9月22日放送の「石橋、薪を焚べる」(フジテレビ)のゲストに、俳優の佐藤二朗が登場。石橋貴明と焚き火を囲みながら、俳優としての半生を語った。その中で、今後の目標を語った佐藤だが、石橋の言葉を受けて「そっちの方がカッコいい」と前言撤回する一幕があった。

今回が初対面という二人。石橋から「面白い人がいるんだな」と言われると、佐藤は「石橋さんこんなこと言われたくないだろうと思いつつも、正直なことを言うと、“石橋貴明”ってやっぱ実在するんだ。ほぼネッシー」と笑いを誘った。

■ 佐藤二朗の憧れの俳優とは

石橋から憧れの俳優を聞かれると、松田優作を挙げた佐藤。「大学一年か二年の時に亡くなったわけです。そのとき役者になりたいと思ってはいたけど、なれるかどうかも分からない中で、松田優作さんが亡くなったのは結構ショックでしたね」と語った。

続けて、自転車キンクリートの演出家・鈴木裕美と飲んでいた時も、演じてみたいシーンや俳優の名前を聞かれ、松田優作の名前を挙げたという。「僕ね、松田優作って言ったんですよ。そしたら鈴木裕美さんが『自分のルックス考えないと』って言われたんですけど(笑)いまでもその可能性は諦めてないですね。いまだに松田優作さんの『野獣死すべし』みたいな芝居がしたいなって思う」と明かした。

石橋が「ハードボイルドな!」と言うと、照れた様子で笑った佐藤だが、「いずれ僕はハードボイルドを撮りたいんですよ」と告白。石橋は「え!?なんで面白い人撮らないんですか!」と聞くと、声に出して笑った佐藤。周囲からも同様の声があったと言うが、監督として手掛けたいと思う作品の方向性は違うという。

負を抱えた人間の成長物語には興味がないと語り、「負がそこにあるのに、状況良くなってないのに明日もちょっと生きてみるかって思うところに、小さなきっかけだと思うんですけど…そこにものすごい、なんかドラマを感じるんですね。なので、僕が書くときはいつもそういう話になっちゃうんですけど」と、映画監督としての思いを明かし、続けて「やりたいことをやりたいので、やりたいことをやりたい、っていう感じです(笑)…ごめんなさい小学生の感想文みたいになっちゃった」と笑いを誘った。

■ どこまでセリフでどこまでアドリブ?

ドラマ「今日から俺は!!」(2018年、日本テレビ系)について、石橋が「この人はどこまでセリフでどこまでアドリブでやってるんだろうっていう…」と疑問をぶつけると、佐藤は、『勇者ヨシヒコ』シリーズで脚本・演出を手掛けた福田雄一監督とのエピソードを語った。

本来であれば、段取り、数回のテストを経て本番撮影に入るはずが、佐藤演じる仏役のシーンだけ段取りがなかったという。「ありえないんです!そんなこと」と佐藤。台本についても、「長セリ(フ)があって、長セリが終わったあと、ト書きで『仏、以上のセリフを適宜噛む』って書いてあるんです。俺任せかよ!」とツッコミを入れながら語った。しかし、その裏では福田監督と、セリフを噛む場所などについて緻密な打ち合わせをしていると明かした。

俳優としては、松尾スズキが書いていた「彼岸」という言葉を例に出し、「誰も到達できない彼岸にいたい」と役者に対する思いを語った。続けて、「『噛む』とか、『適宜噛む』とか話が戻りますけど(笑)これもなぁ…そういうのは想像させるのが一番いいだろうと思って、みなさんの想像にお任せしますって言ってたんですけど。例えば、仏で最新シーズンでセリフを忘れるやつなんかは、これ初めて言いますけど、気が遠くなるほど練習してます家で、忘れる芝居を。で、ガチで騙そうとしてますお客を。普通のセリフの何倍も家で練習、稽古してます」と秘話を語った。

石橋は「僕は見て騙されてますよ。全てアドリブで、全てやってるんだろうなって思ってました」と驚いた様子。佐藤は「アドリブっていうのは、本当にその場で出たことをアドリブと定義するなら、僕にはアドリブは一個もありませんって最近言ってるんですけど…」と続けた。

石橋から「これだけは絶対、ここまで来たらやってやるぜって言う、目標は?」と聞かれると、佐藤は「佐藤二朗を奥に押し込んで役を前に出すってうのをやりたいなっていうのは役者では思っています。監督では自分がやりたいなと思う表現があるうちは監督も脚本も続けていきたいなっていう感じです」と語った。

■ 佐藤「俺がもらった唯一の賞が、NG大賞」

また、「あとね、賞が欲しいかな賞。俺ね、全然賞がもらえねぇの!マジで、どうなってんのこれ」と佐藤。「俺がもらった唯一の賞が、NG大賞ですからね。NGはノーグッドですから」と笑いを誘った。

反対に、佐藤が「石橋さんは賞とかそういうことじゃないですもんね」と問いかけると、「お笑いの人は賞がないですからね…やっぱり見てもらってなんぼとか笑ってもらってなんぼっていう…」と語ると、「ごめんなさい!そっちの方がカッコいい、訂正します」と佐藤。「賞なんかいらない!やっぱり見てもらう人が全て」と、佐藤の前言撤回に石橋がのけぞって笑っていた。

■ 視聴者の反応

視聴者からは「佐藤さんは情熱的で素敵だった」「熱い話が聞けて感動した」などの反響が寄せられたほか、放送後には石橋が自身のTwitterで「佐藤さん、ありがとうございました。楽しい焚き火でした。今度は酒を飲みながら話したいですね!映画の公開も楽しみにしてます。大ヒットお祈りしております!!!魂!!!」と投稿。

佐藤も「石橋さん、ありがとうございました。やっぱ石橋さんは最高にカッコイイっす。映画「はるヲうるひと」は来春に公開できそう。また焚き火囲みに行きます!」と返信するなど、やりとりを交わしていた。

「石橋、薪を焚べる」次回放送は9月29日、ゲストにサンドウィッチマンの伊達みきおが登場する。(ザテレビジョン)