毎週日曜に放送中の上川隆也主演ドラマ「エンジェル・ハート」(日本テレビ系)で、秘密結社レギオンの幹部・カリートを演じる和泉崇司にインタビューを行った。事務所の先輩・上川に付いてさまざまな現場で修業してきた和泉に、間近で見てきた上川の魅力や、俳優を目指したきっかけ、番組の見どころなどを語ってもらった。

【カリートに抜てき! 和泉崇司「毎日が楽しいです」より続く】

――間近で見てきたからこそ分かる上川さんの魅力は?

上川さんは圧倒的な集中力と緩急がものすごい方です。徹底した役作りも皆さんがご覧になられている通りです。ですから、描かれる映像では誰から見ても冴羽リョウにしか見えません。カリートとして対峙(たいじ)すると、本当に“会いたくない奴”としてそこにいらっしゃるんです。

でも、休憩になると皆さんと気さくにお話をされて、その場をしっかり盛り上げ、雰囲気を作ってくださる。見ていてすごいなと思いますし、尊敬しています。上川さんがいらしてくださるからこそ、カリートがカリートらしく画の中で”生きる”ことができるのではないかなと思っています。

――そして今回、カリートの直属の上司を演じる竜雷太さんの印象はいかがですか?

竜さんは僕が生まれる前から俳優をされている大先輩です。これまでもテレビでお姿は拝見してきましたが、自分のような駆け出しの役者がどんな形で相対させていただけばいいのか、緊張しながら現場に入る日々です。メーク室にいらっしゃるときは、本当に物腰が柔らかくて、穏やかですてきな方です! 

でも、いざシーンが始まると、めちゃめちゃ怖いんですよ(笑)。やはり、暗殺組織のトップというオーラを全身からかもし出されています。

李さんとカリートはいつも一定の距離を保って接しているんですけど、その距離感は絶対詰められないという空気感を出して迎えてくださいます。立ち居振る舞い、表情一つ、声の艶色、どれをとってもすごい方だなと思います。毎シーン勉強させていただいています。ご一緒させていただけることに感謝しながら、必死で撮影に臨んでいます。

――現場では休憩中などにお話されましたか?

竜さんと僕のシーンは、いつも一気に撮ってしまうことが多いので、スタンバイから終わるまでがものすごく早いんです。なので、残念ながら今のところまだじっくりとお話させていただいたことはありません。撮影が終わるまでにはもう少し距離を縮めてお話させていただけたら幸せだなと思っています。

――ちなみに和泉さんが俳優を目指したきっかけは何かあるのでしょうか?

僕はアメリカの大学で健康科学を専攻していたので、病院や老人ホームでの実習が多くありました。僕が担当していた患者さんたちはさまざまな問題を抱えており、あまり笑わない方たちでした。それが、患者さんが集まって映画を見る時間にはキラキラした笑顔を見せたり、ボロボロ泣いたり、皆さん幸せそうな表情をされているのです。

僕らが普段どんなに一生懸命お話をしても、介助しても、心を動かすことは難しいのに、映画はこんなにもたくさんの方々を幸せにできるんだな…と深く考えさせられました。

まさか自分が演じる側になれるとは、その当時全く思っていなかったのですが、多くの人に夢や感動を与えられる俳優ってすてきなお仕事だなと思うようになっていました。それがこの世界に興味を持った大きなきっかけです。帰国後さまざまな方に出会い、導かれ、支えていただいたからこそ今の自分があると思っています。

――では、最後に「エンジェル・ハート」の魅力を教えてください。

「エンジェル・ハート」は、リョウも香瑩(三吉彩花)も、そして登場人物一人一人が何か大切なものを失い、心に傷や痛みを抱えていて、それぞれが互いを支え合い、助け合う。そんなキャラクターが集まってできている物語です。みんなが集まって一つのものに向かっていく感覚を視聴者の皆さんにもドラマを通じて感じていただけたらと思います。

きっと冷酷なカリートですらも何かを抱え、苦悩している。そんな一面が徐々に現れ、クライマックスに向かっていくと思うので、最終話まで楽しんでいただけたらうれしいです。

今後の展開をお見逃しなく!