倉本聰脚本の帯ドラマ劇場「やすらぎの刻〜道」(毎週月〜金曜昼0:30-0:50ほか、テレビ朝日系ほか)の3月放送予定、第47週の第232話&第233話に里見浩太朗がゲスト出演。石坂浩二と初共演を果たすこととなった。

脚本家・菊村栄(石坂浩二)ら“テレビ人”たちが入居する老人ホーム『やすらぎの郷』の人間模様、そして、根来しの(清野菜名/風吹ジュン)・公平(風間俊介/橋爪功)夫妻の一代記を綴る『道』――という2つの世界が描かれている「やすらぎのの刻〜道」。その『やすらぎ』パートに、里見浩太朗がゲスト出演することが決定。里見は倉本作品への出演は「さよならお竜さん」(1980年/MBS)以来、約40年ぶりとなる。

今回、里見が演じるのは、シナリオハンティングを兼ねて旅に出た菊村栄が、山梨県の山間の村で出会う男“ニタニ”。その地の出身で細々と農業を営んでいるというニタニは、自分がかつて住んでいた“限界集落”に栄を案内する。ニタニはどこか謎めいた雰囲気を漂わせており、その発言で栄を翻弄していく。

里見がゲスト出演するのは、第47週の第232話&第233話の計2話分。その2話は、ほぼ栄とニタニのやりとりでストーリーが進んでいくため、石坂と里見は初共演にして、まるで“二人芝居”のようにがっつり組むこととなった。 

山梨県内の山里での撮影に挑んだ里見は、石坂とともに雪の残る集落をしみじみ歩きまわるシーンなどを熱演。スタッフがダウンコートや雪用ブーツで徹底防寒するほどの冷え込みの中、寒さを微塵も感じさせない堂々とした佇まいで長時間のロケに臨んだ。

里見は「今回は石坂さんと2人きりでたっぷり2話分、お芝居ができるのが楽しみでした」と、石坂との初共演が実現したうれしさを明かすとともに、「倉本先生の脚本には、僕自身が祖母の暮らす田舎に疎開していたころの生活がそっくりそのまま描かれていたので、喜んで出演させていただきました。まさに自分の子ども時代に入っていくような感覚で、この世界の中でお芝居ができて幸せでした」と“倉本ワールド”を堪能した喜びを語った。

石坂も「『やすらぎ』シリーズのいちばんいいところは、共演者たちが生きてきた時代がほぼ同じこと。今回、里見さんから疎開のお話をうかがいましたが、私自身も疎開を経験していましたのですぐにその光景が目に浮かびますし、通じあえるんです」と初共演にして共感しあったことを告白。2話分のみのゲストとしての出演に「僕としては、里見さんには入居メンバーとして、ずっと『やすらぎの郷』にいらしてほしかったなぁ。それが残念です!」と名残惜しそうに話していた。

■ 石坂浩二(菊村 栄 役)コメント

――里見浩太朗さんとの初共演が実現しましたが、里見さんの印象は?

初めて里見さんにお目にかかったのは、私が『水戸黄門』(TBS)を卒業した後です。里見さんが水戸光圀役を受け継いでくださることになり、ご挨拶に伺いました。ちょうど扮装をされているところですっかり黄門様になりきっていらっしゃいましたが、里見さんは時代劇でも貫禄のある品のよいお殿様を演じてこられた方ですので、そのときも「私よりもずっと品のよい黄門様だなぁ」と思ったことを覚えています(笑)。             

  『やすらぎ』シリーズのいちばんいいところは、共演者たちが生きてきた時代がほぼ同じこと。今回、里見さんから疎開したときのお話をうかがいましたが、私自身も疎開を経験していましたので、お話を聞けばすぐにその光景が目に浮かびますし、通じあえるんです。

――里見さん演じる、謎の男“ニタニ”とのやりとりで感じたことは?

今回、里見さんが演じてくださった“ニタニ”は、ちょっと変わった役柄。彼は農家としてずっとその地に足をつけて暮らしてきて、故郷が荒れ果てていく姿を目の当たりにしてきた…。でも実際は、“それだけではなさそうな男”で、彼が本当のことを言っているのかわからないよう、倉本先生が非常にうまくお書きになっているんです。見てくださる方によって、さまざまな受け取り方がある役柄だなと思っています。

里見さんは、どこか“イギリス風”のムードをまとっている方。イギリスには“ブリティッシュ・ジョーク”という文化がありますが、そんなブリティッシュ・ジョークを感じさせる軽妙なやりとりを残して、ニタニが去っていくところが、とてもかっこいいんですよ! でも僕としては里見さんには入居メンバーとして、ずっと『やすらぎの郷』にいらしてほしかったなぁ。それが残念です! 

■ 里見浩太朗(ニタニ 役)コメント

――石坂浩二さんとの初共演が実現しましたが、石坂さんの印象は?

石坂さんと僕は『水戸黄門』の4代目と5代目ですが、石坂さんは僕のイメージだと“貴公子”。静かな男らしさを持っていらっしゃる方だなと思っていました。

今回は、そんな石坂さんと2人きりでたっぷり2話分、お芝居ができるのが楽しみでした。思っていたとおり物静かな方で、何もしなくても“絵”になる、素晴らしい俳優さんですね。 

――『やすらぎ』シリーズはご覧になっていましたか?

もちろん見ていましたよ! お仕事をしてきた方や一緒にゴルフや麻雀を楽しんだ懐かしい方々がいっぱい出演されているので、「元気で頑張ってるなぁ」「あの女優さんは変わらないなぁ」…なんて、見ていて楽しくて仕方がないんですよね。

実は、『やすらぎの郷』で織本順吉さん演じる“加納英吉”が亡くなったシーンを見てすぐ、織本さんに電話したんです。「浩ちゃん、よく電話してくれたなぁ」ってとってもうれしそうに話してくださいましたが、そのあとすぐ天に召されてしまって…。本当に電話してよかったなと思いました。そういう懐かしさや時代への思いといったものが、『やすらぎ』シリーズには詰まっているんですよね。

――倉本作品への出演は40年ぶりですが、本作に出演して感じたことは?

倉本先生とはホテルでばったりお会いしたり、同じ飛行機に乗り合わせたこともありますが、先生の作品に本格的に出演するのは初めてです。

この『やすらぎの刻〜道』では戦前から終戦後まで、僕たちが子どものころの世界が描かれてきました。今回の脚本にも、僕自身が祖母の暮らす田舎に疎開していたころの生活がそっくりそのまま描かれていたので、喜んで出演させていただきました。やっぱり倉本先生も同じ時代を生きてきたんだなぁと感じられて、それがとってもうれしかったですね。僕が疎開していた田舎でも廃屋が増えましたし、祖母が養蚕をしていたので、“お蚕さん”が桑を食べる音がやかましくて寝られない…なんてことも経験していますから、セリフでその情景を話すのもとてもうれしかった。お蚕さんについては、脚本を見なくてもしゃべれるぐらい、よく知っていますからね(笑)。まさに自分の子ども時代に入っていくような感覚で、その世界の中に年齢を重ねた自分が存在している…。なんというか、この場所が僕にとっての『やすらぎ』の世界だと感じられ、演じていてとても楽しかったですね。この世界の中でお芝居ができて幸せでした。

――視聴者のみなさまにメッセージをお願いします!

『やすらぎ』シリーズの中に首を突っ込むことができて、本当に楽しいです。その“楽しそうな里見浩太朗”を、ぜひ見ていただきたいですね! 

実は、僕が演じた“ニタニ”が、その正体をのぞかせるのは一カ所だけ。でも、それすらも彼のジョークかもしれない…。そういう“含み”のあるところこそが、ニタニという男なんだろうなと思って演じました。何が起きるのか、本当に見てのお楽しみ。絶対に面白いですよ!(ザテレビジョン)