9月22日(火)に、水谷豊、岸部一徳、檀れいが出演する「無用庵隠居修行4」(夜8:00-9:54、BS朝日)が放送される。

本作は直木賞受賞作家・海老沢泰久原作の短編時代小説「無用庵隠居修行」を、時代劇「だましゑ歌麿」シリーズの水谷豊と吉川一義監督のコンビでドラマ化したもの。2017年に第1弾が放送され、今回は第4弾となる。

■ のんびりと隠居暮らしを楽しむ半兵衛に水谷豊

水谷演じる主人公・日向半兵衛はかつての徳川家の直参旗本・大番士。病で妻を亡くし、出世のことしか考えない同僚に嫌気がさし「無用庵」でのんびりと隠居暮らしをしている。

岸部は、幼少時から半兵衛に付き従う用人・勝谷彦之助を演じる。半兵衛とは主従を超えた絆で結ばれており、信頼し合っていればこその毒舌を交えたやり取りを交わす。

檀は旗本の息女・松田奈津を。勝谷が半兵衛の後妻にと見合いを仕組んだことをきっかけに意気投合する。離縁経験があり、自らを「お転婆」と評す行動派。本気か冗談か真意は見せないものの、半兵衛との再婚には積極的。

■ 中山忍、石田ひかり、橋本マナミらも出演

また、半兵衛の悪行退治に力を貸す元御庭番衆・藤兵衛に田山涼成、半兵衛にとっては奈津以外に気になる女性でもある初花の女将・お咲に中山忍、半兵衛の養子で書院番士・日向新太郎に NHK 連続テレビ小説「エール」にも出演した田中偉登、その妻・おふみに松風理咲、奈津の父・松田清四郎に橋爪淳、その妻・郁に市毛良枝、半兵衛の理解者でもある火付盗賊改・長谷川平蔵に榎木孝明、半兵衛を高く評価している老中・松平定信に杉本哲太など、レギュラーメンバーが集結。

さらに、半兵衛の幼なじみ・安田善四郎に段田安則、その妻・里に石田ひかりがゲスト出演。また、清水ミチコと堀部圭亮が祈祷師として登場する。そのほか、2作目から登場した橋本マナミも農民おせき役で再び出演。夏木マリも過去3作同様の安定した語りで登場。

水谷豊、岸部一徳、檀れいからはコメントが届いている。

■ 水谷豊 コメント

1年に一度、この3人でまたこの世界に行けるのかと思うと緊張もしますが、嬉しさもかなりあります。京都に来ると時代劇、時代劇は京都、という思いもありますし、ここの撮影スタッフが本当に素晴らしい。もう慣れてもいいだろうと思うのですが、来るたびに思うことでもあります。

吉川監督が始まった時からおっしゃっているのですが、武士も家の中でまで立派な喋り方をしていないはずだと。そこが面白いんです。半兵衛は長谷川平蔵や松平定信と堂々と話すところがありますが、家の中では全く違う人のように勝谷と奈津と振る舞う。そんな喜劇の要素もあり、シリアスドラマにもなっている。このバランスがとても面白いですね。そもそも僕がこれほど岸部一徳さんに偉そうにできるのはこの仕事だけですし(笑)。

檀さんとの掛け合いも本当に楽しいです。この年齢の僕が女性に対してこんな振る舞いをできるのも、これまたこの作品だけ(笑)。私生活でそんなことできないですよ(笑)。

今回は段田安則さん演じる幼なじみとその息子が出てきます。この二人の存在が本当にたまらない。普段は面白おかしく過ごしていますが、“たまらない”という出来事が待っています。僕としてはそれが印象的でした。

時代劇はいろいろ見てきましたが、「無用庵隠居修行」のような時代劇は無くならないで欲しいと思います。もしも誰か別の人がやっていたら、僕もとても羨ましいと思っていたでしょう。それほどこういう時代劇はあってほしいなと思っています。

■ 岸部一徳 コメント

水谷さんの日向半兵衛を見ているだけでも面白いのですが、侍の日常は本当にこうなんだろうなというところが面白い。ちょっと珍しい時代劇ですが、見ている方も心地いいのではないかなと思います。勝谷も少し子どもっぽくて楽しいです。

ここでの撮影は、毎日朝起きて始まり、その日が終わるという感じで過ぎていく。もう永遠に続けてもいいなと思うぐらい楽しいです。京都松竹の撮影所、吉川監督、スタッフ、そして水谷さん、檀さん。全部が揃っているんです。ずっとやって欲しいなという気持ちですね。

水谷さんも言っていたように武士も日常ではそんなに威張っていたり、きっちりしているわけではないと。そんな侍の日常をやるときに意外とわからないことも多かったのですが、監督が的確に教えてくれるんです。若い人に芝居をつけている監督の声を横で聞いて、なるほどと思う。本当にそういう意味では勉強になります。

■ 檀れい コメント

春が来るたびに「そろそろ無用庵の季節だな」という気持ちになります(笑)。時代劇ですが、日常でドタバタしつつも最後はほっこりする作品なので、年に一度の楽しみになっています。京都に来ると皆さんがワンチームになってものづくりに励んでいらっしゃるので、とても勉強になります。4年目でスタッフ、キャストが家族みたいになってきているという感覚が自分の中で湧き上がってきて特別な感じがしています。

1作目では水谷さんと岸部さんの普段の仲のいい感じが役としても活かされていて、その中にどうにか私も割り込んでみたいと思っていました(笑)。今回は4年目で少しずつお二人に近づけたかなと。

今回も奈津は少しでも半兵衛様に近づきたくて、力になりたくて、お転婆を発揮します。吉川組の撮影は私を含め皆さんが楽しんで演じている。そんな楽しい気持ちが画面に出ているのかなと思います。それぐらいキャスト、スタッフの皆さんがこの作品を愛してこの仕事を楽しんで、でも緊張感もあってすごく素敵な現場です。それが多分贅沢な時間であり、またやりたい、ずっと続いて欲しいという気持ちにつながっていると思います。

今回の「無用庵」はとてもシリアスであり、ドラマチックでもあり…。私、台本を読んだ時にはぁーとため息が出るぐらい、いつもとは少しテイストが違って切なくなってしまう内容だったんです。それでも「無用庵」として最後は心が温かくなるような展開になっていますので、よりこの作品を楽しんで頂けたらと思います。

■ 「無用庵隠居修行4」あらすじ

遊女ばかりを狙う辻斬りが暗躍する江戸。半兵衛(水谷豊)は、「自分の出る幕がない」と元気のない用人・勝谷(岸部一徳)と出くわす。若殿・新太郎(田中偉登)は勤めも無難にこなし、嫁のおふみ(松風理咲) は何かと気が利いている。もう隠居するしかないのかと、とこぼす勝谷に大殿・半兵衛は隠居修行をさせてやろうと誘いをかける。

しかし、松田家で清四郎(橋爪淳)と妻の郁(市毛良枝)から娘の奈津(檀れい)との縁談を迫られ、冷や汗の半兵衛を得意の機転で救った勝谷は働きの場を取り戻したと機嫌を直す。

一方、書院番へと出世した新太郎だったが、生真面目すぎる性格がたたり下足番へと降格した同僚の正太郎(森永悠希)が気になって仕方がない。正太郎は父・半兵衛の幼なじみ・安田善四郎(段田安則)の息子。先輩大番士からいじめられる正太郎に優しい言葉をかける。

その新太郎が御番頭・佐藤(斉藤暁)への届け物をした際、不審な書状を拾った。勝谷からその書状について相談された半兵衛が中を改めると、差出人に「黒田」という名が。半兵衛の目の前で浮世絵を買い占めるなど、黒田(松澤一之)に関しては悪い噂も聞いている。半兵衛は強い決意とともに書状を懐にしまう。

祈祷師のお加代(清水ミチコ)と峰蔵(堀部圭亮)ら悪霊払いの一団が半兵衛の無用庵へとやってきた。奇妙な呪文を唱え、半兵衛の性格などをズバリ言い当てるお加代らの不穏な予言にさすがの半兵衛もうす気味悪く感じる。

辻斬りの下手人をあげられず、定信(杉本哲太)も苛立ちを露わに。早々に捕えよ、との命を受けた平蔵(榎木孝明)を助けることになった半兵衛は、辻斬りが白装束であったことから、お加代ら祈祷師の一団が怪しいと聞かされる。(ザテレビジョン)