山田涼介と田中圭が異母兄弟を演じる金曜ドラマ「キワドい2人-K2-池袋署刑事課神崎・黒木」(毎週金曜夜10:00-10:54、TBS系)。山田演じる神崎隆一は生真面目で人情派の新米刑事、一方、田中演じる黒木賢司は直感力に優れた検挙率No.1刑事だが破天荒なタイプ。全く正反対の2人がバディを組み、事件を解決していくのだが、そんな2人の捜査に関わる存在が登場する。それが9/11放送の第1話で2人に助けてもらった氏原彩乃だ。今後、彩乃は忙しい2人の食事を作ったり、捜査の面でも活躍していく。

その彩乃を演じるのは、2019年の映画「町田くんの世界」のオーディションで1000人を超える候補の中からヒロインに抜擢され、その後、ブルーリボン賞、山路ふみ子映画賞、毎日映画コンクールなどの新人賞を総なめにした関水渚・22歳。デビュー作以降は映画2本に出演し、ドラマもこの「キワドい2人-K2-―」が3本目のレギュラー作品となる。

――まずは、今回の役どころを教えてください。

第1話では謎の女役で、とある理由から誘拐事件に巻き込まれ、爆発が起きたり、水の中に落ちたりしましたが(笑)、途中で素性が明らかとなり、第2話からは神崎さん、黒木さんの近くにいる存在となって、事件の捜査にも関わっていきます。

――彩乃はどんな女子?

とても快活で前向きで度胸のある女の子です。まだ子供なので間違えることもありますが、ガツガツ進んでいく怖いもの知らずなタイプだと思います。

――ご自身と似ていると思うところは?

一人っ子で若干寂しがり屋のところは似ているかなと思います。私も一人っ子なので。でも、他にはあまり似ていると思うところがないので、最初は役づくりに苦戦しました。ガツガツ行くところが分からなかったんです。それでプロデューサーさんに相談して、いろいろヒントをいただいたんですけど、結局一番参考になったのは、ドラマ版「コンフィデンスマンJP」(2018年フジテレビ系)の長澤まさみさんのお芝居でした。とても振り切ったお芝居をなさっているので、私もこのぐらい振り切りたいなと思いました。

■ 戸惑いを解決してくれたのは、映画で共演した先輩!

――第1話の中で役名すらも変わってしまう役どころなので、そういった部分にも戸惑われたのでは?

非常に戸惑いました。ここまでだったらやっていいかな? ここまで振り切っていいのかな?と。今回はお仕事ができない自粛期間があったので、余計なところまで考えてしまったのかもしれません。役の背景を想像し過ぎて、こういうことはするけど、こういうことはしない子だろうなとかって、いろいろ決めつけ過ぎてしまっていたんです。それをやめたら演じやすくなりました。

――どうやって、そこに行き着いたんですか?

映画「コンフィデンスマンJP プリンセス編」で共演させていただいた、長澤まさみさんに「全ての答えは台本に書いてある」と言われたんです。なぜ、そのセリフを言ったのかの理由も台本にあると聞いてからは、無駄な想像はせずに台本と向き合おうと思うようになりました。

――今作で山田涼介さん演じる神崎は人情派で生真面目、田中圭さん演じる黒木は破天荒だけど直感力があります。関水さんはどちらのタイプですか?

直感力はないですし、破天荒でもないので、どちらかというと神崎さんのほうが近いかな? あそこまで生真面目ではないですけど(笑)。好きなタイプは黒木さんです。大人の余裕を感じられるので、そこがかっこいいなと思います。

――現場でのお2人はどんな存在ですか? ちなみに何と呼ばれてますか?

お2人とも、お兄ちゃんみたいな存在です。最初はナギちゃんだったのですが、だんだん距離が縮まり、今はナギと呼ばれています。

――現場ではどんなお話しをされているんですか?

だいたい世間話をしていますね。先日は圭さんの発案で、3人で“オシャレなものしりとり”をしました。でも、3人ともオシャレじゃないのか、全然進まなくて、「つまんないから止めよう」となりました。ちなみに私はズッキーニって言いました(笑)。

■ 山田涼介と田中圭の“優しさ”がすごい!

――とても楽しそうですが、最初はやはり緊張しました?

初日はすごく緊張しました。圭さんと近い距離でお芝居をしている間、ずーっとドキドキしてました。どうしよう、どうしようって、本当に緊張しましたが、お2人とも優しいので慣れてきました。

――例えば、どんな場面で優しさを感じたんですか?

たくさんあるんですけど、撮影中に私がなかなかOKを出せなくて謝ったら、山田さんは「いいよいいよ、全然気にしないで」と言ってくださって、圭さんは無言で親指を立てるポーズ(サムズアップ)をしてくださいました(笑)。第1話のクライマックスの大事なシーンの撮影だったのですが、その後、圭さんとお話ししたら、「最終的にすごくいいシーンになったから、あのポーズをしたんだ」と仰ってくださって、本当にお優しいなと思いました。ほかにも私が料理をしながらセリフを言うときに、料理に夢中になり過ぎてセリフが飛んでしまったんです。そのときは山田さんが「分かる、分かる。何かやりながらのシーンだとセリフ飛んじゃうときあるよね」とフォローしてくださいました。

――山田さんと田中さん。共演する以前と後では印象が変わりましたか?

お2人ともバラエティ番組で見ていて、よくお話しされる方たちなのかな?と思っていたら、最初は物静かで。そうしたら、最初は2人とも人見知りしていたそうで、意外性を感じました。私自身も結構人見知りだと思うんですけど、周囲からはそうでもないと言われます。

――2人は兄弟役ですが、似てるなと感じる部分はありますか?

あります! でも、言葉で説明するのは難しいです。言うことやお芝居の仕方は全然違うのですが、1カ月ぐらい一緒にいたら、誰もが似ているなと感じると思います(笑)。感覚的な部分が似ているんですよね。お2人も似ていると思うっておっしゃっていました。

■ 彩乃が作るおいしい料理のせいで事件が!?

――ちなみに、彩乃はお料理が上手ですが、関水さんは?

最近やるようになりました。現場で私がたくさん料理をするので、山田さんと田中さんに「ナギは普段料理するの?」と聞かれて、そのときはあまりしていなかったので「最近はあまり」と答えたら、「料理はできたほうがいいよね」と言われたことがちょっと悔しくって(笑)、最近するようになりました。

――今作では毎話事件が起きますが、最近、関水さんの周囲で事件が起きたことはありますか?

圭さんとの2人芝居をするシーンがあったんですね。ちょっと深刻なシーンだったのに、私、すごくお腹が空いてしまって。しかも彩乃が作った野菜炒めがすごくいい匂いで、おいしそうだったんですよ。でも、彩乃は食べられず、黒木さんだけが食べる設定で…その食べる姿を見ていたらお腹がグーと鳴ってしまったんです。「すみません。お腹鳴りました」と告白して、もう一度撮り直したら、全く同じタイミングでまた鳴ってしまって! 2度目は圭さんも笑ってしまって、もうダメでした(笑)。

――では、最後に視聴者へのメッセージをお願いいたします。

第2話の冒頭で神崎さんと黒木さんが家で細かいことでモメているシーンがあって、脚本を読んだときに絶対面白いだろうなと思ったので、私もオンエアを見るのが楽しみです!

皆さんが明るくなれるようなドラマになっていると思いますので、毎週金曜日、楽しんでご覧いただけたらうれしいです。(ザテレビジョン・取材・文=及川静)