ワンダーボーイ3人の現在地

マンチェスター・シティに揃っていた3人のワンダーボーイは、トッププレイヤーになるべくそれぞれ異なる道を選んだ。

3人のワンダーボーイとは、現在もマンCに留まっている19歳MFフィル・フォデン、ドルトムントへの移籍を選んだ19歳MFジェイドン・サンチョ、そしてレアル・マドリードへ移籍した20歳MFブラヒム・ディアスのことだ。

3人はマンCのアカデミーで成長したこともあり、何かと比較される存在だ。特別な才能を持つ3人なのは間違いないが、ここへきて差をつけられてしまったのがディアスだ。

英『Manchester Evening News』はサンチョ、フォデンに比べてディアスが出遅れてしまったと特集。今後のキャリアがどう進んでいくのか不安視している。

最もブレイクが早かったのは2017年夏にドルトムントへ移籍したサンチョで、今やブンデスリーガを代表するアタッカーの1人となった。若手の育成に積極的なドルトムントのスタイルにフィットすることになり、おそらくサンチョはEURO2020でもイングランド代表メンバーに選ばれるだろう。1番スムーズに成長した選手と言える。

一方で残留の決断を下したフォデンも、確実に光は見えてきている。先日マンCがUEFAから2020-21、2021-22シーズンのUEFA主催大会への出場禁止処分を受けたのは予想外の痛手だが、逆にフォデンの出番は増えるかもしれない。元よりMFダビド・シルバの後継者候補と考えられていたため、シルバが退団すれば自然と出場機会は増えるはず。大ブレイクはもうすぐだ。

対してディアスは厳しい状況にある。今季怪我で出遅れてしまったのも痛かったが、レアルはマンCと同じく前線のタレントが豪華だ。スペイン国王杯ではチャンスを得ていたが、リーグ戦やチャンピオンズリーグでポジションを確保するのは非常に難しい。

フォデンが今季9試合に先発出場しているのに比べ、ディアスは1試合のみだ。今のところレアルで光が見える状況とは言えないだろう。同メディアもフォデンのように残留していればチャンスがあったかもしれないと分析している。

例えばFWレロイ・サネが今夏に移籍する場合、ディアスにもウイングでチャンスが回ってきたかもしれない。エデン・アザール、ガレス・ベイル、ヴィニシウス・ジュニオール、ルーカス・バスケス、ロドリゴ・ゴエスなどレアルの方が競争相手は多い。

果たして3人の中で1番出遅れたと捉えられているディアスのキャリアはどうなっていくのか。まずは出番を確保するのが先決で、今夏は1つの決断を下すタイミングとなるかもしれない。