芦田愛菜が、映画「星の子」で主演を務めることが決定した。

原作は、今村夏子による同名小説が原作で、主人公・ちひろ(芦田)と、ちひろを愛情たっぷりに育てながらも幼いころちひろの病気を奇跡的に治してしまったあやしい宗教を深く信じている両親の物語。思春期を迎えたちひろが、生まれて初めて両親と暮らす自分の世界を疑い始めていく姿が描かれていく。

監督・脚本は、「さよなら渓谷」(2013年)や「日日是好日」(2018年)でメガホンを取った大森立嗣。人間関係に対する深い理解と洗練された演出が特徴的な大森監督が本作をどのように手掛けるのか注目が集まる。

■ 主演・芦田愛菜コメント

原作を読ませて頂いて、信じるということについて深く考えました。自分の考えとは違うと思っていても、大切な人の考えを信じてみようと思ったり…

正しいか間違っているかの判断だけでなく、人はその人と、その周りをとりまく環境や人の想いによって見え方が変わってしまったり…

誰かを、何かを、たとえそれが自分の大切な人でも迷わず信じ続けることはとても難しい。そう感じました。私が演じさせて頂くちひろは、少しずつ自分の環境に違和感を感じつつも、悩みながら素直に物事をうけとめて真っ直ぐに生きている女の子だと思います。

これからちひろをどんな風に演じていくか、そしてこの映画の中で“信じる”ということは何なのか?ちひろと共に探していきたいと思います。

■ 大森立嗣監督コメント

『星の子』という小説を読んで思ったのは、自分のことを置いといてでも人を思う気持ちです。敏感で多感な14歳の少女は風に揺れながら、飛んでいってしまいそうな小さな体で立っています。それでも自分のことのように人を思うのです。これなんだろう?と思ったら、優しさでした。この映画が清涼な一陣の風のように、皆様を優しさで包み込むようになればと思っています。

■ 原作・今村夏子コメント

この小説を書いた後、私の信仰の有無について訊かれる機会が何度かありました。信仰に限ったことではありませんが、私は「信じる者」でも、「信じない者」でもありません。「信じたいのに、信じることができない者」であり、「信じていたことが、だんだん信じられなくなってくる者」です。信じる、信じない、の狭間にあるこの物語を、映画という形で味わえること、とても楽しみにしています。私が掴み損ねたかもしれない、ちひろの心の深部に映像を通じて触れられるのではないかと今から期待しています。(ザテレビジョン)