吉川晃司主演のドラマ「探偵・由利麟太郎」(毎週火曜夜9:00-9:54、フジテレビ系)が、7月14日(火)に最終回を迎える。14日の最終章「マーダー・バタフライ」後編には、キーパーソンの一人を演じる佐野岳が出演する。

本作は、白髪の名探偵・由利麟太郎(吉川)が、ミステリー作家志望の青年・三津木俊助(志尊淳)とバディーを組み、数々の奇怪な難事件に挑む横溝正史原作のホラーミステリー。「マーダー・バタフライ」は、由利麟太郎シリーズの中で最も人気があり、横溝が世に送り出した戦後初の本格長編小説でもある「蝶々殺人事件」が原作。

■ 殺されたスター女優の死を巡る、愛憎渦巻く人間関係

前編である第4話では、オペラ界のスター女優・原さくら(高岡早紀)が何者かに殺され、謎の怪事件が開幕。さくらの遺体はなぜか、コントラバスケースの中に詰め込まれていた。

オペラ会場に来ていた由利もさくらの死を確認するが、その後、死んだはずのさくらの亡霊を見たと、さくらの夫や楽団員たちが奇妙なことを言い出す。そんな中、今度は宿泊先のホテルで、マネジャー助手が転落死する事件が起きる。

登場する全ての関係者がさくらにほれ込んでいるという共通点があり、愛憎渦巻く複雑な人間関係が事件の鍵を握る。さくらに一方的に思いを寄せる一人が、佐野演じるテノール歌手の小野だ。レディーキラーの異名を持ち、また、さくらと親密な関係を疑われるモテ男。最終回で明らかになる“楽団の知られざる過去”を知るキーパーソンでもある。

数々のドラマで活躍し、その力強いまなざしが印象深い佐野が、最終回の見どころ、吉川や志尊の印象を語った。

■ 佐野岳コメント

――「マーダー・バタフライ」の台本を読んだ時の感想をお願いします。

一回読んだだけでは、すぐに理解できないくらい難解で、さまざまな事実が複雑に絡みあうストーリーでした。複雑さの度合いが、ミステリー好きの人にも満足していただける内容になっているのではないかと思います。ミスリードを誘うような場面がいくつもあるので、そこにも注目していただければと思います。

――歌手・小野竜彦を演じるに当たり意識したことはありますか?

高岡早紀さん演じるさくら先生への愛情を一番大切にしたいと思いました。小野の全ての原動力が、さくら先生なので、まずは“さくら先生像”を自分の中で作り込んで演じました。

――横溝ミステリー「探偵・由利麟太郎」について。

横溝作品ならではの世界観がしっかりと表現されているのが、映像としても伝わるのではないかなと思います。

――吉川晃司さんの印象や、撮影現場での様子をお教えください。

吉川さんとは「下町ロケット」(2015年、TBS系)で共演させていただいて以来2度目です。

あと、実は僕、吉川さんのライブにも1度行かせていただいたことがあるんです。僕の人生で初めて行ったライブが吉川さんのライブでした。そのライブの時、吉川さんが指輪を無くされたんですよ。舞台上で、「ちょっと待ってくれよ。オレの指輪とれたよ!」って仰って(笑)。思い出深いです。

すごく強いオーラを放ってらっしゃるので、緊張しちゃうかなと思っていたんですけど、とてもチャーミングな方で、おどけてみせてくれたり、男でもその魅力に魅せられます。

――志尊淳さんとの共演はいかがでしたか。

志尊君は、常に作品を良いものにしようと現場のことに気を配っていて、柔和な雰囲気とはギャップもあり、とても魅力的だなと思います。

――京都・大阪での撮影について。

京都はすごく好きです。京都東映撮影所は、役者とスタッフさんというより、人と人が仕事をしているというイメージで、変な隔たりがなくて、僕はやりやすいなと思います。田舎出身なので、京都の落ち着いた感じは好きですね。

――最終回のみどころ、視聴者へのメッセージをお願いします。

いろんな愛情の形があって、それゆえにどんどん複雑にこじれていく。単に愛情って、響きはいいですけれど、少し道を外すと、憎しみにもつながる危ういものだなと感じます。今回、複雑な愛情というものをキーポイントとして演じたので、そのあたりを楽しみにしていただければと思います。

■ 5話あらすじ

オペラ女優の原さくら(高岡早紀)が何者かに殺された。その場に居合わせた由利麟太郎(吉川晃司)も遺体を確認するが、その後、楽団員たちは、死んだはずのさくらの亡霊を見たと口をそろえる。その亡霊の謎が解けぬ中、今度は宿泊先のホテルでマネジャー助手の雨宮順平(水沢林太郎)が死亡。4階にあるさくらの夫・原聡一郎(大鶴義丹)の部屋の窓が開いていたことから転落死と思われたが、遺体を確認した由利は、残された痕跡から絞殺だと確信する。

さくらに続く仲間の死に、さくらのマネジャー・土屋恭蔵(鈴木一真)、若手女優の相良千恵子(吉谷彩子)ら楽団員たちが騒然とする中、聡一郎の部屋を検証した由利は、次に三津木俊助(志尊淳)と、居合わせた小野(佐野岳)を連れて5階の衣裳部屋へ。

そして再び部屋の中を調べた後、「雨宮くんはここから落とされた」と告げ、俊助を驚かせる。由利によると、嵐でホテルが停電しているさなか、雨宮は4階の部屋で殺害され、犯人によって5階まで運ばれて落とされたという。さらに、事件の一部始終を説明しようと由利が等々力警部(田辺誠一)を呼び出すと、傍らにいた小野が重い口を開く。

果たして雨宮は誰によって何のために殺されたのか。いまだ捕まっていない、さくら殺害事件の犯人と同一人物による犯行なのか。楽団員たちの複雑な人間関係と知られざる過去、さくらの亡霊の正体が次々と明らかになる。(ザテレビジョン)