綾瀬はるか主演、池松壮亮出演の東日本大震災10年特集ドラマ「あなたのそばで明日が笑う」(夜7:30-8:45、NHK総合ほか)が2021年3月6日(土)に放送されることが分かった。

同作は、宮城・石巻市を舞台に、行方不明の夫を待ち続ける女性が震災を知らない建築士と出会い、心を通わせ、前を向き、歩み始める愛の物語。

綾瀬は、宮城県石巻市の復興住宅で一人息子と暮らす真城蒼を演じ「東北の皆様をはじめ、一生懸命復興に歩み続けている皆様に、温かな、穏やかな、そして明日の活力となるようなひとときを、物語をお届けしたいと思っています」とコメントを寄せた。

蒼と出会い、互いに引かれ合う建築士・葉山瑛希を演じる池松は「心を込めて、あの場所と向き合うと共に、理解しようとする意志と力を信じて、雲の上ではなく、人と人の心と心の間にもしかしたら宿るかもしれない神様を、綾瀬さんと共に、このチームと共に探してきたいと思います」と語った。

また、脚本を宮城出身の三浦直之が務め、津波で亡くなった蒼の夫を高良健吾が演じる他、 土村芳、二宮慶多、阿川佐和子らが出演する。

■ 東日本大震災10年特集ドラマ「あなたのそばで明日が笑う」あらすじ

宮城県石巻市の復興住宅で一人息子と暮らす真城蒼(綾瀬)は一見、明るく立ち直ったかのように日々の生活を送っている。しかし、あの日、津波で行方不明になった夫・高臣(高良)を待ち続けている。当時、高臣と義母の浅子(阿川)が大切に営んでいた本屋兼自宅も流されてしまい、その土地は災害危険区域に指定されたため、元の場所へは戻ることができずにいる。

あれからまもなく10年。蒼はコツコツと買い直した本と貯めてきた開業資金を手に街中の空き家をリノベーションして、高臣の愛する本屋を再開させることを決める。その時、義理の妹・遥(土村)の紹介で、人付き合いが苦手な移住者の建築士・葉山瑛希(池松)と出会う。

当初は正反対の性格と異なる境遇からわかり合えない二人だったが、行方不明の夫・高臣の本屋を一緒に作るうちに互いにひかれあっていく。二人はうまくいくかに見えたが、高臣の存在が大きく、蒼も瑛希も踏み込むことができない…。

■ 池松壮亮コメント

9年前、20歳の時にあの日を迎えました。それからまもなく10年が経つことに、時の流れの早さを感じています。今回、俳優として向き合う機会と御縁を頂きました。当事者と非当事者の絶対に超えられない壁を、それでも超えられないものか、超えられなくともどう寄り添い共に生きてゆけるのか、考え続ける最中でこの作品に巡り合えたような気がします。

心を込めて、あの場所と向き合うと共に、理解しようとする意志と力を信じて、雲の上ではなく、人と人の心と心の間にもしかしたら宿るかもしれない神様を、綾瀬さんと共に、このチームと共に探してきたいと思います。

そして願わくば、物語の力を信じて、この世に数多ある無念の魂に寄り添い、共に笑い、共に怒り、共に涙を流すことが出来るドラマになればなと思います。

■ 脚本家・三浦直之コメント

ずっと考え続けているけれど、いままで言葉にできなかったことを、たくさんの人たちの力を借りてようやくほんの少し言葉にできた気がします。わかる・わからないの二項対立を乗り越えるために物語はあるのだと信じています。これからも考え続けていくために書きました。どうか東北の人をはじめ、たくさんの人に届きますように。

■ 北野拓プロデューサーコメント

“こちらの人は感情を深く潜行させている。今も語れない言葉があることを忘れないでほしい”

取材の初期段階で心に突き刺さった言葉でした。それから長い取材期間を経て、今も前か後ろかどちらに進んでいるのかわからない人の背中をさするような優しいドラマを届けたいと思いました。この想いに賛同してくれた脚本家の三浦さんが繊細なセリフを紡ぎ、石巻の方々の協力も得て、ひとつの物語が生まれました。

綾瀬はるかさんや池松壮亮さんをはじめとした想いのある俳優陣を迎え、石巻・東北・世界でかなしみを抱えながらも必死に生きている人の胸に響くようなドラマを丁寧に作っていきたいと思います。(ザテレビジョン)