4月3日(金)公開の山田孝之主演映画「ステップ」でメガホンを取った飯塚健が監督した、シンガーソングライター・秦基博の書き下ろし主題歌「在る」のミュージックビデオが解禁となった。

本作は、「とんび」「流星ワゴン」の重松清による同名小説を飯塚監督が映画化したヒューマンドラマ。結婚3年目だが、30歳で妻に先立たれてシングルファーザーとなった健一(山田)が、亡き妻を思い続けながら、周りの人々との交流の中で一人娘・美紀と成長しながら歩む姿を描く。

また、健一や美紀を温く見守る登場人物として國村隼、余貴美子、広末涼子、伊藤沙莉、川栄李奈ら豪華俳優陣が集結している。

今回、秦が手掛けた本作の主題歌「在る」は、製作陣の熱烈オファーを受けた秦が本作を見て書き下ろした楽曲。聴く人を優しく温かく包み込む、大切な人たちへの思いが込められた歌詞とメロディーが評判となっている。

映画公開を記念して作られた今回のMVでは、作詞・作曲を手掛けた秦自らが出演し、演奏と歌唱を披露。

また、映画で山田演じる健一の娘・美紀の6〜8歳時代を演じた子役・白鳥玉季も、美紀役としてミュージックビデオに出演している。

健一と美紀の父娘を中心に展開される映画本編のシーンと、今回新たに撮影された秦、白鳥のシーン、そして主題歌「在る」の歌詞とメロディーがリンクし合い、見る者の心を揺さぶる珠玉のMVが完成した。

撮影は、実際に映画に登場するロケ地で実施。健一が幼い娘・美紀をベビーカーに乗せて歩く坂道や、陸橋、三差路など、登場するのはいずれも父娘が人生の重要な一歩を踏み出すシーンで度々映し出される、象徴的なスポットだ。そこに秦が降り立ち、ギターを弾きながら「在る」を繊細に歌い上げている。

秦が陸橋で歌唱するシーンでは、ちょうどサビの部分で陸橋の下を電車が走る様子を収めることに成功。メガホンを取った飯塚監督は「とてもいいタイミングで電車が通るところを撮れたので、効果的な絵になっていると思います」と自信をのぞかせている。

続けて「どんな場所で秦さんに歌ってもらおうかと考えた時に、妻を亡くした健一と美紀が再出発する場所じゃないと、何も撮れないと思った」と語り、「映画で美紀の成長に合わせて俯瞰で撮っていたあの場所以外で撮ることは、思いつかなかったですね。その場所で、見る人の背中を押すようなものが撮れればいいなと思っていました」と“場所”にこだわって撮影したことを告白した。

出来上がりについても、飯塚監督は「この場所で主題歌と映画がうまくリンクしたんじゃないかな」と手応えを感じていることを明かしている。

秦も、映画のキーとなる場所での撮影に「そこで自分が歌っているというのは、不思議な気持ちでしたが、とてもうれしかった」と素直な気持ちを語りつつ、あらためて主題歌「在る」の曲作りについても言及。

秦は「映画を見せていただいた後、エンドロールにどんな曲が流れたら良いのかなというのをイメージしていて、それであのギターのフレーズだったり、歌詞のいくつかが出てきたという感じでした。そこから完成に至るまで、映画から頂いたインスピレーションをもとに楽曲が生まれていきました」とコメントした。

また、今回曲作りにおいて重きを置いたのは、映画の主人公・健一が妻を亡くしたことに代表される「喪失感」だったという。

「誰かがいなくなってしまうこと、だけどそこに存在するということ、それは映画からすごく感じたことでした」と、主題歌との向き合い方を語った。

ちなみに、本作で秦が好きなシーンは「健一が夜に家事とかやることを全部終えて、お酒を飲みながら妻の遺影に話し掛ける場面」とのこと。果たして、どんなシーンに仕上がっているのか。(ザテレビジョン)