毎年春と秋に各局が大きな改編を行うテレビ業界。2020年も9月に発表された内容に基づき、各局が10月より新たな編成で放送を行う。各局は改編に関する発表会を行うとともに、その内容を記載した資料を発行。その中には“ある範囲の時間の番組がどの程度新番組になるのか”を示す「改編率」も記されていて、2020年秋の民放キー局の改編率は以下のようになっている。

■ 各民放キー局の2020年10月改編率

日本テレビ…全日5.0%、ゴールデン4.9%、プライム12.3%

テレビ朝日…全日10.3%、ゴールデン18.5%、プライム20.7%

TBS…全日5.36%、ゴールデン4.76%、プライム11.25%

テレビ東京…全日11.3%、ゴールデン28.2%、プライム29.3%

フジ…全日33.1%、ゴールデン22.3%、プライム20.7%

※全日=朝6:00-夜0:00、ゴールデン=夜7:00-10:00、プライム=夜7:00-11:00

■ テレ朝は土日の夜、フジは平日の昼の強化を図った改編に

現在6カ月連続で“視聴率3冠”の日本テレビと、「半沢直樹」や「私の家政夫ナギサさん」が高い視聴率を獲得したTBSは、ドラマ枠内の作品変更がメインのため、高い数字は示していない。一方、テレビ朝日、テレビ東京、フジテレビは「全日」で10%以上の改編率となっている。

テレビ朝日は土日の夜を大きく変更。新たなバラエティーゾーン(夜9:55-10:55)を設け、土曜は単発番組として反響を呼んだ「あざとくて何が悪いの?」(毎週土曜夜9:55-10:25)と、「ノブナカなんなん?」(毎週土曜夜10:25-10:55)の2つの新番組をスタート。

さらに、日曜に金曜深夜の「爆笑問題&霜降り明星のシンパイ賞!!」(毎週日曜夜9:55-10:25)と、火曜深夜の「テレビ千鳥」(毎週日曜夜10:25-10:55)を移動させた。また、日曜の昼に放送していた「サンデーステーション」を夜9時に移し、毎日プライムタイムに“ステーション”が放送される布陣を敷いた。

対して、平日昼の帯を大きく変えたのがフジテレビ。「直撃LIVE グッディ!」が終了し、「バイキング」を「バイキングMORE」(毎週月〜金曜朝11:55-昼2:45)として拡大。また、ニュース番組「Live News イット!」も放送時間を昼3時45分から夜7時に拡大し、平日の昼帯を再編。日中の帯番組を改編したことによって、「全日」の改編率が30%を超える結果となった。

そして、各曜日のゴールデンタイムをまんべんなく改編したのがテレビ東京。月曜夜10時に「ドラマプレミア10」というドラマ枠を新設し、第1弾として中井貴一と鈴木京香のラブコメディー「共演NG」(10月26日[月]スタート、毎週月曜夜10:00-10:54ほか)を放送。

水曜は夜9時からの「家、ついて行ってイイですか?」を2時間に拡大し、日曜夜6時だったアニメ「ポケットモンスター」は金曜夜6時55分からのスタートに。

土日は、木曜深夜に放送されていた「勇者ああああ」を土曜夜10時30分スタートにし、日曜夜6時30分から放送していた「モヤモヤさまぁ〜ず2」を同夜9時スタートに変更。枠移動が目立った結果、「ゴールデン」「プライム」の改編率が高じる結果となった。

■ 加速する“コンテンツメーカー”としてのテレビ局の動き

また、日本テレビとテレビ朝日は改編資料で「テレビを『OFFからON』にするだけでなく、『OFF』し続ける人にも、日テレ系発コンテンツを届ける戦略を加速します」(日本テレビ)、「ABEMA、テラサとの連携を一層高め、360°展開をより強化することで、“新しい時代のテレビ局”を目指します!」(テレビ朝日)と記載。

コロナ禍で動画配信サービスの利用者が増えている中で、テレビ以外でのコンテンツ供給をさらに強化する方針を明らかにしている。(ザテレビジョン)