バルベルデ前監督は「紳士だった」

今月13日にエルネスト・バルベルデ前監督からキケ・セティエン監督新体制に移行したバルセロナ。セティエン監督就任以降は、かつて同クラブが数多くの栄光を掴んだパスサッカーにそのスタイルを回帰させ2勝1敗。リーグ戦前節のバレンシア戦にこそ敗れたものの、セティエン監督の評価は上々だ。監督交代は成功に向かいつつあるとの意見も現地では少なくない。

しかし、バルセロナが行ったこの指揮官交代に疑問を投げかける人物がいる。それはかつて日本代表も率いた経験のあるレガネスのハビエル・アギーレ監督だ。現地時間30日に行われる国王杯ラウンド16でバルセロナと対戦する同監督は、この一戦を前にスペイン『EL PAIS』のインタビューに登場。「バルセロナの監督交代について、同業者としてどう思いますか?」との質問に対し、アギーレ監督はバルベルデ前監督に同情する姿勢を示している。

「監督という仕事の不安定さはサッカーの一部だ。ただ、エルネストの解任は不幸なようにも思えたね。それでも彼は紳士だったよ。リーガで首位に立っていて、CLもカップ戦もまだ残っているのに文句の一つも言わなかった。どうして彼のような監督が解任を議論されなきゃいけなかったのか。彼らの後塵を拝しているチームの監督は一体どうすればいい? アレでは我々の立場がないよ」

「バルセロナは不調」と周囲は盛り上げたが、バルベルデ前監督はその責務を十分果たしていたとアギーレ監督は主張している。たしかに、リーグ首位のチームが監督交代とあっては他クラブを指揮する監督の立場がないか。バルセロナの監督交代劇は、少し意外なところにもその影響が及んでいるようだ。