リヴァプールの誘い断った夏

昨夏レアル・マドリードからアーセナルに1年間のレンタルで加入したスペイン代表MFセバージョスだが、彼はなぜ新天地としてロンドンのクラブを選んだのだろうか。本人がその舞台裏について明かしている。

スペインの各世代別代表に名を連ね、将来を嘱望される存在だったセバージョス。レアルでの出場機会こそ限られたものだったが、その才能は一線級と欧州で評価されてきた逸材だ。そんな同選手といえば、ここ数年にわたってリヴァプールからの関心がたびたび地元メディアによって報じられていた。だが、このMFが昨夏選んだのはプレミアリーグのライバルであるアーセナル。かねてより前述の噂を耳にしていた人々にとっては、少し意外な移籍先とも言えたのではないだろうか。

しかし、セバージョスは自身のプレイスタイルとリヴァプールの戦術を鑑みてアーセナル行きを選択したのだという。スペイン『MARCA』に対して、同選手は移籍決断の背景を次のように語っている。

「リヴァプールのようなクラブが僕に興味を持ってくれていたことは誇りに思ったよ。でも、最終的にはアーセナルへ行くことを選んだ。(ウナイ・)エメリが僕の手を掴んで一緒に行こうと言ってくれたからね。クロップは素晴らしい監督だけど、選手は各チームの試合における哲学を見なければならない。僕のプレイスタイルにリヴァプールのサッカーは適合しないと思ったのさ」

類稀なるボールテクニックで相手を翻弄するスタイルのセバージョス。中盤の選手に走力が求められるリヴァプールで、彼は自分が輝ける場所は少ないと感じたか。それよりも元来ボールを保持するサッカーを伝統とするアーセナルの方が性に合うと判断したようだ。

結果的に現在アーセナルでもなかなか試合に出場できない時間が続いているセバージョスだが、自身が望んで移籍したクラブでここから巻き返しなるか。エミレーツスタジアムでこの天才MFが最高級の輝きを放つ日をファンも待ちわびているはずだ。