この時期はチョコレートが買いにくい。

「チョコもらえなそうだもんなー」「モテなそうだからな…」「自分で買ってもらったことにするのかしら…」

これ以上ないくらい、大きなお世話だ。ただ純粋に集中力を高めるために欲するんじゃ、と誰への言い訳なのか分からない上に、単なる被害妄想だが…何かの“見返り”以外ではチョコがもらえないのもまた事実…。

バラ色の人生とは程遠い、いわば“鈍色の人生”を過ごしてきた筆者がキスシーン多めの高校生のラブストーリーにどんな感情で向き合えばいいのか…と思ったが、視聴後すぐにビデオパスの加入方法を探したよね。

各局で放送されているドラマやバラエティーなどを事前に視聴して、独断と偏見とジョークに満ちたレビューで番組の魅力を紹介する、WEBサイト・ザテレビジョン流「試写室」。

今回は、2月8日(土)にスタートする「鈍色の箱の中で」(毎週土曜夜3:00-3:30、テレビ朝日)を取り上げる。

■ Introdution&Story

同ドラマは、電子コミックサービス「LINEマンガ」のオリジナル作品で、連載開始から3カ月連続で「LINEマンガ 無料連載 月間読者数ランキング」の1位(期間:2017年5月1日〜8月31日)に輝いたこともある人気作をドラマ化したラブストーリー。

同じ分譲マンションに住む幼なじみの高校生たちが織りなす、切なくも危険な偏愛ラブストーリーで、久保田紗友、萩原利久、神尾楓珠、岡本夏美、望月歩が主要キャストを務める。

萩原、神尾、望月の「3年A組―今から皆さんは、人質です―」(2019年、日本テレビ系)以来の再結集という点も話題になっている他、筧美和子、宇佐卓真らも出演している。

■ 第1話あらすじ

100世帯もの家族が暮らす分譲マンション。このマンションに住む桜井美羽(久保田)、辻内基秋(萩原)、真田利津(神尾)、高鳥あおい(岡本)、庄司悟(望月)の5人は、幼少期からいつも一緒に遊んでいた幼なじみ。

5人は今も同じ高校に通っていて接点は多いものの、その関係性は時を経て変化していき、今ではそれぞれが微妙な距離を感じながら暮らしている。

基秋にいちずな思いを抱きながらも、あと一歩が踏み出せずにいる美羽。そんな美羽の思いに気付かず、あくまで幼なじみとして接する基秋。

表面上は良き友人を演じながらも、美羽への劣等感や嫉妬心からいら立ちを募らせているあおい。その気持ちを受け止め、あおいと付き合っている悟。そして、そんな4人の関係を「なれ合い」だと批判し、一人距離を置いている利津…。

5人の思いが交錯する中、美羽が学校一のモテ男として女子人気を集めているバスケ部の本田先輩(宇佐)から大胆な告白を受ける。

あおいは、美羽の基秋への気持ちを知りながらも、嫉妬心からあえて美羽の背中を押すが、基秋への気持ちを捨てきれない美羽は、戸惑いを隠せない。

一方、基秋は美羽の思いに気付かず、新しい恋を応援するような言葉を口にしてしまい…。

そんな中、基秋が幼少時に憧れを抱いていたバイオリンの上手なお姉さん、河野綾芽(筧)がマンションに引っ越してくる。彩芽は10年ほど前、結婚を機にマンションを出ていったのだが、何か事情があるようで…。

■ 主観に満ちたレビュー

冒頭でも触れたが、美男美女のキラキララブストーリーはそろそろキツイお年頃の筆者だけに、正直初回の試写用映像が送られてきても、見ようか見まいか…。乙女が長い髪をバッサリいくべきか、いかぬべきか悩む時と同じくらい悩んだ。

それは冗談として、再生してすぐ、“お顔が天才”な久保田紗友が「逆壁ドン背伸びキス」を演じてくれるという神展開に、あっという間にそんな葛藤はどこかへぶっ飛んだ。

基秋め、、実にうらやましい……おっと、心の声が。

しかし、美男美女な上に、よくもまあここまでいい意味で個性豊かなキャストがそろったものだ。

久保田、萩原、神尾、岡本、望月…表と裏でギャップがエグい役がハマる俳優選手権・U-22の部があれば、全員ベスト8に入りそうなくらいの濃いメンツ。

久保田&萩原の“おんぶハグ”や、逆壁ドン背伸びキス、神尾のミステリアス流し目、望月のゆるふわスポーツマンぶりもほほ笑ましくて良いが、個人的には特に岡本演じるあおいのこじらせぶりが気になった。

劣等感&嫉妬心が服を着て歩いているような絶妙な立ち居振る舞いで、よくもまああんな距離で背中を押しといて、裏ではあんなことを言えるなあ。演技とはいえ、岡本の表情の演技には惚れ惚れするわ。

キスシーン多め、とは聞いていたが、1話からいろいろなパターンのキスシーンが登場。次回予告でも、さらにキケンなキスシーンが出てきていた…。

単なる青春キラキラ系のドラマじゃないことは、1話を見ればすぐに分かるので、どこかのひねくれおじさんのように、見るべきか見ないべきか、悩んでいる時間こそ青春の“無駄づかい”。見ずに後悔するより、見て後悔した方がいいでしょ。

いや、きっとあの高校教師ならこう言ってくれるはずだ。

「お前は間違ってない」

あ、局違った。(ザテレビジョン・文=人見知りシャイボーイ)