自由を与えられたことで身についた思考力

アーセナルで本格ブレイクの時を待つ下部組織出身者が、かつて指導を受けた名将との思い出を振り返っている。20歳FWジョー・ウィロックが顧みるのは、自身をトップチームに引き上げたアーセン・ヴェンゲル元監督との思い出だ。

2017年に下部組織からトップチームに昇格したウィロック。現時点ではまだスタメンにこそ定着できていないが、ミケル・アルテタ監督の下で途中出場から存在感を放つことも多い。特に的確なポジショニングで仲間を助ける動きは秀逸だ。そのプレイからはピッチ上で思考を止めない彼の努力が窺える。

そんなウィロックのポジショニングセンスの高さは、ヴェンゲル元監督の教えが大きな影響を与えているのだろうか。同選手は恩師との思い出を英『talkSPORT』へ次のように語る。

「ヴェンゲルは僕にとってアーセナル全てだった。そして、僕はその一部だったんだ。トップチームに入って、彼の下でプレイできるのはなんともクレイジーな気分だったね。彼はとても素晴らしい人物だったよ。のんびりとした話し方をするんだけど、彼が口を開くたびに皆が耳を傾けるんだ。そして、ヴェンゲルはいつも僕に自由に楽しくプレイすることを教えてくれたよ」

まだトップに昇格したばかり時期に、ヴェンゲル元監督から自由にプレイする大切さを教わったというウィロック。その教えのもとでプレイすることにより、同選手は自分で考えて適切なポジションを取ることを学んだか。若い選手にまず戦術の基礎を叩き込む指揮官も多い中、ヴェンゲル元監督は若手の自主性を尊重していたようだ。

名将独自の指導方針により、弱冠20歳にして他の同世代選手が得難い武器を手に入れたウィロック。技術面に関してはこれから出場を重ねるごとに身についてくる部分も多いはず。あとは何か突き抜けるキッカケさえあれば彼は大化けする可能性もあるだろう。随所に気の利いたプレイを披露するアーセナルのヤングスターには今後も注目したいところだ。