本一の兄妹(きょうだい)』のお母ちゃんになれて、幸せでした」と出演の喜びを明かし、「どうか多くの皆さんに、寅ちゃんの旅立ちと成長を、そして車家を、最後まで見守っていただけたらうれしいです」とメッセージを送った。

■ 井上真央コメント

「少年寅次郎」をご覧の皆さん、いつも応援していただきありがとうございます。

ほんのひと時の小さな時間を、小さな幸せを、大切に丁寧に描いたこの作品が大好きです。

「日本一の兄妹(きょうだい)」のお母ちゃんになれて、幸せでした。

もうお別れとなってしまうことが残念でなりませんが、どうか多くの皆さんに、寅ちゃんの旅立ちと成長を、そして車家を、最後まで見守っていただけたらうれしいです。(ザテレビジョン)